新型コロナウイルス関連

2021年7月26日 (月)

新型コロナ・ワクチン接種の目的

新型コロナワクチン接種後にご家族が重い副反応に苦しまれたという方から

「コロナワクチンは治験中の劇薬である。リスクやデメリットを示さず、柏崎市が『打て打て!』というのはおかしいのではないか」

とのご意見をいただきました。

あわせて泉大津市長のメッセージもご紹介いただいています。

泉大津市長メッセージ

私の親しい友人も1回目のワクチン接種後に体調不良となり、肝臓の数値が悪化するなど、しばらく苦しい状態が続きました。

ですから、ワクチン接種に否定的・懐疑的な方のお気持ちはお察ししますし、任意接種ですから無理に打つ必要はないと思います。

しかしながら、私自身はコロナ・ワクチン接種を否定するつもりはありません、

そもそも新型コロナ・ワクチン接種は国策です。


【内閣府】新型コロナ・ワクチン接種の目的

目的は

・感染症の発症予防
・死亡者・重傷者の発生を減らす
・(結果として)感染症のまん延を防ぐ

であり、国の指示のもと、都道府県の協力により、市町村が実施しています。

市町村の主な役割は

・医療機関との委託契約、接種費用の支払
・住民への接種勧奨、個別通知(予診票、接種券)
・接種手続等に関する一般相談対応
・健康被害救済の申請受付、給付
・集団的な接種を行う場合の会場確保

そしてワクチン接種は「努力義務」 であり、強制するものではありません。

また実際に「予防接種を受けることができない人」もいます。(発熱、急性疾患、過敏性の既往歴など)

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そして泉大津市長のメッセージに対しても、ワクチンは治験中の劇薬とする説についても、反論する見解は出されています。

泉大津市長のメッセージに対する反論

コロナ・ワクチン治験について

様々な情報が溢れていますが、その人が何を信じるのかによって、取捨選択は変わってきます。

特にSNSは「信じたい情報」が優先的に流れてくる機能があります。

ここから先は私が直接お聞きした話です。

1回目のワクチン接種後に苦しんだ友人は、熟慮の末、2回目のワクチン接種を行いました。

ワクチン接種の意味、副反応についても理解を深め、「接種後は寝込むことを想定して」2回目に臨んだそうです。

予想通り接種後の副反応はあったものの、3日後には通常の生活に戻ったと、明るく話していました。

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また新型コロナ感染者を受け入れている医療機関の看護師である友人からは、このように言われました。

「重症化した患者さんで病床が埋まっていくのを見て危機感を覚えます。ワクチン接種を進めて、重症化を食い止め、集団免疫を獲得できるよう願っています。」

介護現場で働く方々も、「感染者を出せばクラスター化する」「感染したら重症化・死亡するかもしれない」との危機感を持って、神経を張り詰めて働いていらっしゃいます。

繰り返しになりますが、コロナ・ワクチンは任意接種ですから、打たない自由があり、接種しない人が攻撃されるようなことは、あってはならないと思います。

しかし同時に、コロナ・ワクチン接種を選択すること・進めることを阻む(責める)ような表現・行動も慎むべきだと思います。

そして私自身はリスクも承知した上で接種を希望していますし、「打たないことを推奨しない」ということを明言しておきます。

2021年6月15日 (火)

新型コロナウイルス・ワクチン接種、検査体制について

6/10、14の新型コロナウイルス・ワクチン接種と検査についての一般質問への答弁を整理して、以下にまとめてみました。

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★これまでのワクチン接種の一連の流れについて

・75歳以上の予約受付がが4/23からスタートしたが、電話がつながりにくく、不安や苦情、心配の声が市に寄せられた。
・オペレーターを8名⇒12名に増員し、電話予約体制強化したので、最初の1週間以降は順調に予約できている。
・インターネット予約については本庁、西山町・高柳町事務所、元気館でもお手伝いしている。
・地域の職員による予約サポートも数十件あった。

・6/9現在 市内の高齢者は東日本避難所(住民票ない)含めて2万9078人。そのうち2万5992人(89.38%)予約している。
・1回目接種完了者は1万567人(36.34%)
・2回目接種完了者は2088人(7.18%)*6/8時点

・集団接種会場は旧庁舎に一本化した。
・協力医、看護師、薬剤師参加により模擬訓練を2回行った。
・医師会、薬剤師会、新潟県看護協会から多大な力添えをいただいている。

旧庁舎では1日620人接種している。
・予診ドクター3名、接種看護師7名、ワクチン希釈・充填の薬剤師6名、救急隊員3名、会場整理・誘導職員67名=全86名で官民総がかりで実施。

・開始直後は早く来る人が多く混乱した。
・職員も当初は不慣れで1~3日目に体調不良者が出て救急搬送事例も。
・受付から終了まで2~3時間かかる人もいた。

・接種後、毎日意見交換を行い、よりスムースな接種で毎日改善を重ねている。
・今は早い方で30~40分、平均して1時間程度で完了する。

★副反応のことなど、相談窓口は設けているのか。

・副反応を市民には理解していただいて接種=任意接種である。
・予約案内時に副反応についてのチラシを送付している。
・相談窓口は厚労省、県でセンター設置、本市でも健康推進課で相談に応じる。
・市のHP、広報紙で周知し、副反応の説明動画も用意している。
・毎日、1000件以上の苦情・問い合わせがあり、1回目接種後の体調不良者の相談もあった。医師に相談していただいている。

★上越市等では事前に地域別割り当て方式で実施している。今後も同じように予約制で接種するのか。

・それぞれの自治体・地域事情が異なる。
・上越市は14自治体が合併した市だが、結果として接種がスムーズであることは素晴らしいと思う。
・相馬市も同様の方法(3万3000人)相馬市長はドクター
・予約方法は今のやり方を継続。
・国の方針に従い、7月末までには65歳以上を終わらせる。

・今後の予定は60~64歳、その後、59歳以下を年齢で区切って実施する。
・集団接種のほか市内病院、医師会診療所での個別接種も医師会に検討依頼している。
・働く世代に配慮し夜間接種も検討。
・国から明確なワクチン配分示されないが、国も10~11月に終了方針を示している。
・当初は年内いっぱいで計画したが、数週間~数か月単位で前倒しを行いたい。
・すでに企業に対し「企業接種・職域接種」を打診。
・新体制づくりは庁内でも協議進めている。早々に新たな体制を示したい。
・引き続き医師会、薬剤師会、看護師会をはじめ、一般企業にも力添えいただき、官民挙げて市民のワクチン接種が進むように体制を整えている。

★キャンセル分ワクチンの取扱いは

・市長、三役、部長の優先接種。(*市長は6/12に接種)
・保育関係 優先。
・教員も職域接種の検討を教育委で行う。

★西山・高柳地域に集団接種会場を設ける考えは

・集団接種会場が旧市役所1か所であることについて、西山、高柳から地域会場を希望する声があることは承知しているが、距離だけで言えば鵜川、米山、北条などの地域もある。(公平性も考慮)
・会場の検討は医療機関関係者との協議により決定している。
・ワクチン供給体制がいつ、どのタイミングで来るのかわからない中で協議し、旧庁舎に決定(3月)
・人員体制、接種希望率90%超え ワクチンを無駄なく接種できるか検討した結果、当初は旧庁舎1会場となった。 
・6/13現在で高齢者(施設入所者含む)1回目完了:1万2477人(43%)、2回目完了:3609人(12%)
・医師会等との信頼関係の上で今の方式が成り立っている。今後も今の方式で進めていく。

★今後の若い世代に対する接種会場の設置予定は

・旧庁舎での接種の他、新潟病院6/1~ 総合医療6/3~ 厚生病院6/26~ 接種できる。
・64歳以下で基礎疾患ある方や障がい者は6/29~優先接種。年齢で区切る。
寝たきりの方等を対象にした訪問接種は 6/14~スタートする。
・職場・職域接種も進める

★国の方針通り7月末までに接種完了できるのか

・高齢者接種の完了は当初8月上旬から7月末までに希望者接種 完了させる。

★新潟県の「PCR検査重点実施事業(新型コロナ対応)」に対する柏崎市の対応について

・必要が生じた場合は実施するが、あくまでも大規模集団感染が発生された場合に適応。感染源が特定できる場合は適応されない。
・どのような感染事例でも、できるだけ広範囲な行政検査を要望。
・市内の某企業では行政検査:要請いないものの、自主検査で複数判明
・行政検査は県に検体送り結果判明が翌日となるが、市内の医療機関で検査できるよう要望し、まもなく実現の見込み。濃厚接触者は一刻も早い検査結果を望んでいる。
・県の事業は歓迎するものの、市の現状には当てはまらない。
・新潟県のPCR検査 要件満たす事案は感染経路不明者3割、週10人超える場合、または複数の同種施設 相互関連性が明らかでない場合)に県が主体となり実施(県に依頼)
・実施のハードル(要件)高く、柏崎市内のケースには該当しない。
・むしろ柏崎市としては検査を市内で 単発事例でもできるだけ広範囲に速やかな検査を行うことを要望。保健所も要望に応え、幅広く検査してきた。
・検査結果出るまでに1晩 → 市内医療機関で結果まで出せるのではないか(県に郵送せず)
 結果出たらその日に通知→市長会でお願い→まもなく濃厚接触者と認定された人に対する市内検査が実施できる。

★昨年発生した市内小学校クラスター事例も、本事業の対象とならないか。

・昨年の小学校クラスター事例は感染対象が限定的であり、市中感染がなかったので適応されない。
・柏崎市以外の自治体では発生。もしそういう事例が発生すれば県に要請するが、現時点では実施条件に該当する事業なし。

******

ワクチン接種には医療関係者のご協力が不可欠であり、マンパワー等も考慮して今の方式になったということでした。

また他の優れた自治体事例があったとしても、いちど始めた方法を変更するのは難しく、柏崎市では現在の旧庁舎方式を主としながら、柔軟に対応できることろは対応していくのだろうと考えます。

ちなみに、80代を超えた両親も6月12日に2回目のワクチン接種を終え、特に副反応はなくホッとしたところです。

ワクチン接種を申し込まない高齢者の中に「ワクチンを打ちたい意思はあるものの、何らかの理由で予約に至っていない」ケースがないのか等、細かい疑問もあり、今後の状況を見ながら確認していきたいと思います。

2021年6月12日 (土)

新型コロナウイルス感染症 対応能力向上プロジェクト

6月12日、新潟県看護連盟さん主催の勉強会に参加しました。
講師は参議院議員・高階恵美子 先生です。
以下はその主な内容メモです。

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新型コロナウイルスワクチン接種がスタートしたが、各自治体の行政力が問われる事態となっている。
接種が円滑に進んでいる自治体は災害を経験し、教訓としているケースが多い。

災害、感染症が発生したとき、医療だけでは人の命は救えない。
災害時に二次災害を防ぐ為に危険を冒してもっとも早く現場に入るのは、電力・ガス等ライフラインに関わる事業者。
またインフラ整備も重要。道路が寸断されれば救急車はたどり着けない。
命を守るには周辺環境が重要。

看護職に対するコロナ対策
・労災認定を簡略化。
・母性管理措置・・妊娠中の看護師は感染リスクの低い部署に配置換え可。
 (妊娠期の感染は小頭症が危惧される)
・看護学生の実習免除・・オンライン等代替措置で実習。
・看護学生が卒業できなければ医療機関の内定が取り消され看護師不足に陥る。
・今後は看護学生へのひとり1台端末、Wi-Fi補助も。
・広域調整(他に手伝いに行く)場合の時給2760円から2倍→3倍にアップ。現在は8280円。

デジタル化推進でオンライン診療が注目されるが、今後取り組むべきはAIによる自動記録。
業務効率化により看護師が患者に寄り添う時間を増やすべき。

自殺数の増加に対応し、オンラインによるカウンセリングを推進。

コロナウイルス収束はまだ先であり、検査の方が優先されるべき。

重症化リスクが高い人は高齢者と極度の肥満者。

イギリスはワクチン接種が30%以上→罹患率が下がっている。

<質疑>
Q1:妊娠中の女性のワクチン接種はどうすべきか。

A1:自治体に通達したガイドラインにあるように主治医と相談。個人によってアレルギー反応履歴などが異なるため。

Q2:変異株が報告されるが、コロナ・ワクチンはインフルエンザ予防接種のように毎年打ち続けなければならないのか。

A2:インフルエンザワクチンは流行するウイルスの種類が常に異なるため、毎年打っている(どんな種類が流行するか予測)
コロナウイルスは増殖を繰り返す中で遺伝情報を間違ったものが「変異株」とされるため、ワクチン効果は高い。
増殖自体を抑え込めば、毎年のワクチン接種は必要ないはず。まずはワクチン接種を進めて市中感染を抑え込むことが重要。

Q3:どの程度のワクチン接種が完了したら集団免疫の効果が発揮されるのか。
高齢化が進む日本で現在進める65歳以上の接種が完了すれば、ある程度の集団免疫が期待できるのか。

A3:集団免疫の効果が現れる割合は、感染症によって異なる(一般には6割と言われる)。
新型コロナウイルス・ワクチンは接種率30%で罹患率は下がるものの、どの程度接種すれば集団免疫がつくか明らかではない。
ただワクチン接種完了した人が増えれば感染自体も減ることから、幅広くスピードアップして接種を進めることが重要。

Q4:検査を優先すべき、とのことだが詳細は。

A4:日本は行政検査を行い行動履歴から感染源を特定するやり方でスタートしたが、現在は追いきれなくなっている。
陽性者を発見するには検査を20万件/日行うことが必要だが、実際には1日に2万件。最多が11万5千件。陽性者を発見しきれていないため、感染を抑えられない。

政府は今年3~4月にモニタリングを行い、陽性者は人口の0.14%とのデータが出た。
人口1億2600万人の0.14%は約18万人→発見できていない。
感染力は症状の有無を問わず2割。→無症状者であっても他人に感染させる。

コロナウイルス対策は本来全数検査を行い、陽性者をあぶりだすべきだが、それができないから「動かないでください」=行動制限
行動制限は半年以上立たないと効果が薄く、再感染リスクが高まる。

全数検査できないのは、初期に行政検査として高価格設定してしまったから。今後は民間にセルフチェックを依頼(行政が補助)、陽性の場合だけ行動制限にすべき。そうでないと経済がまわらない。

******

短い時間でしたが非常に内容の濃い講演であり、ワクチン接種をより早く広範囲に進めていくことが必要だと理解できました。

また政府方針に対しても、間違っているなら軌道修正すべきだと明言され、是々非々の政治姿勢に感銘を受けました。

尚、新潟県看護連盟さんは柏崎市のワクチン接種にもご協力いただいております。

貴重な機会をいただいたことと併せて、心から感謝申し上げます。

2021年5月22日 (土)

新型コロナウイルス・ワクチン接種(1回目)付き添いリポート

5/22(土)、後期高齢者である両親のワクチン接種に付き添いながら様子を見てきました。場所は柏崎市役所旧庁舎です。

15:00
駐車場につくと市役所分館(旧教育分館)に案内され、受付番号をもらい待機(両親は130、131番)
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15:15
本館に移動(約50名ずつ)

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受付で予診票の記載もれがないかチェック
身分証明書(免許証、保険証、マイナンバーカード等)を提示

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15:30
予診票チェック(ここまで1階)

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15:45
医師による診察(ここから2階)

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15:50
ワクチン接種
*ワーファリン(血液サラサラにする薬)服用者は5分その場で様子観察

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15:55
待機場所へ移動

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16:15
様子を見て異常なければ次回予約へ

16:25
次回予約。3週間後が目安(1階)

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16:30
退出

 

という流れで、約90分でした。
1ヵ所での待機時間5~10分、移動に3~5分かかっていたと思います。
5/18からスタートして、日々改良を重ねながら実施しているそうで、非常にスムーズだと感じました。
市職員の皆さんがそれぞれ役割分担して対応し、エレベーター前では市長&副市長が誘導していられました。
どの場所でも職員さんの対応が丁寧で優しく、両親は喜んでいました。
ワクチン接種自体は痛くなかったとのこと。
接種後の症状に個人差はあるものの、今日~明日は無理せず、体を休めた方が良いそうです。

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私の両親は80代で西山町在住です。
1回目の予約は私が代理で行い、送迎できる日時を選びました。
接種会場はどこも分かりやすい文字表記がされ、各会場で職員さんがメガホンを用いて、ゆっくりとアナウンスしていました。
会場でも目配り気配りする担当がいます。

ただ大勢いて話し声もするので、よく聞き取れなかったり、言われたことをすぐに理解できない時もありました。
なので職員さんの指示を聞きながら、「こーいうことなんだよ」と説明したり、「急がなくても大丈夫だからね」等、適度に声掛けしました。
(介助というかサポートというか・・)

また予診票などの出し入れや移動が多いことから、できるだけ身軽にして、手荷物は書頼を出し入れしやすいバック等がよいと感じました。
両親も1回目で流れがわかったので、2回目はある程度スムーズに動けるかな、と思います。

別の日に付き添いに行った方からは
●洋式トイレが少ないため長蛇の列になる(オムツが必要な場合も・・)
●移動が多く足の悪い人にはつらい行程
●貸出用車いすが不足する時があった

高齢者の見守りを行う民生委員さんからは
●会場までの移動(足の問題)が難しい人がいる
●寝たきりの方はどうするのか
●移動・待機中に具合が悪くなる人がいるのではないか
といった声を聞きました。

また副反応が出やすいと言われる二回目接種にあたっては
●不測のトラブル(体調不良者)にどこまで対応できるか
●在宅介護を受けている方々への対応

など様々な課題があると思います。

付き添いがいない高齢者のために、介助ボランティアorアルバイト(消毒等の雑用も兼ねる)もいるといいのかな?と感じたものの、あまり会場内に人数が増えると過密になりますし、そもそもワクチン接種してない世代が会場にいることは、リスクがないわけでもなく、難しいんだろうなと感じました。

ただ、「義母の付き添いに行って、別の付き添いの方から親切にしていただいてありがたかった。二回目に付き添いに行き、もし困っている様子を見たら、手助けしようと思った。」とのお声もいただきました。

マンパワーの部分で、「自助・共助」がものすごく大事だなと感じたところです。

2021年4月30日 (金)

新型コロナウイルス感染症対策と市議会要望

4月23日に75歳の方々に新型コロナウイルスのワクチン接種券と予診票が送付されました。各自が電話またはインターネットで予約する仕組みとなっています。

最初の頃は電話がつながらないとの苦情が多く、防災行政無線ではご家族等の協力により、できるだけインターネット予約をしていただくようアナウンスされました。

<市当局の対応>

●電話予約のオペレーターを8人→12人に増員。

●インターネット予約はご家族の他、近所の市職員もお手伝い。

●新型コロナウイルス感染対策の認証飲食店制度を準備、連休明けからスタート予定。
(検温、消毒、アクリルパネル設置、カラオケ無し、1時間半内の利用など)

 

本日4月30日、新型コロナウイルス感染症対策支援本部役員会議が開催され、傍聴出席しました。
(市当局が対策本部を立ち上げた場合、市議会も支援本部を立ち上げ、正副委員長・各会派代表・常任委員会委員長が役員となります。)

役員からは市民の皆様からのお声をもとに、様々な意見が出されました。

●ワクチン接種会場となる旧庁舎までの移動が難しい方々に対する移動支援(タクシー、コミュニティバス等)

●通所・訪問系の介護・福祉事業所職員も優先的なワクチン接種を(*入所系介護・福祉施設は利用者・職員ともに優先接種)

●市当局の決定や新たな取り組みは、すみやかに市議会にも情報提供願いたい

●副反応についての説明や対応、かかりつけ医・医療機関との相談連携体制を強化を

・・等々。本部長・副本部長(議長・副議長)が精査して内容を決定し、市当局に申し入れを行うことになります。

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ワクチン接種予約~当日の注意事項など、柏崎市公式サイトの専用ページが更新されていました。

ワクチン接種予約(インターネット)

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さて今回のワクチン接種では介護・福祉施設の利用者・職員が優先されることになっていますが

●入所施設は全職種が対象(特別養護老人ホーム、救護施設、有料老人ホーム等)

●小規模多機能型施設、デイサービス、訪問介護等は対象外(利用者、職員とも一般枠)

●入所施設に併設型デイサービス等の職員は優先接種の対象となる

ということです。

通所・訪問系の職員も高齢者の直接的な介護を行うものの、おそらく

「利用者が先にワクチン接種を実施することで集団免疫がつき、感染リスクが下がる」

という考え方に基づくのだろうと思われます。

NHK特設サイト ワクチン接種Q&A

ワクチン供給量、ワクチン管理・人員体制など、さまざまな面で難しさがあるものの、円滑な接種による集団免疫の獲得を願うところです。

2020年7月14日 (火)

えんま市「中止」決定

柏崎の伝統行事にして初夏の風物詩である「えんま市」。

新型コロナウイルス感染拡大により、今年の春「延期か中止」の発表がありましたが、7月14日に正式に「中止」が決定しました。

柏崎市としては安全対策を講じた上で、何とか実施できないかと検討・提案してきたものの、地元町内会や商工関係、PTA関係の方々からは、リスクを抱えたまま開催することを望まない声が多く、最終的には中止にしたそうです。

東京では連日100~200人台の感染者が確認される中で、不特定多数の人々が集まり、感染防止が難しいことを考えると、中止は致し方ないことだと思います。

幸い現時点では柏崎市内で新たな感染者は確認されていませんが、決して油断はできない状況です。

柏崎市の公式動画として過去のえんま市の模様を見ることができます。

 

全国的にも屋台が出るお祭りは中止されているそうで、露天商や卸売業をはじめ、イベントにより仕事や収益が発生する方々のダメージは、計り知れません・・。

コロナ禍にあって、経済活動につながる「活力や潤い」をいかに実現していくか・・ということが今後の大きな課題だと感じています。

2020年5月23日 (土)

学校活動再開について

柏崎市では5月12日から小中学校の分散登校を行い、翌週5月18日から1日体制で学校を再開しています。

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中学校部活動も段階的な再開方針が決まりました。

【部活動の再開に向けた目標】
・新型コロナウイルス感染拡大防止に最大限配慮し活動を行う。
・6月8日(月曜日)から校内での通常活動となることを目指す。
・顧問と生徒で部活動再開の見通しについて話し合う時間を設け、目標や意義について理解を図る。
・段階的に活動強度を高め、不慮の事故や怪我の防止に努める。
・3年生の活動再開や活動終了に際し、心情を理解し心のケアに努める。
・1年生の入部手続きを進める。

【部活動を段階的に再開】
なお、新型コロナウイルスの感染拡大状況により、部活動の中止や再開段階を後退する場合があります。

◆第1段階 5月25日(月) ~ 6月7日(日
・平日4日間、1時間程度の活動とする。(土日は実施しない)
・活動場所は学校施設内とし、公共施設等は使用しない。

◆第2段階 6月8日(月)~6月28日(日)
・部活動ガイドライン及び各校の活動方針に沿った活動とする。
・大会への参加はしない、また他校との練習試合は行わない。

◆第3段階 6月29日(月)~
通常活動とする。

市立中学校の部活動を段階的に再開

また夏休みの対応について、教育長から各小中学校長宛に以下の文書が通知されました。

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今後の学校教育活動について(通知)

5月18日から小中学校を再開し、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策に十分配慮しながら 充実した教育活動を展開していただいていることに、深く感謝いたします。
さて、今後の学校教育活動について、下記のとおり対応することとします。
児童生徒の学習保障及 び安全確保のために、ご協力をよろしくお願いいたします。

    記

1 学習進度の回復について
臨時休業によって減少した授業日(11日間)分の学習進度を以下のように回復する。

(1) 夏休み期間の短縮について
・夏休みを8月8日(土)から8月23日(日)の16日間として、授業日を回復する。

(2) この間の授業日の対応について
・小中学校に設置されているエアコンを活用するなど、熱中症に十分注意して授業を行う。
・給食を実施する。スクールバスは、通常どおり運行する。

2 教育活動における留意事項について

(1) 授業及び各種活動について
・可能な限り「三密」を回避する対策をとりながら、諸活動を進めていく。
・今後予定されている学校行事(運動会・体育祭、音楽会・合唱祭、修学旅行等)については、児童生徒の感染防止に十分配慮しての実施を検討する。詳細については、各校から改めて保護者へ連絡する。

3 その他
(1) 心のケアについて
・児童生徒の心のケアについて、学校体制でていねいに取り組むこと。学校再開とともに、で きる限り早急に児童生徒一人一人と個別面談を実施し、必要に応じてスクールカウンセラー や専門機関と連携を図って適切に対応すること。

(2) 体力の向上について ・休業中の体力の低下に配慮し、保健体育の授業はもとより、業間等も活用しながら段階的に 回復に努めること。

(3) 家庭での生活について ・家庭生活においても、今までどおり「新しい生活様式」を守り、感染防止に最大限努める よう児童生徒及び保護者へ指導を徹底すること。

*今後の感染状況や社会情勢等の変化により、急な変更があることをご了解願います。

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このように夏休み期間を短縮するなどして、児童生徒の学業の遅れを取り戻し、メンタルをケアしていきたいというのが、柏崎市の学校教育の方向性であり、それぞれの学校が実情にあわせて努力しています。

しかしながらいくつかの課題もあります。

現状ではエアコンのない体育館等を使って換気をしながら授業を行っていますが、夏の異常な暑さの中では熱中症のリスクが高まります。

適切な温度管理と3密防止のバランスをどう考えるか、非常に難しい判断だと思います。

通常では児童生徒が行っていた校舎内やプール清掃を教職員がやらなければならず、負担が増しているということも耳にしています。

自宅待機中に虐待を受けた可能性が高い児童生徒もいるそうです。

(身体的虐待だけでなく、たとえば目の前で両親が大げんかしていたり、関係性が悪化した父母のどちらか一方の肩を持つことを強要されたりすることも、精神的虐待にあたります)

児童生徒の精神的ケアと今後の保護者へのアプローチをどう進めていくかという点も大きな課題です。

そして学校教育現場の動向によって影響を受けるのが児童クラブであり、新型コロナウイルス対策によって現場の人材不足が顕在化しています。

国では「9月入学制」への移行を議論していますが、これまでの社会の仕組みを覆すことになり、教育現場に与える負担と混乱は計り知れません。安易な判断はやめてもらいたいものです。

様々な問題がありますが、気を緩めず感染終息を目指すとともに、子供たちの健全な教育・育成がなされるよう、教育現場の動向を注視していきたいと思います。

2020年5月 6日 (水)

緊急時代宣言延長と学校再開について

緊急事態宣言の延長が決まりました。

「特定警戒都道府県」は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡、北海道、茨城、石川、岐阜、愛知、京都(計13)
引き続き、これまで同様の制限が求められます。

新潟県を含むそれ以外の県は、「密閉・密集・密接」(3密)を避けることを中心とした「新しい生活様式」の徹底を前提に、制限の一部が緩和される方向となりました。

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学校再開については、新潟県立学校は5/31(日)まで休校延長を決めましたが、分散登校の導入のほか、市町村についてはそれぞれの判断に任されることに。

柏崎市では5/11(月)~分散登校がはじまります。

学校の教育活動を一部再開します(令和2(2020)年5月5日報道発表)

【期間】
5/11日(月)~15(金)

5/18(月)以降の対応については、5/14(木)を目途に決定する。

【内容】
学校の一部を休業とし、学年ごとの登校を再開する。

・登校優先学年を小学校1年・6年、中学校3年とする。
・上記以外の学年の登校は、学校規模や諸事情を学校ごとに判断して対応する。
・登校は半日日程とし、給食はなしとする。午後のみの対応も可とする。
・一教室の人数は20人程度を目安とし、「三密」を回避する対策をとる。
・この条件に合致すれば全校の登校も可とする。

【児童クラブについて】
小学校の分散登校により、児童クラブの開設時間などを変更します。詳細は5/8(金)に、市ホームページでお知らせします。

・・とのこと。

市内でも学校により生徒数に差があるので(複式学級の小学校も)一律対応が難しいのだろうと思います。

ただ対応にはあまり大差がつかないのが望ましいとも感じますが。

ーーーーーーーー

新潟県では休業要請の対象を絞り込んでいます。

にいがた経済新聞 新潟県が休業要請の対象業種の範囲を緩和

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ちなみに休業要請に応じた中小企業等には一律10万円が支給されます。

新潟県「休業要請に係る協力金の支給について」

5/7~5/20まで休業延長した場合は、さらに10万円支給されることになっています。(ただし休業対象となる施設等のみ)

新型コロナウイルス感染拡大防止のための休業等の要請及び協力金の加算について

 

全国的にも、また全市的にも地域差がある中、感染拡大を防ぎながら、いかにそれぞれの生活を維持するか・・大きな岐路に立たされていると感じますが、引き続きこれまで通り「感染しない・させない行動」の徹底をお願いいたします。

 

 

 

2020年5月 2日 (土)

新型コロナウイルス感染症 議会の対応について

柏崎市当局では「新型コロナウイルス感染症対策本部」が設置され(本部長:市長)感染拡大防止に取り組んでいます。

議会では対策本部のサポートを目的に「新型コロナウイルス感染症対策支援本部(本部長:議長)」を設置しています。

5月1日には支援本部から対策本部に対して要望を提出しています。

事前の会派要望集約時には、市民の皆様から寄せられた意見をできるだけ入れるようにしました。

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新型コロナウイルス感染症に関する意見・要望事項

(全体)
⑴ 引き続き、個人、地域、健康、福祉、教育分野の課題及び地域経済の動向についての把握に努め、適切な対応をお願いしたい。また、市民と協働、連携できるものについて提起していただきたい。
⑵ 市民の自粛、活動制限の期限について、市独自の考え方を示していただきたい。
⑶ 感染者及び感染者に関わった方並びに関係機関への誹謗中傷、うわさ話に対して、注意喚起をお願いしたい。


(情報発信)
⑴ 新型コロナウイルス感染症の対応がある中、他の災害が発生した場合の避難所開設時の対応方法について市民への周知をしていただきたい。
⑵ 小・中学校休校に対する今後の対応、夏休み実施の有無及び決定時期等について、見解を適時示していただきたい。
⑶ 納税に関する猶予、免除の対応について、市民への周知をお願いしたい。
⑷ 医療従事者(医師・看護師等)が感染した場合の対応について、周知をお願いしたい。
⑸ 市内医療現場の状況や感染予防体制を市民にわかりやすく示していただきたい。
⑹ 不要不急の意味を市民がわかりやすいよう具体的に示していただきたい。
⑺ 市内感染者の行動歴について、感染拡大を防止するため、速やかな情報の提供をお願いしたい。
⑻ 市長記者会見時に手話通訳をつけること、また、動画配信に字幕をつけることをお願いしたい。


(感染防止対策)
⑴ 公立・私立保育園における感染防止対策をお願いしたい。
⑵ 図書館の貸し出し返却時の感染防止策として、書籍消毒装置導入の検討をお願いしたい。


(雇用・経済対策)
⑴ 感染症の長期化により失業・廃業の増加が危惧されるので、再就職しやすい環境整備を検討いただきたい。
⑵ 事業主に対し制度の利用を促し、派遣切りや解雇がないようお願いしたい。
⑶ 農林水産業の経営に対して補償をお願いしたい。
⑷ 市独自のさらなる経済支援策を打ち出してほしい。

(教育対策)
⑴ 教員研修、会議等におけるオンライン活用及び分散勤務について、実施状況を確認し、必要に応じて推進していただきたい。
⑵ 奨学金制度について、返済期間の延長等の特別措置を検討いただきたい。
⑶ 小・中学校でWEB授業ができる環境整備をお願いしたい。


(新規支援策)
⑴ 在宅ワークの環境整備(ICT環境整備等)に力を入れている事業者、コミセン、町内会に対する補助事業の検討をお願いしたい。
⑵ 買い物、宅配事業を新規で行う事業者に対する助成金などの検討をお願いしたい。


(相談体制)
⑴ 虐待、家庭内暴力に関する見守り及び、相談窓口体制の充実をお願いしたい。


(要望)
⑴ 雇用・経済対策、医療体制の強化、税金等の減免などについて国へ要望していただきたい。
⑵ PCR検査の体制、受入れ(検査職員)体制の整備をお願いしたい。
⑶ 医療機関に対し、必要な装備・備品の速やかな供給をお願いしたい。


(その他)
⑴ 就職や進学を控えた高校生以上の学生達に、市長による応援メッセージ、学生達による主体的な取り組みを紹介するなど、彼らのモチベーションを上げるような取組みの検討をお願いしたい。

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情報発信の点では5月1日の防災行政無線の内容に反映されたのではないかと思います。

令和2年5月1日防災行政無線

今後も要望が反映されることを願いつつ、必要なことは随時提案していきたいものです。

2020年5月 1日 (金)

特定定額給付金について

5月1日の随時会議で「特別定額給付金(ひとり10万円給付)」の対応を含む一般会計補正予算等が可決されました。

柏崎市 特別定額給付金に関するお知らせ

総務省 特別定額給付金ポータルサイト

●対象は今年4/27時点で、柏崎市の住民基本台帳に記録されている方です。

●申請が必要です。①郵送による申請 ②オンライン申請 の2通りの方法があります。
①郵送は5/7(木)~順次、案内(申請書と返信用封筒入り)発送となり、5/12(火)から随時給付となります。
②オンライン申請は5/1(金)~受付、5/8(金)随時給付です。

●お金は世帯主の口座に家族分まとめて振り込まれます。

●世帯主が受け取りに必要な口座をお持ちでない場合、同じ世帯の方など代理申請により代理人の口座で受け取ることができます。

●配偶者(世帯主)からのDVにより別居(避難)している方は、申出書提出により世帯主と分離して受給することができます。
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急ピッチで進めているため、制度設計が追い付いていない状況があるように感じます。
市民の皆様に不利益がないよう、様子を見ていきたいと思います。

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