原子力

2021年1月28日 (木)

情と理について

21年前、転職して介護福祉業界に入職した時のこと。

当時の理事長(故人)が訓示として述べられた二つの言葉があります。

●情と理・・感情と理性・理論のバランスを常に保つこと。

●福祉の「福」「祉」ともに「しあわせ」という意味を持つ。人を幸せにするのが福祉の役割であること。

今もこの言葉が社会人としての自分の核になっています。

ちなみに2年前に選挙に出た時、事務所に市長から手書きの言葉(為書きではなく)を届けていただいたのですが。

「シャープに温かく」と書かれていました。

「情と理」に通じるものがあるなあと思っています。

さて、1/27には東京電力HDの安全対策に関わる新たな報告がなされました。

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東京電力HDプレスリリース2021.1.27

柏崎刈羽原子力発電所 7 号機の新規制基準に基づく安全対策工事における一部工事の未完了について

2021 年 1 月 27 日
東京電力ホールディングス株式会社
柏崎刈羽原子力発電所

当社は、2021 年 1 月 12 日に柏崎刈羽原子力発電所 7 号機の新規制基準に基づく安全対策工事が完了したことをお知らせし、その後、設備の健全性を確認する検査を進めておりました。
本日、7 号機の安全対策工事の一部である、6、7 号機中央制御室用の陽圧化空調機が保管されている区域※1のダンパー※2 の設置工事について、完了していないことを確認しました。
この工事は 6 号機の安全対策工事として工事管理を行っていたため、7 号機の安全対策工事完了時点で未完了であることを確認することができず、6 号機の安全対策工事を進める中で判明したものです。
今後、同様のことが無いかを改めて徹底して確認するとともに、当該の工事については、できるだけ早期に完了するように取り組んでまいります。
なお、その他の工事の検査については、予定通り進めてまいります。
引き続き、工事や検査の状況について、しっかりと説明してまいります。

※1 )6、7 号機コントロール建屋内の計測制御電源盤区域
※2 )室外とつながる空調ダクトから消火ガスの流出を防止するための装置

以 上

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この件については東京電力HD(株)広報担当の方に問合せを行い、以下のことを確認しました。

①放射性物質が外部に漏れるような過酷事故が起こった場合、中央制御室(6・7号機が同じエリアにある)への放射性物質侵入を防ぐため、可搬型陽圧化空調機を使って内部の圧力を高めることになっている。

②可搬型陽圧化空調機は6号機、7号機それぞれコントロール建屋内の計測制御電源盤区域に保管されているが、この区域が火災に見舞われた場合には、ダンパーで密閉して消火ガスが注入される。

③7号機コントロール建屋内の計測制御電源区域のダンパー工事は完了しているが、もし7号機の空調機が使えない場合は6号機の空調機を用いることになっている。

④6号機のコントロール建屋内の計測制御電源区域のダンパー工事は未完了だが、チェックリスト上は6号機分となるため、7号機のチェックリストに含まれていなかった。

⑤そもそも7号機安全対策工事は、福島のような過酷事故に至らないよう多重防護のために行われ、①の事象は事故レベルが相当進んだ段階を想定したものである。

Photo_20210128073601

Photo_20210128073701

(上記の画像は東京電力HD(株)住民説明会資料より抜粋。1枚目の緑字は私のメモです。)

実態としてはこのような内容だと確認しました。

1/25の全員協議会でも感じたことですが、安全対策工事にはかなりの時間・労力・費用をかけ、様々な意味で多大な努力を積み重ねてきたにも関わらず、最後の詰めの段階で「住民の信頼」に関わる事態が連続していることは非常に残念です。

しかしながら理性的・理論的な観点もまた必要であることから、内容を読み解いてみました。

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