社会問題

2022年4月19日 (火)

介護に関する勉強会

4月19日、市内某地域で介護に関する勉強会講師のご依頼をいただきました。

介護施設のことを中心に知りたいというリクエストにお応えすべく、自作した資料に基づきお話ししました。

大介護時代がやってくる(PDF)

Kaigo1

Kaigo2

Kaigo3

Kaigo4

Kaigo5

Kaigo6

Kaigo7

 

Kaigo8

Kaigo9

Kaigo10_20220430203801

Kaigo11

将来は介護施設に入りたい、という方は多いものの、「終の棲家(ついのすみか)」となる施設は限られていること、施設サービスを維持するには、介護人材確保が不可欠であること等を、柏崎市の施策とあわせてお伝えしました。

参加者の皆様からは、率直な疑問や関心事をお聞きすることができ、私自身も大変よい勉強になりました。

また演台にはお花を活けていただくなど、温かいお心遣いをいただき、和やかな気持ちで過ごせた約2時間でした。

貴重な機会をありがとうございました。

Photo_20220430210301

 

2022年4月 5日 (火)

柏崎市「ふれあいルーム」

4月5日、柏崎市子ども未来部・子どもの発達支援課が運営する「ふれあいルーム」を、議員有志で見学させていただきました。

Photo_20220501063501

ふれあいルームは、柏崎市役所分館3Fに相談室、2Fに学習室があり、休学や不登校が続くお子さんを対象に、学校復帰や集団生活への適応、社会生活での自立を支援しています。

3_20220501063501

4_20220501063601

以下は課長さん、および指導員さんから伺った内容です。

●小中学生は皆で関わる時間を大切にしている。半日単位で午前中の利用のうち、前半は個別で、後半は皆で過ごす。

●高校生は午後からの半日利用が主となる。高校生は個別対応が望ましい場合が多い。

●学習時間・・基本的には自主学習だが、学習教材の選択が難しい子が多い。基本的には自分で学習するが、わからないままでは良くないことから、声掛けをして、わからないところはスタッフが一緒にやるスタンスをとっている。

●令和3年度は中学3年生=受験生が3名いたが、勉強する様子を小中学生の子達が見ていて、その姿を励みに自分達も頑張ろうとの意欲を持つようになった。

●ふれあいルームを利用する高校生は、今の環境に馴染めず、他の高校に行きたいとの希望を持つ子が大半。全日制、通信制、単位制など、様々な高校のパンフレットを集めて、その子に合う進路選択をサポートしている。

●公立高校の資料はダウンロードできる。私立高校は資料請求する他、直接募集担当者が出向いて、学校やふれあいルーム指導員に対して学校の詳細を説明することもある。

●ふれあいルームでは受験の面接練習をしている。中学3年生に対して行っていたが、他の学校に編入・入学したい高校生に対しても、本人の希望を聞いた上で行うことがある。本人が納得するまで模擬練習をして、自信がつくまで行う。 

●令和3年度は3人の中学3年生に対して面接模擬練習を行った。3人並んで集団面接の練習をすることで相乗効果があり、それぞれの自信につながった。

●学校のテストをふれあいルームで受けることも可能。その場合は2Fにある学習室で行う。

●学校復帰のタイミングはそれぞれだが、学校側と連携し、令和3年度の利用児童・生徒14人中12人は部分登校するようになった。

●学習指導は学校側と補いあい、子ども達が不利にならないよう配慮している。

●不登校になる子は、社会のエアポケットに陥り、近況がわからなくなる恐れがある。支援の網の目から漏れないように、学校と相互に連携していくことが必要。

●高校生の不登校は、コロナ禍の影響もあるが、多くは自分に向いていない学校を選んでしまい、早期(1年1学期)にドロップアウトしてしまうケースが多い。入学式に出たあと不登校になる子もいる。

●令和3年度は14人が利用し12人が学校復帰したが、小学生1人、高校生1人が継続利用で見守り中。

●不登校になる子は自己肯定感が低い子が多い。ふれあいルームにつながる子は動機付けがしやすく、学校復帰率が高いが、ふれあいルームに来られない子もいる。

●ふれあいルームを利用する児童・生徒は発達障害がある傾向が強く、入院歴や合併症を持っている子が約半数いる。特別支援学級にいた子も含まれる。生きづらさを抱え、HSC(繊細さん)など鋭すぎる感受性により、学校に行けなくなっている子もいる。それ以外の単純不登校の方が少ない。

●タブレット活用は進んでいる。ふれあいルーム利用時は通信は行わず、みらいシートを活用して学習する。

●高校生は元籍校の復帰は望まず、学校を変える。他校に進学後も追跡はしており、保護者の希望があれば情報共有もするが、実際はほとんど希望がない状態。令和3年度は新規利用が多かった。

●長期間関わる子もいる。ある利用児童はヤングケアラーで、高校生の時にカウンセリング利用を通して、ふれあいルームに通うようになった。その後アルバイトを経て社会人となった。

●ふれあいルームの周知が進んでいないことは課題と認識している。小中学生15人、高校生10人まで受け入れ可能。

●現在の場所・位置は人の往来が少なく、利用しやすい環境。ただしトイレが古く、洋式トイレが2Fにしかない。

●ふれあいルームは最後の砦。利用児童の10倍は不登校の児童・生徒がいる。長期の休学や不登校は保護者にとっても切ない状態。

●不登校児童・生徒への支援メニューは増えてきた。学校でも適応指導教室、スクールカウンセラーや市のカウンセラーとの連携もある。

●フリースクールが市外にあることや、市内に私塾やフリースペースがあることは担当課として認識しているが、連携はしていない。柏崎市内の私塾やフリースペースは行っても登校扱いにならない。

●不登校に対する社会の認識が変わり、「不登校はひとつの選択肢」「多様な選択肢の中で不登校を選ぶ自由がある」とされている。

●不登校児童・生徒への学習保障は、自己差別を減ずることが大きな目的だと考える。

●家庭に踏み込んだ支援には家庭児童相談員、福祉課との連携が必要だが、ケース会議等をやらない限り、先生方との情報共有が難しい。いかにして学校とのパイプを太くするか、課題である。

●学校においても担任、教頭、校長それぞれの考え方や意識に差があるケースが多い。子どもにとっての利益が何か、学校側と本人・保護者側の意見相違も・・。(ふれあいルームは本人・保護者の視点に立った支援をする)

●潜在的な力がある子は、ふれあいルームを卒業し、学校に戻る。その一方でふれあいルームに見学に来たあと来ない子もいる。

社会参加・社会復帰のためには、発達に応じた誘導や刺激が必要であり、社会参加に向かう気持ちは、自然発生的には育たない。ふれあいルームは、大人が子ども達に対して適切なアプローチをする場であると考える。

2_20220501063601

帰りにふれあいルーム利用児童が行った「絵しりとり」のホワイトボードなどを見せていただきました。子ども達の創意工夫しながら楽しく取り組む様子が伝わってきました。

ふれあいルームは、「学校に行きたいけれど行けない」気持ちを持つお子さんや親御さんをサポートし、子ども達の自己肯定感を高めて、社会生活を営めるよう後押しする事業であることが理解できました。

尚、あまり市民の皆さんに知られていないことが課題、とのことですので、こちらにもチラシを掲載させていただきます。

必要とするお子さん達に、この事業がつながるよう願います。

お忙しい中ご対応いただいた担当課長およびスタッフの皆さん、ありがとうございました。

ふれあいルーム案内(小中学生用)PDF

ふれあいルーム案内(高校生用)PDF

Photo_20220501065101

Photo_20220501065201

お問い合わせ先

柏崎市子ども未来部 子どもの発達支援課 相談支援係 電話0257-32-2397

 

2022年1月11日 (火)

福祉施設の人員不足

1月11日は市民後見人の定例会でした。

市民後見人とは、認知症や知的・精神障がいにより判断力が低下した方を対象に、家裁から選任された後見人が権利擁護や財産管理を担う一般市民のことです。(弁護士や行政書士など専門職が後見人となる場合もあります)

「成年後見制度」の法定後見にあたり、後見人になるための養成講座を受けた後、柏崎市社会福祉協議会(柏崎社協)に登録し、社協による法人後見の支援員という立場で実働します。

私が市民後見人となったのは平成29年の春からなので、今年で6年目を迎えます。

現在、社協の市民後見人は2人1組で12名の被後見人さんを担当しています。

それぞれ年1回の財産目録作成、毎月の定期訪問と記録等を行い、月に一度の定例会ではそれぞれのケースを報告しながら、意見・情報交換を行います。

最近、問題視されているのは福祉施設の人員(人材)不足です。

被後見人さんの多くが福祉施設に入所・通所していますが、どこも人が足りず、細やかな目配り気配りが難しくなりつつあるようです。

中には利用者間トラブルに巻き込まれた事例もあります。

柏崎市では介護職員や福祉職員の人材確保・職場定着に取り組む事業者を支援する補助金や、がい児・者の入所施設で新たに働く場合の補助金 を用意していますが、令和2年度の決算では、障がい児・者の入所施設で新たに働く場合の補助金申請は1件でした。

この件について質疑した時、当局の説明は「非常勤職員などを雇用し(補助金を使わなくても)現場の人員不足は埋められた」「人員不足による利用者の施設生活への影響は見られない」というものでした。

ですが現場の方々の認識は違うと思います。

他の後見人からは、定期訪問に行った際、現場職員から厳しい実状を聞いた・・との情報もあり、非常に白熱した定例会となりました。

私自身、議会活動において介護人材の確保を大きな課題として取り組んでいますが、福祉施設も含めて、エッセンシャルワーカーとされる方々全般の人材確保に注力していかなければならないと感じたところです。

Img_20211211_214839

 

2021年11月28日 (日)

ヤングケアラー講演会

11月28日、柏崎市主催の児童虐待防止講演会・人権講演会を聴講しました。
今回のテーマは
ヤングケアラー問題をどう捉え、どのように向き合っていくか

講師は持田恭子 様 (一社ケアラーアクションネットワーク協会代表理事)

ご両親の介護、ダウン症のお兄さんのケアを行ってきた「ヤングケアラー当事者」としての経験をお持ちであり、2018年、ケアラーアクションネットワークCANを設立。1700人以上のケアラーと対話してこられたそうです。

以下は講演メモです。
Dsc_4232

◆ヤングケアラーとは

若い世代で家族のケアをしている子ども・若者の総称。大人が子どもを定義づけたりレッテル貼るために使われる言葉ではない。
日本では児童福祉法のもと、子どもの人権が保障され、対策が講じられているがヤングケアラーは法の網目から少し漏れている。
そのため総称としてヤングケアラーと呼ぶ。
これまで子どもが声を上げることがなかった。
人権を守る範囲を広げるという意味で、ヤングケアラーという総称を捉えていただき、何をすればどんな未来になるのか考えていきたい。

◆ヤングケアラーの人権を守るには・・

1,メンタルヘルスを整える
2,ウェルビーイング(身体的、社会的に満たされた状態)を高める。

大人が子どもをサポートすることが、大きな意味での取り組み。
ケア、介護等の負担をなくす、解消することを目的にするのではない。「必要であれば」法的支援として介入。

国の動き(今年11月)5回の有識者会議を行った。

◆ヤングケアラー支援体制強化事業【新規】

目的:ヤングケアラーが学業や部活や友達付き合いができなくなるまでケアを引き受けすぎないようにする。

対策:相談窓口の設置、公的支援サービスの導入、ピアサポート相談支援の財政支援、オンラインサロンへの財政支援、診療報酬の改定
スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー配置時間の拡充。

多職種連携
公的支援の介入

目に見える介護には機能する

ヤングケアラーは介護を優先するあまり
・進学できない
・就職できない
・生活困窮
・健康が脅かされる

子どもはどう思っているのか?

◆ヤングケアラー(子ども)の心理
・世話は生活の一部
・家族の役に立っている
・家族が好きで世話をしたい
・家族の世話をしたくない(不満、暴力、虐待を受けている場合)、精神的に弱っている
・解決を望んでいない
  ↓
みんなはどうしているか知りたい

家族のことは好きだけど
家族との生活は変えたくないけれど
ストレスはたまっている
*一見矛盾しているようだが実は自然な感情

◆なぜ子どもがケア役割を引き受けるのか?(*イギリス研究者の論文より一部引用。)

ケアすることには多様な理由がある。

家族の中にケアを必要とする人がいる場合、
子どもは、ひとりで、あるいは主たる介護者となってケア役割を引き受けるか、
ほかの大人や兄弟姉妹が行っている介助は世話を手伝ったりしている。

・自発的に「ケアを引き受ける」ことを選択する子どもがいる(率先、積極的に引き受けるケース)
・家族の中で「一番動ける存在」として指名される子どもがいる(親、周囲の大人から「あなたしか頼れない」と言われる、若くて体力があり頼られる)
・家族が、子どもにケアを引き受けるように要求することもある(一部だが無自覚のことが多い。「お兄ちゃんなんだから・・」と指名される)

*家のことは誰にも言ってはいけない、と刷り込まれる子どももいる(非公式の世話)。

・障がいある子の世話をしている親が鬱状態になり、障がいのない子どもが世話をしなければならないケースもある。

無意識にケアを引き受けるため、「困っている」認識がない。
慣れてしまって、大したことないと受け止める。

誰かの助けは必要ないと、きっぱり断る子もいる・・

◆不適切と思われるレベルのケアに繋がる要因

1,家族の構造
2,病気や障害の性質とケアの必要性
3,公的支援の提供

◆日本ではどうなっているのか?

1,家族の構造
・ケアを担える大人がいない。ひとり親家庭など。(病気で働けない22.2%:もしかしたら子どもがケア?)
・夫婦共働きなので子どもが家族をケアする(両親が早朝家を出て遅くまで戻らない。夕方ケアすることが多い。)
・病気や障害のある家族が複数いる。(精神疾患ある母の話し相手になる、病気の親に代わり家事を引き受ける等)
・親に疾患や障害があり、子どもへの影響が理解できない。

年下の兄弟の世話をするだけでなく、年上の兄や姉の世話をすることも知ってほしい。
私(持田氏)にもダウン症、知的障害ある兄がいる。小学生の時は姉のように振舞っていた。
両親からの期待もあり、率先して世話をしていた。

2,病気や障害の性質とケアの必要性

・病気や障害の状態が安定しているか?
・病気や障害の状態が管理されているか?
・病気や障害が退行性であるか?
・病気や障害が定期的に発症するものか?

■病気の発症の進行スピード
■病気や障害の診断と受容におけるタイムラグ(知らされていない、親が自分の病気や障害に気付いていない)
■病気や障害のある人が、助けを求めることを選択したかどうか
■病気や障害のある人が、子どもが行っているケアのレベルを認識しているかどうか。

多くの場合、第三者の助けをあまり求めていない。
ケアは増えていくが、家族は必要としない・・ギャップ

3,公的支援の提供

国:公的支援サービスが提供されていない家族に、「適切な」公的支援を導入する
 ↓
サービスが提供されていても、効果的に機能していない
提供頻度が少ない場合がある
 ↓
家族は、自分達がどのような公的サービスを必要としているのかを知らないことがある

多くの人々が医療・福祉の仕組みを知らない。

入院患者が退院時、ヤングケアラーがいると判断されたら、ソーシャルワーカー介入に診療報酬を検討。
スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの時間を拡充。

◆公的支援が導入できない背景
 ↓
・家族が申請しないと公的支援の必要性がわからない。
・公的支援の受給資格があるかわからない。

◆公的支援を望まない・・なぜ?
・支援自体を知らない。
・見知らぬ人に家庭に入ってほしくない。
・第三者からの支援を期待していない(過去にたらい回しの経験あり)。
・比較されて傷付いた経験がある(親の会などで比べられ、理解されない)。
・家族に公的支援が必要だと思わない。
・助けを求めたら家族と引き離されるのではないかとの不安。

◆目線を変えてみたら?
・10代の子にとって大人はどう見える?
→専門職との関わりは難しく感じる。

◆ケアの認識
・ヤングケアラーの子供たちは自分がやっていることがケアだと認識していない。
・情報不足:助けが得られることに気付かない。
・自分がケアしている認識に乏しい。
★子どもは見知らぬ人に相談しない。
 まず自分の家族の状況を伝えるところから・・

◆当事者(子ども達)の声
・ヤングケアラー相談窓口には「絶対に電話したくない」
・相談することはハードルが高い。
*もし「大変だね」で終わったら?
*家族と自分が引き離されたら?
相談できずに、危機的状況までケアし続ける。

◆ヤングケアラーへの情報提供
・例えば世話をしている障がいを持つ兄弟がパニック状態になった時・・
・誰もその状態について教えてくれないと、自分の中で何が起きているか推察、「自分のせい?」と思う。
年齢に応じてわかるように説明すべき。子どもは敏感。わかっている、わかろうとする。

ヤングケアラーだけでなく、ケアを必要とする人の希望も聞く。

◆お手伝いとケアの違いは?

①個人的影響:子どもの生活
・小・中・高~と学年が上がるにつれて役割が増えていく。
・子どもが「大丈夫」と言ったとしても、しっかり様子を見る。

②社会的影響:他者との関係
・先生、友達との関係性(子どもにとって社会=学校)
・家のことは見せられない、わかってもらえないとの意識ある。

③教育発達への影響:学業や部活
・学業や部活ができない。

お手伝いとケアの判別は難しい。
日本は子どもが家族の世話をすることを賞賛されてきた。

◆最も大切なのは、子どもの声を聴くこと。
・自分もヤングケアラーかもしれない。
・重たい介護はしていないから、ヤングケアラーと名乗ってはいけない。
・自分で決めて世話しているので、ヤングケアラーと名乗ってはいけない。

◆なぜ相談しない?
→自分がどうしたいか言葉にする機会が少ない。
「どうしてほしい?」と聞かれても答えられない。

他者=友達:「大変だね」と言われ雰囲気が重くなる。
学校=先生:家の中のことには踏み込まれないだろう。

スクールカウンセラー:「自分を変えろ」と言われる。
=他人事のように扱われ、「自分の気持ちは専門家にもわからない」・・

スクールカウンセラーは、目の前にいるその子を何とかしたい。
でも子どもは家族のことを相談したい。

家族のケアをしたことがないと、カウンセラーもイメージできない。
子どもはすぐ察知する。「この人はわかってくれない」

◆ヤングケアラー当事者(女子高生)の声(動画紹介)
・精神疾患の母の世話をしている。
・先生には疾患についての知識を持ってほしい→どんな生活?どんなケア?
・生徒がいつもと違う雰囲気→「最近どう?」と声を掛けてほしい。
・ケア対象のことをむやみに聞かれ、「大変でしょ」と価値観を押し付けられると嫌な気持ちになる。
・自然に話してほしい。
・ヤングケアラーについてのアンケート調査は紙媒体だと、すぐに書き終える他の子の目が気になり、正確に記入できない。スマホ、ネットで回答できるようにしてほしい。(国のヤングケアラー全国調査は紙媒体→正確に把握されていないのでは?)
・スクールカウンセラーに相談する場合、担任に言わなければならず、授業も欠席しなければならない。
(ハードルが高く、相談に結びつかない)

◆子どもが本当に望むことは何か?
・どのような状況なのか話したい。ありのまま受け止めてほしい。
・大人が勝手に解釈するのはNG→二度と話さなくなる。
・自分で気が付く機会が乏しい。

◆家族へのケア
・子どもを抜きにした支援計画を立てないよう注意。
「これなら子どもの時間をつくれるに違いない」はNG。必ず子どもの声を聴く
・テレビのイメージ:暗い部屋で母の世話をしている。→当事者は「電気をつければいいのに」演出が響かない。

◆感情的な影響
・矛盾の感情:公的支援を入れてもなくならない。
・十分な説明が必要。
・子どもはまだ経験や情報が足りない。
・ヤングケアラーは長期に渡り「あちらを立てればこちらが立たない」状態。

ヤングケアラーはライフチャンスの制限が課題とされているが、ライフスキルを獲得できるという利点もある。

◆ヤングケアラー 6つのライフスキル
 ①思いやり ②思慮深さ ③決断力 ④虚しさ ⑤理解力 ⑥寛容さ

親の人権とニーズへの配慮(先進国イギリスでの課題)
・養育能力が乏しいのか?
・親は何を必要とする?

◆ヤングケアラー支援の注意点
・家族のニーズに沿っているか?
・家族丸ごと支援が必要。

◆子どもの声を聴く3つのポイント
①子どもの捉え方、見え方、意見を尊重。今の声をそのまま受け止める。
②家族全員のニーズを考える。
③子どもに考える時間を十分与える。

◆家族丸ごと支援
・家族への効果的な公的支援
・子どもが何を必要としているかを知る相談力
・家族全員へのコンサル
・ニーズを把握する
・子どもは家族の世話をしたいか
・世話をしたいならどんなサポートが必要か

◆きょうだいヤングケアラー
・親から注意を払われない
・家族の否定
・前向きになれない
・親と同じにできない
・親代わりになってしまう
・ファミリーレジャーの経験ができない

社会には子どもを希望に向かわせる義務がある。
①家族 ②ヤングケアラー本人 ③周囲 への働きかけが重要。

一般社団法人ケアラーアクションネットワーク【CAN】 

◆ヤングケアラーズ探求プログラム(参加費無料)
・ヤングケアラー同士のオンライン交流。
・ヤングケアラーだった大学生がボランティアで参加。
・つらい時、自分の感情とうまく付き合う方法を知る。
・心を許し、好きなことの話をして、笑うことができる。
・自分だけじゃない。ヤングケアラーの自分を肯定。
・打ち明ける勇気につながる。

◆ヤングケアラー短編映画
「陽菜(ひな)の世界」
・きょうだいヤングケアラーがヒロイン。
・誤解や偏見のない世界・社会を目指したい。
・出演者「ヤングケアラーを見る目が変わった」
・学校~自治体の連携を求めたい。

◆ヤングケアラーをチェンジメーカーに
・家庭や学校で教わらない障害や難病や疾患への対処法を知っている。
・正しい知識を学び、考え方や振る舞い方が変わると、身近に理解者が増える。
・社会からの誤解や偏見が減る。

<質疑>
Q1、6年ほど関わった子どもがヤングケアラーだった。介入した結果、中学生の今はケアしていた母親と離れて暮らしている。支援が間違っていたのだろうかと自問自答している。
A1、同じ状況の子と関わったことがある。子ども自身の話を聞こうとしても大人や専門職には心を開かない。ケアラー同士がつながり孤立を防ぐ仲間づくりが大切。探求プログラムをぜひ紹介してほしい。

Q2、地域の社会福祉法人だが、どんな関わり方ができるか?
A2、ゲームや遊びなどを通して、楽しい雰囲気で関わるようにする。同じ目標を定めて一緒にやっていくことが大切。

Dsc_4233

ヤングケアラーについては令和3年6月の一般質問 でも取り上げていることもあり、関心の高い問題ですが、今回の講演ではかなり具体的な内容に触れられていました。

またヤングケアラーを否定的に捉えるだけでなく、「人の心・痛みがわかる存在」として肯定している点も、非常に印象的でした。

貴重なご講演をいただいた持田恭子様には、心から敬意と感謝を表します。ありがとうございました。

子ども・若者たちが健やかに育ち、希望を持って人生を歩めるよう、取り組んでいきたいと思います。

2021年7月11日 (日)

通学路の安全対策

6月29日、千葉県八街市で下校途中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷する痛ましい事故が起きました。
トラックのドライバーが飲酒運転だったことに加え、以下の点も問題となっています。

●2014年にPTAなどが現場の市道にガードレール設置を市に要望していた

●2016年11月にも国道を走っていたトラックが登校中の児童の列に突っ込み4人が重軽傷を負う事故が起きていた

●市は財源不足を理由に本市道への対応が先送りとなっていた

この事故を受けて

●菅総理が早急な対応を指示、現場に献花

●一億総活躍担当大臣(交通安全対策担当)が、通学路の安全確保と飲酒運転の根絶を柱とする対策を早急に取りまとめる考えを示す

●菅総理と八街市長が面会し、危険な通学路でのスクールバスの運行について、先行的に支援策を検討する考えを伝える

といった報道がなされています。

また新潟日報では2021.7.6「通学路の危険 隣り合わせ 千葉・八街の事故に不安の声多数」 との特集を組んでいます。

柏崎市における通学路の安全対策としては、平成24(2012)年に、全国で登下校中の児童生徒が死傷する事故が相次いで発生したことから、文部科学省の通知を踏まえ、同年8月に道路を管理する国・県・市・所轄警察署と、教育委員会、小学校、PTAなどの各機関が連携して、緊急合同点検を行いました。点検結果は関係機関で協議し、必要な改善を行っています。

平成26(2014)年11月には、関係機関が相互に連携し、通学路の交通安全確保に取り組むことを目的に「柏崎市通学路安全推進協議会」を組織し、「柏崎市通学路交通安全プログラム」を策定しました。

それ以降、毎年定期的に実態把握→対策の検討→定期合同点検→対策の実施→効果の検証→改善・充実と、PDCAサイクルを回しながら対策をとっています。

柏崎市 通学路交通安全プログラム

今般の報道を受けてのお問合せもいただき、担当課に確認したところ、今年度はこれまで8月に行っていた定期合同点検を夏休み前に実施するそうです。

この他にも通学路の交通立哨ボランティアを長年行う方々もいらして、頭が下がります。

Dsc_3594

ハード整備は大切ですが終わりはなく、時間と費用がかかります。
早急にできることは、交通安全ルールの順守・徹底ではないかと思います。
飲酒運転など言語道断ですが、道路を横断しようとする歩行者がいても止まらない、見通しの悪い道でスピードを出す、といった車は少なくありません。

これ忘れてない? 曖昧になりがちな交通ルールをおさらい

また自転車運転も同様です。

自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~(警察庁)

私自身も気を付けなければ・・。

ハード・ソフト両面から歩行者そして児童の安全を守っていかなければならないと感じるところです。

2021年7月 6日 (火)

成年後見制度に関する研修会

7月6日、柏崎市社会福祉協議会の「成年後見制度に関する研修会」に参加しました。

講師は柏崎きぼう法律事務所長・弁護士の田才淳一先生。

社協の生活困窮者自立支援事業のアドバイザーでもあり、成年後見人として12名担当されているそうです。

 

2107061

1,成年後見制度の概要

●成年後見制度とは
本人の判断能力が精神上の障害により不十分な場合(認知症、知的障害、精神障害等)に、本人の権利や財産が侵害されないように、法律的に保護し、支える制度

●制度の考え方
①自己決定権の尊重
②福祉サービスが措置から契約へ
⇒判断能力の程度により
 補助・保佐・後見という3つの類型(法定後見制度)+任意後見制度の創設

●制度の背景
・ご本人の保護
・自己決定するにあたり判断をサポートしつつ尊重

かつては成年後見制度がなかった(禁治産制度等*財産を守る制度のみ)
福祉サービス受ける際の契約できないと、サービル利用できない。→福祉サービス受けるためにも代わりに契約できるようにする。

*判断能力不十分になる前にあらかじめ契約=任意後見制度

◆成年後見制度の理念

客観的な)
本人の保護 ⇔ ・自己決定の尊重
        ・残存能力の活用
        ・ノーマライゼーション(障がい者も健常者と同様の生活を)

制限するだけではなく本人の希望・意思決定を尊重
一定程度の判断能力あれば生かす。

それだけに成年後見は難しい。
(場合によっては対立することも・・)

2,法定後見制度~どんなときに、どの類型を使うか?

後見(本人の判断能力が欠けている常況)

・代理権、取消権の付与(同意権ではない)*同意してもその通りに動かない場合が多い
★本人がした法律行為は、すべて取消の対象となる
*まずい契約をして不利益を被る場合は取消できる
(不当な売買契約など)本人の権利が害されないように。

ただし、日常生活に関する行為を除く。
・スーパーに買い物に行き、雑貨や食料品など買ったもの全てを取り消すことはしない
・不動産や高額商品などは取消対象だが、それ以外の安価なものは対象とならない

保佐(本人の判断能力が著しく不十分)

*すべて判断できないわけではない。境目が難しい。
*最終的には医師の診断書添付⇒家裁が決める。

・重要な法律行為(民法13条1項:預金払戻、借金、不動産の処分、贈与、訴訟、相続の承認や放棄、自宅の増改築や大修繕)について同意権が付与⇒同意を得ずに本人が勝手に行った場合は取消可能

補助(本人の判断能力が不十分)

*日常生活はそれほど問題ないが重要な契約などは補助人が同意
*本人が預貯金をすべて払い戻そうとする場合、

・重要な法律行為の一部のみ、同意権付与が可能⇒同意を得ずに本人が勝手に行った場合は取消可能

Dsc_2656

3,成年後見人の出来ること、出来ないこと~これはやっても大丈夫?〇×でチェック

①本人(被後見人)の代わりに、柏崎市専用のゴミ袋を買う・・

*日常生活に関するものは取消権のみ

②本人が柏崎市専用のゴミ袋を自分で買ったことを取り消す・・

*売ってもよいが家庭裁判所の許可が必要(勝手にはできない)
*施設に入る等の状況を資料として添付

③本人との間で本人が住んでいる自宅の売買契約をする・・

本人の保護が大前提。成年後見人と利害が対立(利益相反)する場合がある。
*特別代理人or後見監督人が本人を代表

④本人の代わりに、遺言を書く・・

*判断能力が欠ける人が有効な遺言書をつくるのは難しい。
*実質証書遺言は本人の自筆が法律要件

⑤本人の治療行為について同意する・・

*医療行為の判断は同意権ない。ただし予防接種については同意権あり。(予防接種法では保護者に同意権)
*家族が成年後見人=家族として同意

成年後見人はオールマイティではない
契約行為はできるが治療行為への同意権はない
ただし家族としての同意権はある

4,成年後見監督人等の職務 

①成年後見人等の職務
②成年後見人等が欠けたとき、成年後見人等の選任を請求
③急迫の場合、必要な処分をする
④利益相反の場合

*成年後見監督人等は任意設置
*配偶者、直系血族、兄弟姉妹は就任できない(弁護士、行政書士など)

5,申立手続き 

①誰が申し立てるのか?
→本人・配偶者・四親等以内の親族など
 市長申し立ての事例も・・

②どこに申し立てるのか?
→家庭裁判所(本人の住所地の管轄)
*柏崎の場合は新潟県長岡支部裁判所
(中央町は受付のみ)

③費用はどれくらいかかるのか?
→申立費用(印紙3400円分、予約郵券約4000円)
・診断書
・戸籍謄本
・登記されていないことの証明(すでに後見人がついていないか確認)→法務局で取得
 等、必要書類取得(数千円程度)
・鑑定が必要な場合は鑑定費用(10万円程度)*例外的
・申立を弁護士に依頼する場合10~20万円程度

Dsc_2657

6,申立手続きの流れ

①申立準備
・必要書類の収集
・申立書の作成

②申立(申立書の提出)
・申立書の審査
・家裁での面接(*しない場合も)
・調査官の調査、親族照会等
(子どもによって考え・主張が異なる場合)

③審判
 審判が確定すると後見開始

④後見登記
 確定後に家裁が法務局の登記

1か月~3か月~半年
裁判所がすぐ審判出さないことが多い(申立が増えている)

◆成年後見人に就任したら・・・

⇒初回報告書(財産目録、年間収支予定表)を提出(家裁で閲覧可能)

そのために・・
 記録の閲覧、本人との面会、財産調査など

その後も毎年1回は定期報告が必要となる

重要な財産処分にあたっては裁判所の許可が必要(家を売る場合など)

7,成年後見制度のデメリット?

成年後見制度は本人の保護のための制度
⇒裁判所は、あくまで本人の保護を中心に考える
 場合によっては、硬直化した処理とならざるを得ない

(例)高齢の夫婦で子が3人いるケース

妻が認知症になり、3人の子のうち唯一地元に残った長男が成年後見人になった。
その後、元気だった夫が急死し、夫の遺産について遺産分割することになった。(夫は遺言残さず)

⇒本人と長男とでは利益が相反するので、特別代理人又は後見監督人に本人を代表してもらう必要がある。
また、本人が希望しても、基本的には法定相続分を下回る内容での遺産分割はできない。

*たとえ認知症の妻(母)が「長男に財産を多めにあげたい」と主張しても、判断能力ないとされているのでできない。

*これを避けるためには、父に遺言を書いてもらう。

7,その他の手続 

〇報酬付与の審判

後見人はボランティアではない
報酬の目安:月額2万円程度(1年分まとめて決定)
★きちんと貰った方がよい(相続発生時に取り分が多いとは限らない)

〇死後事務

後見業務の終了
終了報告、財産の引継ぎ(相続人)

*葬儀、遺産分割

8,任意後見制度~将来に備えた制度利用

*成年後見人は必ずしも家族・親族が選ばれるとは限らない
*資産が1500万円以上ある場合、弁護士や司法書士を選任
*弁護士も希望通りの相手を選任するとは限らない

●備える
・認知症になる前に、自分で任せる内容を決めたい(施設契約など)
・予め信頼できる人を自分で見極めてお願いしたい

●任意後見制度のメリット
①依頼できる内容は自由に設定できる。
②任意後見人には誰でもなれる(弁護士等専門家または家族・身内等)

●デメリット
①公正証書で任意後見契約書を作成する必要がある

②後見監督人を必ず選任する必要がある(判断能力がなくなった時からスタート)
→弁護士、司法書士(1~2万円/月)

③取消権がない(代理はあるけれど・・)

*任意後見人がいる人が、高い買い物をしてしまっても取消はできない
*設定した行為だけ可能 
*本人保護の制度としては弱い

お願いしたい人がハッキリ決まっている人には良い制度だが、成年後見と比べると大変な面もある

9,親族後見と第三者後見~後見人の担い手は誰か?

●親族後見人とは
・一般的

●第三者後見人とは
・財産が多い
・親族間で複数希望者いるが対立
→専門職などを選任

●後見制度の利用が必要な人が、必ずしも利用に結び付いていない

要因は何か?
・高齢化とともにニーズ増えているが弁護士や司法書士は限られる

後見人の受け皿づくりが必要
市民後見人に対する期待・育成が必要

10,高齢社会・障がい者福祉における後見制度の必要性

●社会的要因(高齢化の進行、少子化など)

●制度的要因(福祉サービスの社会化、措置から契約へ)

●誰もが人間らしく生きていくために絶対必要な制度

「愚行権」もある・・ギャンブルなど

制度の理念
本人の保護⇔自己決定の尊重

<質疑応答>
Q1)
成年後見人は医療行為のための同意書にサインできないが、身寄りがない被後見人が急な治療を要する時はどうすればよいか。
A1)
悩ましい問題だが制度上、同意書にサインできないことを医療側に説明する。
同意サインがないからといって診療拒否はできない。(通達も出ている)

Q2)
身寄りのない被後見人が死亡した場合、ご遺体のことや死後の事務処理等は費用も含めどうすればよいか。
A2)
被後見人が死亡した場合、その時点で後見業務は終了する。
葬儀や火葬等は成年後見業務ではないものの、誰も行う人がいない場合の事務管理を生前の成年後見担当者が行う場合はある。
業務引継ぎ先がいない場合は、火葬や供養等の最低限の事務を行い、相続財産管理人を選任依頼→事務管理費用を請求する。
財産がまったく無い場合、行旅死亡人への対応と同様に市が火葬にする場合も。

Q3)
任意後見は事前に判断能力がなくなった時に備えて選任しておく制度ということだが、実際に任意後見がスタートするのはどの時点か。
A3)
後見される側の判断力が衰えてきた(なくなった)と任意後見人予定者が感じた時、医師の診断書を添付して家庭裁判所に申請。
任意後見監督人が「判断能力なし」とした段階で、任意後見がスタートする。

Q4)
本人に判断能力はあるものの身体能力が衰えて財産管理できない場合はどうすればよいか。
A4)
判断能力が残っている以上は成年後見制度の対象にはならない。
手が動く場合は個別に委任契約(預金払戻など)を家族等と結ぶ。
本人の意思がしっかりしていれば、金融機関と相談して個別委任(代理権限を与える)とする。

Q5)
父が自筆でサインできなくなり、金融機関は訪問して対応してもらったが、役所はできないと言われた。
A5)
サインできない状態であることを医師の診断書に記載してもらう。
公証役場に出張を依頼する方法もある。意思確認のやり方はケースバイケース。

Q6)
法定後見制度の場合、後見人決定に親族全体の同意は必要か。
A6)
必ずしも全員の同意が要ではないものの意向確認書類はある。

Q7)
後見人を途中で変更できるのか。
A7)
解任・辞任により別の人が選任される場合はあるが、辞任の場合は理由が問われる。
解任の場合は不適切行為の有無を裁判所が判断する。
(あくまでも目的が本人の保護である場合に限る)

Q8)
家庭裁判所に提出する報告書は毎年送られてくるのか。
A8)
初回だけは所定の報告書類(書式)が送られてくるが、2年目以降は自ら提出。
期限を過ぎても提出されないと督促状が出される。
提出しない状況が続けば、後見人としての資質を問われ、解任されることもあり得る。

Q9)
後見人の身分証は発行されるのか。
Q9)
身分証自体はないが、選任審判書を取り寄せることはできる。
後見人がつくと登記されるので法務局で登記書をとれば身分証代わりとなる。

ーーーーー

市民後見人(社協による法人後見支援員)として活動して4~5年経過しましたが、いまだ手探りでやっています。

研修を受け、今やっていることを振り返り、学んだことを復習しながらブラッシュアップしていくのが大事なんだな、と感じました。

2021年7月 3日 (土)

柏崎・刈羽ACPプロジェクト講演会

 本日、柏崎・刈羽ACPプロジェクト講演会「いつか一人になる覚悟を持って自分らしく生きる~今だから学ぶこと~」(講師:上野千鶴子氏)に参加しました。

ACP(別名:人生会議)=アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning )とは、患者さん本人と家族が医療者や介護提供者などと一緒に、現在の病気だけでなく、意思決定能力が低下する場合に備えて、あらかじめ、終末期を含めた今後の医療や介護について話し合うことや、意思決定が出来なくなったときに備えて、本人に代わって意思決定をする人を決めておくプロセスを意味しているそうです。

(参照:リビング・ウィルと事前指示書 -書き方と例文- )

文化会館アルフォーレのスクリーンで会場と講師をつなぎ、zoomでも同時開催という今時スタイルでした。以下はメモです。

209683500_4090539367730056_5599338731009

柏崎市刈羽郡医師会・高木会長より

高齢の方々を診療すると「長生きするのも善し悪しですね。」「先生、私はいつ死ぬのでしょうか。」と聞かれることがある。
医者にとって困る質問。長生きすることにとまどう患者がたくさんいる。いずれ一人になり介護を必要とする日がやってくる。その時どうする?という課題について、講演を通して考える機会としたい。

上野千鶴子氏

新潟県のことは以前から注目。参議院議員・打越さく良氏を応援。

柏崎刈羽地域は人口減少が進み、「消滅可能性自治体」としてカウント。

定義は2010年~2040年にかけて20~39歳の女性人口が5割以下に減る自治体。

原発誘致により「出稼ぎに行かなくてすむ」はずが、人口流出が止まらない。

「おひとりさま」シリーズを刊行してから15年が経過。

高齢者の悩みは自分よりも他人から。気が合わない同居者からのストレスが悩みポイントとなる。
・別居により家族が目の前にいないと忘れていられる
・おひとりさまの悩みは少ない

満足度ー悩みポイントを引くと、ひとり暮らし高齢者の生活満足度は高い。

寂しさと不安調査
・最初からひとりではない
・おひとりさまビギナー:寂しさ感じるが不安は感じない
・おひとりさまベテラン:寂しさ・不安感じない
・気持ちの通じない家族と同居:寂しい・不安
★寂しさの処方箋 時間と慣れ

老後の満足のための三条件
・生活環境を変えない
・金持ちよりも人持ち(真に信頼できる友)
・家族に気を遣わずにすむ自由な暮らし

週刊現代でもおひとりさま特集「ひとりになったときの失敗は」?
・子どもとの同居「悪魔のささやき」
・再婚
・家を手放す
・老人ホームに入る
・子どもに財産を渡す

病院死より在宅死を推奨

2015年の医療介護一括法の施行により地域包括ケアシステム

最期まで家にいるためには医療・介護・生活支援を一体運用しなければならない
・それまでは医療、介護、生活支援タテ割り
・背後にあるのは社会保障費の削減、入院日数抑制
・病院の在宅復帰率75%(目標)*大病院は地域連携により在宅復帰率を高める。
*施設と病院が好きな年寄りはいない。家にいたい(悲願)

地域包括ケアの実践例:長岡市こぶし園の元施設長・小山剛さん(故人)
・慣れ親しんだ土地 家族の近くで暮らす
・大規模施設型ケアから小規模ケアへ
・地域の空き土地・空き家利用→10人程度の家に高齢者が住み、いつでも家族に会える

★地域にサービスをデリバリーする
・食はライフライン(保温容器使用の配食サービス付き)
・特養のサービス 24時間365日 切れ目のないサービス 地域へのデリバリー

★小山氏は障がい者福祉の出身
 重症心身障がい者の自立生活:支援を受けながらも自分らしい暮らし

「家にいたい」は年寄りの悲願
・5割は最期まで家にいたい
・できれば家にいたいが病院か施設で・・が3割 →家族への忖度

在宅ひとり死の3条件
1,自己決定
2,司令塔(キーパーソン)
3,システム(多職種連携)
①24時間巡回訪問介護 ②24時間対応の訪問医療 ③24時間対応の訪問介護

病院死は家族の選択?
*看護師「死ぬのに医者はいらない。死亡診断書を書くだけ。」
*介護職でも「死ぬのに医師・看護師いらない」と言う人が出てきた。
 経験値増えると在宅死は安らか、穏やか

★在宅でひとりで死ねるか?
→本人の意思さえはっきりしていれば在宅で看取れる。同居家族がいない方がよい。

介護保険により人材育つ
介護業界のキーワード「高齢者の自己決定支援」
*以前は本人よりも家族の意思が優先される現場だった・・

地域訪問診療(小笠原医師@岐阜)での調査
「なんとめでたいご臨終」(小笠原文雄氏)
・家で死ぬための費用 30万~300万円まで
・在宅ひとり死の費用:医療保険、介護保険、自費サービス(夜が不安)

★自己負担は大してかからない
・日本の年寄りは小金持ち
・年金、資産を子どもが管理
・医療・介護保険内でも独居看取り可能

死ぬための費用 
・病院はホテルコストがかかる。160万円/月 ホスピス、個室(差額ベッド)等・・
・在宅 自己負担それほどかからない

★がん死 在宅看取りにふさわしい
・死期を確実に予期
・痛みのコントロールできる
・ただし医師の当たりはずれはある
・死の直前までADLの自立、意識生命

★認知症になったら?
・介護施設入所者の7割以上が認知症者
・認知症者1/5人 
・2025年認知症700万人時代
・製薬会社、精神病棟は手ぐすね引いて待っている。薬か拘束か・・
(大収容時代 新オレンジプラン)

精神病棟:認知症患者の居場所と死ぬ場所を提供→引き受け手のない認知症患者の駆け込み寺 

独居の認知症ケア:高橋幸男氏 認知症は怖くない
・認知症 周囲の言葉も原因に
・ひとり暮らしの認知症者は家族と暮らすよりも症状が悪化しない
・家族から叱られるストレスがない
・施設に連れて行かれる=だましうち
・周囲に否定する人がいないこと で緩やかに進行
・重度の認知症でも食欲あれば 生きる意欲 食のライフライン大切 サポート
・独居の在宅認知症でも在宅死は可能
・成年後見の利用

「認知症になってもひとりで暮らせる」 奈良あすなろ園
・住宅地 地域は困った人を排除する機能がある
・地域1戸ずつまわり「いずれあなたも行く道だから」

ACPとは何か
Adovance Care Planning「人生会議?」
・声の大きい人にひきずられる
・日本のばあちゃん達は家族のために生きてきた人達
・意思決定支援 あらためてするよりも、日頃から意思を聞いておくべき
・事前指示書は必要か 
・健康時の日付入り意思は変わる
・日頃のコミュニケーションから意思を聞く

在宅ターミナルケアは可能
・独居でもできる
・がん、認知症でも在宅で死ねる
・資源、人材あるが地域差が大きい

人さえいれば地域は変わる
・葛飾区 在宅看取り率全国2位・・在宅医療第3世代 段階ジュニア 

居住+介護+医療複合体
・東京の流れ ケアタウン サ高住 
・居住型医療・介護複合施設 →主治医を変えられない、出て行けない 
*パッケージはやめるべき 選択肢を広く
*自分が誰かの世話にならなければいけないとしても年寄りだけが固まるのは?

高齢者を支える多重構造
・利用者・家族
・専門職(多職種連携)
・コミュニティ&ネットワーク

要介護認定2割 8割はサポート不要ではない:自治体の役割

◆武蔵野市の経験
・武蔵野市福祉公社(リバースモルゲージ、成年後見)

◆高松市見守り協定
・水道検診業者、電気事業者など 70業者と見守り連携

◆長野県泰阜村(やすおかむら)
・少子高齢化に対応した「在宅福祉の村」

◆横浜市寿町
・究極のスラム外で在宅看取り
・男性出稼ぎ労働者が故郷に帰れないまま住みつき高齢化
・女性看護師が出入りできるよう安全性確保

高齢者福祉の条件・・居住 年金 介護 医療
行政(生保)、民間(簡易宿泊所の管理人)、介護・看護・医療の専門職

これからの地域福祉
1)配食サービス(1日3食365日)
2)在宅認知症高齢者の見守りネットワーク
3)成年後見
4)移動支援(交通弱者、買い物弱者、QOL格差)
5)社会参加(生涯学習、外来者との交流、情報発信)
6)市民参加の促進(NPO、コミュニティカフェ、創業支援)

コミュニティカフェ 新潟市「うちの実家」@新潟
・介護保険の認定を受けていない人、ひきこもり等の居場所作り


介護力がなければ家にいられない。在宅看取りは介護保険がなければ可能でなかった(小笠原医師)
・医療より看護、看護より介護
・暮らしを支える介護力
・介護保険の改悪=制度の空洞化?

介護保険制度の後退を許してはならない

コロナ禍のケアワークへの影響
・通所施設の閉鎖・休業 2021年4月883事業所
・2021年5月休業455件、倒産188件
・感染リスクに無防備(情報も装備もない)
・訪問介護の現場の疲弊

いまだ介護は非熟練の職種として見られている

コロナ感染とワクチン接種
・訪問系の介護 優先度低い
・在宅介護を支える人材 低く見られている

最期まで在宅を望む高齢者を看取れる社会へ
安心してひとり親、要介護者、認知症になれる社会
障がい者になっても殺されない社会
(加齢によりみんなが中途障碍者になる社会)

今年は衆議院選挙の年。NPO法人ウィメンズアクションの声を紹介したい。
市川房枝は「権力の上に眠るな」と言った。民意がどう示されるか注目。

<意見交換>
上野氏
柏崎・刈羽ではひとりで家で死ねるか?

高木会長
上野先生だったら死ねると思う。
認知症は問題。ひどい認知症になったら在宅看取りは難しい。

上野氏
まさかこの人が?という人が認知症になる。
先生と呼ばれる職業に就いていた人がなりやすい。

高木会長
介護人材の不足が最大の課題。特に介護に携わる若い人がいない。人材不足に対してどう考えるか。

上野氏
資源と人材はいるところにはいる。先進的なよい地域を見てきた。そこに柏崎刈羽は入らないということ。
刈羽の人口構成を見て、働き盛りの女性がいない。職業機会がないのだろう。ここにはいられず出ていってしまう。
原発誘致は男性を引き留めたが女性を引き留める機会にならなかった。
介護の仕事がそもそも魅力的といえない。条件悪く賃金低い。政策決定者の設定 構造上の理由はわかっている。

高木会長
現状は指摘通りだと思う。介護職に若い人がいかないのは待遇に問題あるのは事実。
在宅で看取るには24時間対応の医療と介護。柏崎市では24時間対応できる人材は残念ながら不十分。

上野氏
長岡市でできることが柏崎市ではどうしてできないのか。介護事業者は「年寄りは金になる」と言う。

高木氏
長岡と比べることに問題がある。人口規模、人材1.5倍多い。

上野氏
泰阜村(長野)は人口少ないができている。人材がいればできる。

<聴講者から>
◆訪問栄養指導を進めるにあたり、医師の指示が必要だがどうしたらいいのか。

上野氏
・医師の指示のいらない配食サービスを行うべき。

高木会長
・訪問栄養指導は柏崎で実施している。

上野氏
・指導員は食べさせてくれない。情報は腹の足しにならない。

◆訪問看護に関わり、実際にひとり暮らし看取った経験ある。本人、近所の覚悟と制度が必要。
ひとりは寂しくない、という人もいれば、寂しい・怖いという人も。夜中に何度もコール、一晩に何回も訪問したこともある。
柏崎では夜中のヘルパー訪問制度なく、市外ヘルパーを入れて実施した。
色々な制度、協力も必要。近所の力が得られたら・・と思うが、近所の人と関わってこなかった。近所の人が入ることで何かを獲られる恐怖も。意識変えられるようにしていきたい。

上野氏
地域を巻き込むことは大事。前提は隠さないこと。家にどんな年寄りがいるのか共有。
コールは永遠ではない。どこかで落ち着く。対応してくれる人がいるだけで回数が減る。24時間対応はナースの力。

◆独居で自宅で亡くなるのは無理と固定観念あったが、地域・行政が変わらなければならないと感じる。どこから手を付け、どの機関から介入?

上野氏
現状から先進地域見ても遠い。誰かが言い出し周りを巻き込んで変えていくこと。
地域の茶の間から生き方・死に方 専門職を巻き込む。地の利もある。河田さんのところを見学。

高木会長
最後にACPについて。
意思決定できなくなったとき、成年後見を決めることも大事だが、自分の人生の最後をどうしたいか話し合うことが大切。
友人、家族など信頼できる人と話し合っておくこと。ACPを否定的に捉えてほしくない。

上野氏
最期について話すのは縁起でもない・・と言われないよう、日頃から話す機会を持てばACPと言わなくてもよいと思う。

高木会長(最後に)
年を重ねても安心して暮らせる地域づくりを。

*****

会場はソーシャルディスタンスをとりながらも満員でした。講師の方は知名度が高くファンもたくさんいらっしゃるのだと思います。

ただ全体的に政治的な色(特に現政権批判)が濃いことに違和感を覚えました。

また演題にもあるように「在宅でひとりで死ぬこと」が主な内容でしたが、実際には人それぞれのACPがあると思います。

「おひとりさま」には単に近くに家族・親族がいないケースもあれば、完全に天涯孤独なケースもあるわけで、在宅でひとりで死んだ後の始末をどうするか、という点は現実的な課題だと感じました。

とはいえ住み慣れた地域や家で最期まで暮らし続けるためには、支える側となる人材が不可欠であり、特に介護人材の確保は必須だと思います。

「メメント・モリ(死を忘れるな)」という言葉もあるように、いつか必ず死を迎えることを意識しながら、人生設計していくことが重要だと感じたところです。

2020年10月21日 (水)

児童虐待防止について

昨日オンライン研修があり、児童虐待防止についての話がありました。

国としては児童相談所(都道府県または政令市で設置)の機能強化&警察や自治体との連携を推進している、との話でしたが、人材や資金はどうなのか、といった課題もあると感じます。

柏崎市では児童虐待防止対策は非常に努力していると思います。

10/5の決算審査で、柏崎市の児童虐待防止対策を実質的に担う「家庭児童相談室事業」について、いくつか質問しました。

令和2年10月5日 柏崎市議会 文教厚生決算分科会


●当事者から直接相談につながるケースはどの程度あるか?

保育園や学校等、関係機関から相談につながるケースが大半であり、自主的な相談事例はほとんどない。

●相談が解決につながるケース、継続支援が必要なケースはどの程度か?

昨年度302人の相談があり、虐待事例64人、虐待に至らないが要注意83人、その他の養育相談155人。このうち前年度からの継続事例244人。進捗管理会議を年4回行い、状況判断しているが、昨年度の支援終結は37人。改善が見られたのは27人。

●家庭児童相談員3人配置されているが、不足はないか?

当市では地区担当制をとり、家庭児童相談員と保健師が2人1組で個別支援を行い、負担軽減を図り、多面的支援に取り組むことから、対応可能。(この体制は児童相談所からも高く評価)

●DV等の女性相談から児童虐待相談につながるケースは多いと考えるが、児童虐待相談からのDV発覚もあるのではないか?

実数把握はしていないものの、目黒区事件のように児童虐待の背景にDVがある可能性は常に意識して、相談対応にあたっている。

・・このように柏崎市では細やかな対応を行っているものの、相談終結に至るケースの少なさを見ると、長期的な支援が必要であることがわかります。

児童相談所には短縮ダイヤル189でつながりますが、そこで終わる問題ではないと思います。


虐待する親は自らも幼少期に虐待された経験を持つ場合が多いと言われ、「虐待の連鎖」と呼ばれます。
この連鎖を絶ち切るには、虐待を未然に防ぐのはもちろんですが、虐待された子どもと虐待してしまった親を長期的にケアしていくことが必要です。

市町村における「現場の努力」を国、県でも把握した上で、現実的な体制&法整備や啓発を進めていただきたいと思います。

2020年10月 3日 (土)

消費生活講座「オレオレ詐欺 悪質商法にご用心!」

10/3、消費生活講座「オレオレ詐欺 悪質商法にご用心!~あなたの気づきとさりげない見守りを~」を受講しました。以下はその内容です。

Dsc_3410

ーーーーー

1、架空請求詐欺・オレオレ詐欺などにご注意を。

昨年度の消費生活センター相談件数776件。うち202件は架空請求、オレオレ詐欺などの「特殊詐欺」(26%)

(1)架空請求詐欺(いちばん多い)

①未納料金があるなど実在の通販サイトなどを名乗り、「今日中に連絡しないと法的手段に訴える」など突然メールが来る。

②未納料金があり、訴訟がおこされる。取り下げるためには連絡するようにとハガキ(中には封書も)が送られてくる。

●スマホのショートメール

・電子マネーを購入させられるケースが増えている。いちど番号を知らせるとお金は取り戻せない。
・コンビニ店員が気付いて未然に防ぐケースも・・
・宅配便の不在配達を装ったもの、アマゾンのフィッシングサイトに誘導する等

対策)ショートメールに連絡が来る時点で怪しい。無視する。消費生活センターや警察に相談する。

●架空請求はがき(昨年まで多かった)→封書型が増えている

・封書に入れ「重要」印(重要書類と見せかける)
・総務省、法務省など国の機関を名乗る。
・中には「相手をやっつけたい・文句を言いたい」と電話する人もいるが、個人情報が相手に知られてしまう。

対策)無視する(電話しない)

(2)キャッシュカード詐欺

警察官や銀行員を名乗り、「あなたの口座の情報が漏れている。お金が引き出されるかもしれない」「キャッシュカードを新しいものと交換しなければならない」など電話があり、家にカードを取りに来る。その際、暗証番号を聞き出す。

・8月に50万円詐欺
・訪問時に目を離したすきに偽カードと取り換える。暗証番号を聞き出す。
・「自分は騙されない」と思っていても彼らの方が上手。誘導型。
・銀行はキャッシュカード交換のために訪問しない。
・キャッシュカードを引き取る時「使えないようにする」とわざと切り込みを入れるが、磁気部分を傷付けなければ使える。→そのまま口座からお金が引き出される。

対策)絶対にカードを渡さない。暗証番号を教えない。まずは銀行や警察に問い合わせてみる。

Dsc_3414

(3)オレオレ詐欺

息子や孫になりすまし電話をかけてくる。「風邪をひいて喉をやられた」→「携帯番号が変わった」→「他人には知られたくない事情でお金が早急に必要」と段階を踏んでお金を奪おうとする。

・新潟県ではこの手口が多い。
・心配させて、段階を踏んで金を用立てさせる。
・他人には言えない話「不倫相手を妊娠させた」「会社の金に着服」等・・

対策)いったん電話を切り、本人の電話に連絡する。

<特殊詐欺被害発生状況(令和元年1~12月)>

  全国 新潟県 柏崎署 管内
被害件数 16,836件 142件 5件
被害額 301億5,000万円 4億598万円 680万円
今年1~8月被害額   約2億円 500万円(3件)

被害者の7割が65歳以上。オレオレ詐欺、金融商品詐欺、キャッシュカード詐欺の被害は100%が65歳以上。
理由・・固定電話にかけてくる。65歳以上は家にいる確率が高い。

固定電話は詐欺の入口。知らない番号に要注意!

柏崎消費生活センターは柏崎市役所内にあり無料で相談。守秘義務があり個人情報守られる。

休業日でもホットライン「188」が他の相談窓口につなげてくれる。

2、悪質商法

(1)通信販売・・健康食品、化粧品など

初回、格安料金にひかれて注文すると定期購入になっていて、後から品物が次々と送られてきて高額な料金を請求されるケースが多い。

・新聞チラシ
・テレビショッピング10:30~ →在宅高齢者がターゲット
・高齢化社会 買い物に行くのが大変→通信販売利用増える
定期購入や初回以降の金額などは契約書の下の方に小さな文字で書いてある(目立たない・見落としがち)。
・行政指導を受ける問題ある業者が多い。→法的にスレスレのラインを心得ている。
・最後は国民生活センターに相談(業者を行政指導の対象)するしか対応策がない。
・クーリングオフ相談も多いが、通信販売はクーリングオフできない。

返品したい!通販はクーリングオフが利用できない理由と返品方法

・返品制度(送料は自己負担)はあるが、「返品は受け付けない」と表示されていれば適応されない。
*返品条件があるか確認
*返品時に壊れていたら弁償させられる場合も・・
・最後は「自己責任」

対策)よく内容を確認してから注文する。

(2)電話勧誘・・光回線、ケーブルテレビ、電気

「いずれ今の電話が使えなくなる。今なら工事代が無料」などと勧誘され、高額な契約をしてしまう。

・多いのは「基本料金が20%安くなる」・・しかし実際は数百円程度しか安くならない。
・遠方の電力会社と契約してしまい、トラブルあっても対応できないケースも。
・まずは今契約中の電力会社に「もう少しよい契約コースはないか」相談してみるとよい。
・2024年~NTTが固定電話をアナログ回線から光回線に変更。利用者は何もする必要ない。
・穏便に断るために丁寧に対応するうちに契約に持ち込まれる場合も・・
 *長電話ほど契約率は高い
 *断るならきっぱりと

対策)初期契約解除はできる(ただし基本料は取られる)。はっきり断る・長電話しない!

(3)訪問販売・訪問買取 

*家に入ればほぼ成功!

訪問販売

・多いのは消火器や物干しざお(自分では購入しにくい)を高額で売りつけるケース。
・高額な物干しざお(17万円)購入のケース→「お宅のサイズに合わせて切った」などと心理的に圧迫。
・除湿剤・除湿パット・・毎年、交換時期に来て売りつける(150万円)

訪問買取

・「どんなものでも買い取る」といって家に入ると貴金属を狙う

対策)まずは相談する。(消費生活センター、警察など)クーリングオフできる(品物は業者が取りに来る)泣き寝入りしない。

◆クーリング・オフ
・8日以内(20日の場合も)に申し込み撤回や契約解除ができる。
・通知書を相手業者に送る場合は簡易書留がおすすめ

◆成年後見制度(判断能力に乏しい場合)なども検討

<対策のポイント>

はっきり断る(「必要ありません」「お断りします」等)。曖昧な表現(「結構です」「いいです」)は×
●相談する。

柏崎市消費生活センター 0257-23-5355
消費者ホットライン 188(い・や・や)
警察相談室 #9110

*この他、地域包括センター、民生委員など。

●電話番号表示機能や通話録音装置機能月の電話機の利用。

ーーーーー

特殊詐欺や悪質商法の手口は巧妙・組織的なものが多く、気を付けていても騙されてしまうことはあり得ると思います。

また客観的には「お金を巻き上げられている」と見えても、本人がそう感じていないケースも少なくないと感じます。

相手に考えるスキを与えない】やり方が多いことから、少し落ち着いて判断・相談できるよう【即時即決ではなく、余力を持って対応する】ことが必要だと学びました。周知・啓発していきたいと思います。

講座は途中で寸劇もあり、とてもわかりやすく身近な問題として感じられました。柏崎市消費者協会の皆様、ありがとうございました。

 

2020年9月 6日 (日)

地球温暖化~キリバスからのメッセージ~

 本日は柏崎市消費者講演会に参加しました。

「だれ一人取り残されないために~僕の国キリバスからのメッセージ~」

講師は日本キリバス協会代表理事 ケンタロ・オノ氏。

オノさんは仙台出身。1993年、15歳でキリバスに単身留学。その後キリバスに帰化。前大頭領補佐官などの経験もお持ちです。

東日本大震災を機に、2011年~は仙台に戻り、今は地球温暖化や環境問題の講演活動などを行われています。

*オノさんについては下記サイトでも詳しく紹介されています。

肌で感じる温暖化の危機、リアルに伝えたい キリバスに惚れ、国籍も変えた

キリバス共和国は太平洋の真ん中の、33の島(3つの諸島)で構成された海洋国家です。

かつてはイギリス領で、第二次世界大戦中は日本軍が進駐し、アメリカとの戦場になるという悲劇も・・

戦後は独立し、漁業とコプラ(ココナッツオイル原料)を主産業としています。

日本はカツオ一本釣り漁船の乗務員としてキリバス人を多く雇用し、インフラ整備への経済協力などでも関わっています。

美しい自然と豊かな海に囲まれた南の楽園・・のはずが、今は地球温暖化の影響で、水没の危機にさらされています。

キリバスの島々の大半が海抜2m、幅350mほどで、海面の水位上昇や荒波、極端な豪雨や干ばつにより、陸地が荒れ、すでに住めなくなった村もあるそうです。

キリバス自体は工業後進国で、ほとんど温室効果ガス(CO2)を出していませんが、真っ先にダメージを受けています。

世界の排出量が現状のままなら、2050年=30年後にはほとんどの島々が水没すると予測されています。

昨今の異常気象は大きな災害として私たちの生活を脅かしていますが、キリバスでは幼い子ども達が大人になるとき、難民となる瀬戸際にいるのです。

地球温暖化を止めるには、結局のところ、個々の生活や消費行動にかかっています。

脱炭素を意識し、生活全般を見直していかなければならないと実感しました。

素晴らしい講演をありがとうございました。

Dsc_3242

最近のトラックバック

2022年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ