社会問題

2021年7月11日 (日)

通学路の安全対策

6月29日、千葉県八街市で下校途中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷する痛ましい事故が起きました。
トラックのドライバーが飲酒運転だったことに加え、以下の点も問題となっています。

●2014年にPTAなどが現場の市道にガードレール設置を市に要望していた

●2016年11月にも国道を走っていたトラックが登校中の児童の列に突っ込み4人が重軽傷を負う事故が起きていた

●市は財源不足を理由に本市道への対応が先送りとなっていた

この事故を受けて

●菅総理が早急な対応を指示、現場に献花

●一億総活躍担当大臣(交通安全対策担当)が、通学路の安全確保と飲酒運転の根絶を柱とする対策を早急に取りまとめる考えを示す

●菅総理と八街市長が面会し、危険な通学路でのスクールバスの運行について、先行的に支援策を検討する考えを伝える

といった報道がなされています。

また新潟日報では2021.7.6「通学路の危険 隣り合わせ 千葉・八街の事故に不安の声多数」 との特集を組んでいます。

柏崎市における通学路の安全対策としては、平成24(2012)年に、全国で登下校中の児童生徒が死傷する事故が相次いで発生したことから、文部科学省の通知を踏まえ、同年8月に道路を管理する国・県・市・所轄警察署と、教育委員会、小学校、PTAなどの各機関が連携して、緊急合同点検を行いました。点検結果は関係機関で協議し、必要な改善を行っています。

平成26(2014)年11月には、関係機関が相互に連携し、通学路の交通安全確保に取り組むことを目的に「柏崎市通学路安全推進協議会」を組織し、「柏崎市通学路交通安全プログラム」を策定しました。

それ以降、毎年定期的に実態把握→対策の検討→定期合同点検→対策の実施→効果の検証→改善・充実と、PDCAサイクルを回しながら対策をとっています。

柏崎市 通学路交通安全プログラム

今般の報道を受けてのお問合せもいただき、担当課に確認したところ、今年度はこれまで8月に行っていた定期合同点検を夏休み前に実施するそうです。

この他にも通学路の交通立哨ボランティアを長年行う方々もいらして、頭が下がります。

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ハード整備は大切ですが終わりはなく、時間と費用がかかります。
早急にできることは、交通安全ルールの順守・徹底ではないかと思います。
飲酒運転など言語道断ですが、道路を横断しようとする歩行者がいても止まらない、見通しの悪い道でスピードを出す、といった車は少なくありません。

これ忘れてない? 曖昧になりがちな交通ルールをおさらい

また自転車運転も同様です。

自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~(警察庁)

私自身も気を付けなければ・・。

ハード・ソフト両面から歩行者そして児童の安全を守っていかなければならないと感じるところです。

2021年7月 6日 (火)

成年後見制度に関する研修会

7月6日、柏崎市社会福祉協議会の「成年後見制度に関する研修会」に参加しました。

講師は柏崎きぼう法律事務所長・弁護士の田才淳一先生。

社協の生活困窮者自立支援事業のアドバイザーでもあり、成年後見人として12名担当されているそうです。

 

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1,成年後見制度の概要

●成年後見制度とは
本人の判断能力が精神上の障害により不十分な場合(認知症、知的障害、精神障害等)に、本人の権利や財産が侵害されないように、法律的に保護し、支える制度

●制度の考え方
①自己決定権の尊重
②福祉サービスが措置から契約へ
⇒判断能力の程度により
 補助・保佐・後見という3つの類型(法定後見制度)+任意後見制度の創設

●制度の背景
・ご本人の保護
・自己決定するにあたり判断をサポートしつつ尊重

かつては成年後見制度がなかった(禁治産制度等*財産を守る制度のみ)
福祉サービス受ける際の契約できないと、サービル利用できない。→福祉サービス受けるためにも代わりに契約できるようにする。

*判断能力不十分になる前にあらかじめ契約=任意後見制度

◆成年後見制度の理念

客観的な)
本人の保護 ⇔ ・自己決定の尊重
        ・残存能力の活用
        ・ノーマライゼーション(障がい者も健常者と同様の生活を)

制限するだけではなく本人の希望・意思決定を尊重
一定程度の判断能力あれば生かす。

それだけに成年後見は難しい。
(場合によっては対立することも・・)

2,法定後見制度~どんなときに、どの類型を使うか?

後見(本人の判断能力が欠けている常況)

・代理権、取消権の付与(同意権ではない)*同意してもその通りに動かない場合が多い
★本人がした法律行為は、すべて取消の対象となる
*まずい契約をして不利益を被る場合は取消できる
(不当な売買契約など)本人の権利が害されないように。

ただし、日常生活に関する行為を除く。
・スーパーに買い物に行き、雑貨や食料品など買ったもの全てを取り消すことはしない
・不動産や高額商品などは取消対象だが、それ以外の安価なものは対象とならない

保佐(本人の判断能力が著しく不十分)

*すべて判断できないわけではない。境目が難しい。
*最終的には医師の診断書添付⇒家裁が決める。

・重要な法律行為(民法13条1項:預金払戻、借金、不動産の処分、贈与、訴訟、相続の承認や放棄、自宅の増改築や大修繕)について同意権が付与⇒同意を得ずに本人が勝手に行った場合は取消可能

補助(本人の判断能力が不十分)

*日常生活はそれほど問題ないが重要な契約などは補助人が同意
*本人が預貯金をすべて払い戻そうとする場合、

・重要な法律行為の一部のみ、同意権付与が可能⇒同意を得ずに本人が勝手に行った場合は取消可能

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3,成年後見人の出来ること、出来ないこと~これはやっても大丈夫?〇×でチェック

①本人(被後見人)の代わりに、柏崎市専用のゴミ袋を買う・・

*日常生活に関するものは取消権のみ

②本人が柏崎市専用のゴミ袋を自分で買ったことを取り消す・・

*売ってもよいが家庭裁判所の許可が必要(勝手にはできない)
*施設に入る等の状況を資料として添付

③本人との間で本人が住んでいる自宅の売買契約をする・・

本人の保護が大前提。成年後見人と利害が対立(利益相反)する場合がある。
*特別代理人or後見監督人が本人を代表

④本人の代わりに、遺言を書く・・

*判断能力が欠ける人が有効な遺言書をつくるのは難しい。
*実質証書遺言は本人の自筆が法律要件

⑤本人の治療行為について同意する・・

*医療行為の判断は同意権ない。ただし予防接種については同意権あり。(予防接種法では保護者に同意権)
*家族が成年後見人=家族として同意

成年後見人はオールマイティではない
契約行為はできるが治療行為への同意権はない
ただし家族としての同意権はある

4,成年後見監督人等の職務 

①成年後見人等の職務
②成年後見人等が欠けたとき、成年後見人等の選任を請求
③急迫の場合、必要な処分をする
④利益相反の場合

*成年後見監督人等は任意設置
*配偶者、直系血族、兄弟姉妹は就任できない(弁護士、行政書士など)

5,申立手続き 

①誰が申し立てるのか?
→本人・配偶者・四親等以内の親族など
 市長申し立ての事例も・・

②どこに申し立てるのか?
→家庭裁判所(本人の住所地の管轄)
*柏崎の場合は新潟県長岡支部裁判所
(中央町は受付のみ)

③費用はどれくらいかかるのか?
→申立費用(印紙3400円分、予約郵券約4000円)
・診断書
・戸籍謄本
・登記されていないことの証明(すでに後見人がついていないか確認)→法務局で取得
 等、必要書類取得(数千円程度)
・鑑定が必要な場合は鑑定費用(10万円程度)*例外的
・申立を弁護士に依頼する場合10~20万円程度

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6,申立手続きの流れ

①申立準備
・必要書類の収集
・申立書の作成

②申立(申立書の提出)
・申立書の審査
・家裁での面接(*しない場合も)
・調査官の調査、親族照会等
(子どもによって考え・主張が異なる場合)

③審判
 審判が確定すると後見開始

④後見登記
 確定後に家裁が法務局の登記

1か月~3か月~半年
裁判所がすぐ審判出さないことが多い(申立が増えている)

◆成年後見人に就任したら・・・

⇒初回報告書(財産目録、年間収支予定表)を提出(家裁で閲覧可能)

そのために・・
 記録の閲覧、本人との面会、財産調査など

その後も毎年1回は定期報告が必要となる

重要な財産処分にあたっては裁判所の許可が必要(家を売る場合など)

7,成年後見制度のデメリット?

成年後見制度は本人の保護のための制度
⇒裁判所は、あくまで本人の保護を中心に考える
 場合によっては、硬直化した処理とならざるを得ない

(例)高齢の夫婦で子が3人いるケース

妻が認知症になり、3人の子のうち唯一地元に残った長男が成年後見人になった。
その後、元気だった夫が急死し、夫の遺産について遺産分割することになった。(夫は遺言残さず)

⇒本人と長男とでは利益が相反するので、特別代理人又は後見監督人に本人を代表してもらう必要がある。
また、本人が希望しても、基本的には法定相続分を下回る内容での遺産分割はできない。

*たとえ認知症の妻(母)が「長男に財産を多めにあげたい」と主張しても、判断能力ないとされているのでできない。

*これを避けるためには、父に遺言を書いてもらう。

7,その他の手続 

〇報酬付与の審判

後見人はボランティアではない
報酬の目安:月額2万円程度(1年分まとめて決定)
★きちんと貰った方がよい(相続発生時に取り分が多いとは限らない)

〇死後事務

後見業務の終了
終了報告、財産の引継ぎ(相続人)

*葬儀、遺産分割

8,任意後見制度~将来に備えた制度利用

*成年後見人は必ずしも家族・親族が選ばれるとは限らない
*資産が1500万円以上ある場合、弁護士や司法書士を選任
*弁護士も希望通りの相手を選任するとは限らない

●備える
・認知症になる前に、自分で任せる内容を決めたい(施設契約など)
・予め信頼できる人を自分で見極めてお願いしたい

●任意後見制度のメリット
①依頼できる内容は自由に設定できる。
②任意後見人には誰でもなれる(弁護士等専門家または家族・身内等)

●デメリット
①公正証書で任意後見契約書を作成する必要がある

②後見監督人を必ず選任する必要がある(判断能力がなくなった時からスタート)
→弁護士、司法書士(1~2万円/月)

③取消権がない(代理はあるけれど・・)

*任意後見人がいる人が、高い買い物をしてしまっても取消はできない
*設定した行為だけ可能 
*本人保護の制度としては弱い

お願いしたい人がハッキリ決まっている人には良い制度だが、成年後見と比べると大変な面もある

9,親族後見と第三者後見~後見人の担い手は誰か?

●親族後見人とは
・一般的

●第三者後見人とは
・財産が多い
・親族間で複数希望者いるが対立
→専門職などを選任

●後見制度の利用が必要な人が、必ずしも利用に結び付いていない

要因は何か?
・高齢化とともにニーズ増えているが弁護士や司法書士は限られる

後見人の受け皿づくりが必要
市民後見人に対する期待・育成が必要

10,高齢社会・障がい者福祉における後見制度の必要性

●社会的要因(高齢化の進行、少子化など)

●制度的要因(福祉サービスの社会化、措置から契約へ)

●誰もが人間らしく生きていくために絶対必要な制度

「愚行権」もある・・ギャンブルなど

制度の理念
本人の保護⇔自己決定の尊重

<質疑応答>
Q1)
成年後見人は医療行為のための同意書にサインできないが、身寄りがない被後見人が急な治療を要する時はどうすればよいか。
A1)
悩ましい問題だが制度上、同意書にサインできないことを医療側に説明する。
同意サインがないからといって診療拒否はできない。(通達も出ている)

Q2)
身寄りのない被後見人が死亡した場合、ご遺体のことや死後の事務処理等は費用も含めどうすればよいか。
A2)
被後見人が死亡した場合、その時点で後見業務は終了する。
葬儀や火葬等は成年後見業務ではないものの、誰も行う人がいない場合の事務管理を生前の成年後見担当者が行う場合はある。
業務引継ぎ先がいない場合は、火葬や供養等の最低限の事務を行い、相続財産管理人を選任依頼→事務管理費用を請求する。
財産がまったく無い場合、行旅死亡人への対応と同様に市が火葬にする場合も。

Q3)
任意後見は事前に判断能力がなくなった時に備えて選任しておく制度ということだが、実際に任意後見がスタートするのはどの時点か。
A3)
後見される側の判断力が衰えてきた(なくなった)と任意後見人予定者が感じた時、医師の診断書を添付して家庭裁判所に申請。
任意後見監督人が「判断能力なし」とした段階で、任意後見がスタートする。

Q4)
本人に判断能力はあるものの身体能力が衰えて財産管理できない場合はどうすればよいか。
A4)
判断能力が残っている以上は成年後見制度の対象にはならない。
手が動く場合は個別に委任契約(預金払戻など)を家族等と結ぶ。
本人の意思がしっかりしていれば、金融機関と相談して個別委任(代理権限を与える)とする。

Q5)
父が自筆でサインできなくなり、金融機関は訪問して対応してもらったが、役所はできないと言われた。
A5)
サインできない状態であることを医師の診断書に記載してもらう。
公証役場に出張を依頼する方法もある。意思確認のやり方はケースバイケース。

Q6)
法定後見制度の場合、後見人決定に親族全体の同意は必要か。
A6)
必ずしも全員の同意が要ではないものの意向確認書類はある。

Q7)
後見人を途中で変更できるのか。
A7)
解任・辞任により別の人が選任される場合はあるが、辞任の場合は理由が問われる。
解任の場合は不適切行為の有無を裁判所が判断する。
(あくまでも目的が本人の保護である場合に限る)

Q8)
家庭裁判所に提出する報告書は毎年送られてくるのか。
A8)
初回だけは所定の報告書類(書式)が送られてくるが、2年目以降は自ら提出。
期限を過ぎても提出されないと督促状が出される。
提出しない状況が続けば、後見人としての資質を問われ、解任されることもあり得る。

Q9)
後見人の身分証は発行されるのか。
Q9)
身分証自体はないが、選任審判書を取り寄せることはできる。
後見人がつくと登記されるので法務局で登記書をとれば身分証代わりとなる。

ーーーーー

市民後見人(社協による法人後見支援員)として活動して4~5年経過しましたが、いまだ手探りでやっています。

研修を受け、今やっていることを振り返り、学んだことを復習しながらブラッシュアップしていくのが大事なんだな、と感じました。

2021年7月 3日 (土)

柏崎・刈羽ACPプロジェクト講演会

 本日、柏崎・刈羽ACPプロジェクト講演会「いつか一人になる覚悟を持って自分らしく生きる~今だから学ぶこと~」(講師:上野千鶴子氏)に参加しました。

ACP(別名:人生会議)=アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning )とは、患者さん本人と家族が医療者や介護提供者などと一緒に、現在の病気だけでなく、意思決定能力が低下する場合に備えて、あらかじめ、終末期を含めた今後の医療や介護について話し合うことや、意思決定が出来なくなったときに備えて、本人に代わって意思決定をする人を決めておくプロセスを意味しているそうです。

(参照:リビング・ウィルと事前指示書 -書き方と例文- )

文化会館アルフォーレのスクリーンで会場と講師をつなぎ、zoomでも同時開催という今時スタイルでした。以下はメモです。

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柏崎市刈羽郡医師会・高木会長より

高齢の方々を診療すると「長生きするのも善し悪しですね。」「先生、私はいつ死ぬのでしょうか。」と聞かれることがある。
医者にとって困る質問。長生きすることにとまどう患者がたくさんいる。いずれ一人になり介護を必要とする日がやってくる。その時どうする?という課題について、講演を通して考える機会としたい。

上野千鶴子氏

新潟県のことは以前から注目。参議院議員・打越さく良氏を応援。

柏崎刈羽地域は人口減少が進み、「消滅可能性自治体」としてカウント。

定義は2010年~2040年にかけて20~39歳の女性人口が5割以下に減る自治体。

原発誘致により「出稼ぎに行かなくてすむ」はずが、人口流出が止まらない。

「おひとりさま」シリーズを刊行してから15年が経過。

高齢者の悩みは自分よりも他人から。気が合わない同居者からのストレスが悩みポイントとなる。
・別居により家族が目の前にいないと忘れていられる
・おひとりさまの悩みは少ない

満足度ー悩みポイントを引くと、ひとり暮らし高齢者の生活満足度は高い。

寂しさと不安調査
・最初からひとりではない
・おひとりさまビギナー:寂しさ感じるが不安は感じない
・おひとりさまベテラン:寂しさ・不安感じない
・気持ちの通じない家族と同居:寂しい・不安
★寂しさの処方箋 時間と慣れ

老後の満足のための三条件
・生活環境を変えない
・金持ちよりも人持ち(真に信頼できる友)
・家族に気を遣わずにすむ自由な暮らし

週刊現代でもおひとりさま特集「ひとりになったときの失敗は」?
・子どもとの同居「悪魔のささやき」
・再婚
・家を手放す
・老人ホームに入る
・子どもに財産を渡す

病院死より在宅死を推奨

2015年の医療介護一括法の施行により地域包括ケアシステム

最期まで家にいるためには医療・介護・生活支援を一体運用しなければならない
・それまでは医療、介護、生活支援タテ割り
・背後にあるのは社会保障費の削減、入院日数抑制
・病院の在宅復帰率75%(目標)*大病院は地域連携により在宅復帰率を高める。
*施設と病院が好きな年寄りはいない。家にいたい(悲願)

地域包括ケアの実践例:長岡市こぶし園の元施設長・小山剛さん(故人)
・慣れ親しんだ土地 家族の近くで暮らす
・大規模施設型ケアから小規模ケアへ
・地域の空き土地・空き家利用→10人程度の家に高齢者が住み、いつでも家族に会える

★地域にサービスをデリバリーする
・食はライフライン(保温容器使用の配食サービス付き)
・特養のサービス 24時間365日 切れ目のないサービス 地域へのデリバリー

★小山氏は障がい者福祉の出身
 重症心身障がい者の自立生活:支援を受けながらも自分らしい暮らし

「家にいたい」は年寄りの悲願
・5割は最期まで家にいたい
・できれば家にいたいが病院か施設で・・が3割 →家族への忖度

在宅ひとり死の3条件
1,自己決定
2,司令塔(キーパーソン)
3,システム(多職種連携)
①24時間巡回訪問介護 ②24時間対応の訪問医療 ③24時間対応の訪問介護

病院死は家族の選択?
*看護師「死ぬのに医者はいらない。死亡診断書を書くだけ。」
*介護職でも「死ぬのに医師・看護師いらない」と言う人が出てきた。
 経験値増えると在宅死は安らか、穏やか

★在宅でひとりで死ねるか?
→本人の意思さえはっきりしていれば在宅で看取れる。同居家族がいない方がよい。

介護保険により人材育つ
介護業界のキーワード「高齢者の自己決定支援」
*以前は本人よりも家族の意思が優先される現場だった・・

地域訪問診療(小笠原医師@岐阜)での調査
「なんとめでたいご臨終」(小笠原文雄氏)
・家で死ぬための費用 30万~300万円まで
・在宅ひとり死の費用:医療保険、介護保険、自費サービス(夜が不安)

★自己負担は大してかからない
・日本の年寄りは小金持ち
・年金、資産を子どもが管理
・医療・介護保険内でも独居看取り可能

死ぬための費用 
・病院はホテルコストがかかる。160万円/月 ホスピス、個室(差額ベッド)等・・
・在宅 自己負担それほどかからない

★がん死 在宅看取りにふさわしい
・死期を確実に予期
・痛みのコントロールできる
・ただし医師の当たりはずれはある
・死の直前までADLの自立、意識生命

★認知症になったら?
・介護施設入所者の7割以上が認知症者
・認知症者1/5人 
・2025年認知症700万人時代
・製薬会社、精神病棟は手ぐすね引いて待っている。薬か拘束か・・
(大収容時代 新オレンジプラン)

精神病棟:認知症患者の居場所と死ぬ場所を提供→引き受け手のない認知症患者の駆け込み寺 

独居の認知症ケア:高橋幸男氏 認知症は怖くない
・認知症 周囲の言葉も原因に
・ひとり暮らしの認知症者は家族と暮らすよりも症状が悪化しない
・家族から叱られるストレスがない
・施設に連れて行かれる=だましうち
・周囲に否定する人がいないこと で緩やかに進行
・重度の認知症でも食欲あれば 生きる意欲 食のライフライン大切 サポート
・独居の在宅認知症でも在宅死は可能
・成年後見の利用

「認知症になってもひとりで暮らせる」 奈良あすなろ園
・住宅地 地域は困った人を排除する機能がある
・地域1戸ずつまわり「いずれあなたも行く道だから」

ACPとは何か
Adovance Care Planning「人生会議?」
・声の大きい人にひきずられる
・日本のばあちゃん達は家族のために生きてきた人達
・意思決定支援 あらためてするよりも、日頃から意思を聞いておくべき
・事前指示書は必要か 
・健康時の日付入り意思は変わる
・日頃のコミュニケーションから意思を聞く

在宅ターミナルケアは可能
・独居でもできる
・がん、認知症でも在宅で死ねる
・資源、人材あるが地域差が大きい

人さえいれば地域は変わる
・葛飾区 在宅看取り率全国2位・・在宅医療第3世代 段階ジュニア 

居住+介護+医療複合体
・東京の流れ ケアタウン サ高住 
・居住型医療・介護複合施設 →主治医を変えられない、出て行けない 
*パッケージはやめるべき 選択肢を広く
*自分が誰かの世話にならなければいけないとしても年寄りだけが固まるのは?

高齢者を支える多重構造
・利用者・家族
・専門職(多職種連携)
・コミュニティ&ネットワーク

要介護認定2割 8割はサポート不要ではない:自治体の役割

◆武蔵野市の経験
・武蔵野市福祉公社(リバースモルゲージ、成年後見)

◆高松市見守り協定
・水道検診業者、電気事業者など 70業者と見守り連携

◆長野県泰阜村(やすおかむら)
・少子高齢化に対応した「在宅福祉の村」

◆横浜市寿町
・究極のスラム外で在宅看取り
・男性出稼ぎ労働者が故郷に帰れないまま住みつき高齢化
・女性看護師が出入りできるよう安全性確保

高齢者福祉の条件・・居住 年金 介護 医療
行政(生保)、民間(簡易宿泊所の管理人)、介護・看護・医療の専門職

これからの地域福祉
1)配食サービス(1日3食365日)
2)在宅認知症高齢者の見守りネットワーク
3)成年後見
4)移動支援(交通弱者、買い物弱者、QOL格差)
5)社会参加(生涯学習、外来者との交流、情報発信)
6)市民参加の促進(NPO、コミュニティカフェ、創業支援)

コミュニティカフェ 新潟市「うちの実家」@新潟
・介護保険の認定を受けていない人、ひきこもり等の居場所作り


介護力がなければ家にいられない。在宅看取りは介護保険がなければ可能でなかった(小笠原医師)
・医療より看護、看護より介護
・暮らしを支える介護力
・介護保険の改悪=制度の空洞化?

介護保険制度の後退を許してはならない

コロナ禍のケアワークへの影響
・通所施設の閉鎖・休業 2021年4月883事業所
・2021年5月休業455件、倒産188件
・感染リスクに無防備(情報も装備もない)
・訪問介護の現場の疲弊

いまだ介護は非熟練の職種として見られている

コロナ感染とワクチン接種
・訪問系の介護 優先度低い
・在宅介護を支える人材 低く見られている

最期まで在宅を望む高齢者を看取れる社会へ
安心してひとり親、要介護者、認知症になれる社会
障がい者になっても殺されない社会
(加齢によりみんなが中途障碍者になる社会)

今年は衆議院選挙の年。NPO法人ウィメンズアクションの声を紹介したい。
市川房枝は「権力の上に眠るな」と言った。民意がどう示されるか注目。

<意見交換>
上野氏
柏崎・刈羽ではひとりで家で死ねるか?

高木会長
上野先生だったら死ねると思う。
認知症は問題。ひどい認知症になったら在宅看取りは難しい。

上野氏
まさかこの人が?という人が認知症になる。
先生と呼ばれる職業に就いていた人がなりやすい。

高木会長
介護人材の不足が最大の課題。特に介護に携わる若い人がいない。人材不足に対してどう考えるか。

上野氏
資源と人材はいるところにはいる。先進的なよい地域を見てきた。そこに柏崎刈羽は入らないということ。
刈羽の人口構成を見て、働き盛りの女性がいない。職業機会がないのだろう。ここにはいられず出ていってしまう。
原発誘致は男性を引き留めたが女性を引き留める機会にならなかった。
介護の仕事がそもそも魅力的といえない。条件悪く賃金低い。政策決定者の設定 構造上の理由はわかっている。

高木会長
現状は指摘通りだと思う。介護職に若い人がいかないのは待遇に問題あるのは事実。
在宅で看取るには24時間対応の医療と介護。柏崎市では24時間対応できる人材は残念ながら不十分。

上野氏
長岡市でできることが柏崎市ではどうしてできないのか。介護事業者は「年寄りは金になる」と言う。

高木氏
長岡と比べることに問題がある。人口規模、人材1.5倍多い。

上野氏
泰阜村(長野)は人口少ないができている。人材がいればできる。

<聴講者から>
◆訪問栄養指導を進めるにあたり、医師の指示が必要だがどうしたらいいのか。

上野氏
・医師の指示のいらない配食サービスを行うべき。

高木会長
・訪問栄養指導は柏崎で実施している。

上野氏
・指導員は食べさせてくれない。情報は腹の足しにならない。

◆訪問看護に関わり、実際にひとり暮らし看取った経験ある。本人、近所の覚悟と制度が必要。
ひとりは寂しくない、という人もいれば、寂しい・怖いという人も。夜中に何度もコール、一晩に何回も訪問したこともある。
柏崎では夜中のヘルパー訪問制度なく、市外ヘルパーを入れて実施した。
色々な制度、協力も必要。近所の力が得られたら・・と思うが、近所の人と関わってこなかった。近所の人が入ることで何かを獲られる恐怖も。意識変えられるようにしていきたい。

上野氏
地域を巻き込むことは大事。前提は隠さないこと。家にどんな年寄りがいるのか共有。
コールは永遠ではない。どこかで落ち着く。対応してくれる人がいるだけで回数が減る。24時間対応はナースの力。

◆独居で自宅で亡くなるのは無理と固定観念あったが、地域・行政が変わらなければならないと感じる。どこから手を付け、どの機関から介入?

上野氏
現状から先進地域見ても遠い。誰かが言い出し周りを巻き込んで変えていくこと。
地域の茶の間から生き方・死に方 専門職を巻き込む。地の利もある。河田さんのところを見学。

高木会長
最後にACPについて。
意思決定できなくなったとき、成年後見を決めることも大事だが、自分の人生の最後をどうしたいか話し合うことが大切。
友人、家族など信頼できる人と話し合っておくこと。ACPを否定的に捉えてほしくない。

上野氏
最期について話すのは縁起でもない・・と言われないよう、日頃から話す機会を持てばACPと言わなくてもよいと思う。

高木会長(最後に)
年を重ねても安心して暮らせる地域づくりを。

*****

会場はソーシャルディスタンスをとりながらも満員でした。講師の方は知名度が高くファンもたくさんいらっしゃるのだと思います。

ただ全体的に政治的な色(特に現政権批判)が濃いことに違和感を覚えました。

また演題にもあるように「在宅でひとりで死ぬこと」が主な内容でしたが、実際には人それぞれのACPがあると思います。

「おひとりさま」には単に近くに家族・親族がいないケースもあれば、完全に天涯孤独なケースもあるわけで、在宅でひとりで死んだ後の始末をどうするか、という点は現実的な課題だと感じました。

とはいえ住み慣れた地域や家で最期まで暮らし続けるためには、支える側となる人材が不可欠であり、特に介護人材の確保は必須だと思います。

「メメント・モリ(死を忘れるな)」という言葉もあるように、いつか必ず死を迎えることを意識しながら、人生設計していくことが重要だと感じたところです。

2020年10月21日 (水)

児童虐待防止について

昨日オンライン研修があり、児童虐待防止についての話がありました。

国としては児童相談所(都道府県または政令市で設置)の機能強化&警察や自治体との連携を推進している、との話でしたが、人材や資金はどうなのか、といった課題もあると感じます。

柏崎市では児童虐待防止対策は非常に努力していると思います。

10/5の決算審査で、柏崎市の児童虐待防止対策を実質的に担う「家庭児童相談室事業」について、いくつか質問しました。

令和2年10月5日 柏崎市議会 文教厚生決算分科会


●当事者から直接相談につながるケースはどの程度あるか?

保育園や学校等、関係機関から相談につながるケースが大半であり、自主的な相談事例はほとんどない。

●相談が解決につながるケース、継続支援が必要なケースはどの程度か?

昨年度302人の相談があり、虐待事例64人、虐待に至らないが要注意83人、その他の養育相談155人。このうち前年度からの継続事例244人。進捗管理会議を年4回行い、状況判断しているが、昨年度の支援終結は37人。改善が見られたのは27人。

●家庭児童相談員3人配置されているが、不足はないか?

当市では地区担当制をとり、家庭児童相談員と保健師が2人1組で個別支援を行い、負担軽減を図り、多面的支援に取り組むことから、対応可能。(この体制は児童相談所からも高く評価)

●DV等の女性相談から児童虐待相談につながるケースは多いと考えるが、児童虐待相談からのDV発覚もあるのではないか?

実数把握はしていないものの、目黒区事件のように児童虐待の背景にDVがある可能性は常に意識して、相談対応にあたっている。

・・このように柏崎市では細やかな対応を行っているものの、相談終結に至るケースの少なさを見ると、長期的な支援が必要であることがわかります。

児童相談所には短縮ダイヤル189でつながりますが、そこで終わる問題ではないと思います。


虐待する親は自らも幼少期に虐待された経験を持つ場合が多いと言われ、「虐待の連鎖」と呼ばれます。
この連鎖を絶ち切るには、虐待を未然に防ぐのはもちろんですが、虐待された子どもと虐待してしまった親を長期的にケアしていくことが必要です。

市町村における「現場の努力」を国、県でも把握した上で、現実的な体制&法整備や啓発を進めていただきたいと思います。

2020年10月 3日 (土)

消費生活講座「オレオレ詐欺 悪質商法にご用心!」

10/3、消費生活講座「オレオレ詐欺 悪質商法にご用心!~あなたの気づきとさりげない見守りを~」を受講しました。以下はその内容です。

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1、架空請求詐欺・オレオレ詐欺などにご注意を。

昨年度の消費生活センター相談件数776件。うち202件は架空請求、オレオレ詐欺などの「特殊詐欺」(26%)

(1)架空請求詐欺(いちばん多い)

①未納料金があるなど実在の通販サイトなどを名乗り、「今日中に連絡しないと法的手段に訴える」など突然メールが来る。

②未納料金があり、訴訟がおこされる。取り下げるためには連絡するようにとハガキ(中には封書も)が送られてくる。

●スマホのショートメール

・電子マネーを購入させられるケースが増えている。いちど番号を知らせるとお金は取り戻せない。
・コンビニ店員が気付いて未然に防ぐケースも・・
・宅配便の不在配達を装ったもの、アマゾンのフィッシングサイトに誘導する等

対策)ショートメールに連絡が来る時点で怪しい。無視する。消費生活センターや警察に相談する。

●架空請求はがき(昨年まで多かった)→封書型が増えている

・封書に入れ「重要」印(重要書類と見せかける)
・総務省、法務省など国の機関を名乗る。
・中には「相手をやっつけたい・文句を言いたい」と電話する人もいるが、個人情報が相手に知られてしまう。

対策)無視する(電話しない)

(2)キャッシュカード詐欺

警察官や銀行員を名乗り、「あなたの口座の情報が漏れている。お金が引き出されるかもしれない」「キャッシュカードを新しいものと交換しなければならない」など電話があり、家にカードを取りに来る。その際、暗証番号を聞き出す。

・8月に50万円詐欺
・訪問時に目を離したすきに偽カードと取り換える。暗証番号を聞き出す。
・「自分は騙されない」と思っていても彼らの方が上手。誘導型。
・銀行はキャッシュカード交換のために訪問しない。
・キャッシュカードを引き取る時「使えないようにする」とわざと切り込みを入れるが、磁気部分を傷付けなければ使える。→そのまま口座からお金が引き出される。

対策)絶対にカードを渡さない。暗証番号を教えない。まずは銀行や警察に問い合わせてみる。

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(3)オレオレ詐欺

息子や孫になりすまし電話をかけてくる。「風邪をひいて喉をやられた」→「携帯番号が変わった」→「他人には知られたくない事情でお金が早急に必要」と段階を踏んでお金を奪おうとする。

・新潟県ではこの手口が多い。
・心配させて、段階を踏んで金を用立てさせる。
・他人には言えない話「不倫相手を妊娠させた」「会社の金に着服」等・・

対策)いったん電話を切り、本人の電話に連絡する。

<特殊詐欺被害発生状況(令和元年1~12月)>

  全国 新潟県 柏崎署 管内
被害件数 16,836件 142件 5件
被害額 301億5,000万円 4億598万円 680万円
今年1~8月被害額   約2億円 500万円(3件)

被害者の7割が65歳以上。オレオレ詐欺、金融商品詐欺、キャッシュカード詐欺の被害は100%が65歳以上。
理由・・固定電話にかけてくる。65歳以上は家にいる確率が高い。

固定電話は詐欺の入口。知らない番号に要注意!

柏崎消費生活センターは柏崎市役所内にあり無料で相談。守秘義務があり個人情報守られる。

休業日でもホットライン「188」が他の相談窓口につなげてくれる。

2、悪質商法

(1)通信販売・・健康食品、化粧品など

初回、格安料金にひかれて注文すると定期購入になっていて、後から品物が次々と送られてきて高額な料金を請求されるケースが多い。

・新聞チラシ
・テレビショッピング10:30~ →在宅高齢者がターゲット
・高齢化社会 買い物に行くのが大変→通信販売利用増える
定期購入や初回以降の金額などは契約書の下の方に小さな文字で書いてある(目立たない・見落としがち)。
・行政指導を受ける問題ある業者が多い。→法的にスレスレのラインを心得ている。
・最後は国民生活センターに相談(業者を行政指導の対象)するしか対応策がない。
・クーリングオフ相談も多いが、通信販売はクーリングオフできない。

返品したい!通販はクーリングオフが利用できない理由と返品方法

・返品制度(送料は自己負担)はあるが、「返品は受け付けない」と表示されていれば適応されない。
*返品条件があるか確認
*返品時に壊れていたら弁償させられる場合も・・
・最後は「自己責任」

対策)よく内容を確認してから注文する。

(2)電話勧誘・・光回線、ケーブルテレビ、電気

「いずれ今の電話が使えなくなる。今なら工事代が無料」などと勧誘され、高額な契約をしてしまう。

・多いのは「基本料金が20%安くなる」・・しかし実際は数百円程度しか安くならない。
・遠方の電力会社と契約してしまい、トラブルあっても対応できないケースも。
・まずは今契約中の電力会社に「もう少しよい契約コースはないか」相談してみるとよい。
・2024年~NTTが固定電話をアナログ回線から光回線に変更。利用者は何もする必要ない。
・穏便に断るために丁寧に対応するうちに契約に持ち込まれる場合も・・
 *長電話ほど契約率は高い
 *断るならきっぱりと

対策)初期契約解除はできる(ただし基本料は取られる)。はっきり断る・長電話しない!

(3)訪問販売・訪問買取 

*家に入ればほぼ成功!

訪問販売

・多いのは消火器や物干しざお(自分では購入しにくい)を高額で売りつけるケース。
・高額な物干しざお(17万円)購入のケース→「お宅のサイズに合わせて切った」などと心理的に圧迫。
・除湿剤・除湿パット・・毎年、交換時期に来て売りつける(150万円)

訪問買取

・「どんなものでも買い取る」といって家に入ると貴金属を狙う

対策)まずは相談する。(消費生活センター、警察など)クーリングオフできる(品物は業者が取りに来る)泣き寝入りしない。

◆クーリング・オフ
・8日以内(20日の場合も)に申し込み撤回や契約解除ができる。
・通知書を相手業者に送る場合は簡易書留がおすすめ

◆成年後見制度(判断能力に乏しい場合)なども検討

<対策のポイント>

はっきり断る(「必要ありません」「お断りします」等)。曖昧な表現(「結構です」「いいです」)は×
●相談する。

柏崎市消費生活センター 0257-23-5355
消費者ホットライン 188(い・や・や)
警察相談室 #9110

*この他、地域包括センター、民生委員など。

●電話番号表示機能や通話録音装置機能月の電話機の利用。

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特殊詐欺や悪質商法の手口は巧妙・組織的なものが多く、気を付けていても騙されてしまうことはあり得ると思います。

また客観的には「お金を巻き上げられている」と見えても、本人がそう感じていないケースも少なくないと感じます。

相手に考えるスキを与えない】やり方が多いことから、少し落ち着いて判断・相談できるよう【即時即決ではなく、余力を持って対応する】ことが必要だと学びました。周知・啓発していきたいと思います。

講座は途中で寸劇もあり、とてもわかりやすく身近な問題として感じられました。柏崎市消費者協会の皆様、ありがとうございました。

 

2020年9月 6日 (日)

地球温暖化~キリバスからのメッセージ~

 本日は柏崎市消費者講演会に参加しました。

「だれ一人取り残されないために~僕の国キリバスからのメッセージ~」

講師は日本キリバス協会代表理事 ケンタロ・オノ氏。

オノさんは仙台出身。1993年、15歳でキリバスに単身留学。その後キリバスに帰化。前大頭領補佐官などの経験もお持ちです。

東日本大震災を機に、2011年~は仙台に戻り、今は地球温暖化や環境問題の講演活動などを行われています。

*オノさんについては下記サイトでも詳しく紹介されています。

肌で感じる温暖化の危機、リアルに伝えたい キリバスに惚れ、国籍も変えた

キリバス共和国は太平洋の真ん中の、33の島(3つの諸島)で構成された海洋国家です。

かつてはイギリス領で、第二次世界大戦中は日本軍が進駐し、アメリカとの戦場になるという悲劇も・・

戦後は独立し、漁業とコプラ(ココナッツオイル原料)を主産業としています。

日本はカツオ一本釣り漁船の乗務員としてキリバス人を多く雇用し、インフラ整備への経済協力などでも関わっています。

美しい自然と豊かな海に囲まれた南の楽園・・のはずが、今は地球温暖化の影響で、水没の危機にさらされています。

キリバスの島々の大半が海抜2m、幅350mほどで、海面の水位上昇や荒波、極端な豪雨や干ばつにより、陸地が荒れ、すでに住めなくなった村もあるそうです。

キリバス自体は工業後進国で、ほとんど温室効果ガス(CO2)を出していませんが、真っ先にダメージを受けています。

世界の排出量が現状のままなら、2050年=30年後にはほとんどの島々が水没すると予測されています。

昨今の異常気象は大きな災害として私たちの生活を脅かしていますが、キリバスでは幼い子ども達が大人になるとき、難民となる瀬戸際にいるのです。

地球温暖化を止めるには、結局のところ、個々の生活や消費行動にかかっています。

脱炭素を意識し、生活全般を見直していかなければならないと実感しました。

素晴らしい講演をありがとうございました。

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2020年4月 3日 (金)

【新型コロナウイルス関連情報】えんま市・ぎおん祭りについて

本日(4/3)柏崎市産業振興部より以下の通知がありました。

1 、えんま市について

6月14日から16日までの開催については延期します。
開催日時につきましては、今後の新型コロナウイルス感染症の推移、他のイベントの状況、露店商の動向等を確認しながら、検討することとします。
なお、日程を変更する場合、「新潟県柏崎市露店管理条例」を改正する必要があることから、条例改正の手続きを行いますので、御了解をお願いいたします。

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2、ぎおん柏崎まつりについて

民謡流し、たる仁和賀、マーチングパレードにつきましては、開催を中止する方向で関係者と協議します。
海の大花火大会につきましては、延期とし、今後の新型コロナウイルス感染症の推移、花火打ち上げ業者や協賛企業の意向、天候の状況等を確認しながら、開催日時を検討することとします。

※なお、えんま市及び海の大花火大会については延期としていますが、状況によっては中止せざるを得ない場合もあることも御承知ください。

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柏崎市内では現時点で新型コロナウイルス感染症(COVID -19)と診断された人はいないものの、いつ発生してもおかしくない状況です。

外部との関わりが深く、実施しないことによる経済的損失が大きいイベントは、なかなか中止の決断がつきにくいと思いますが、今はまさに「背に腹は代えられぬ」と覚悟して、最悪の事態を回避したいものです。

2020年2月28日 (金)

新型コロナウィルスに対する柏崎市の対応について

【新型コロナウィルスに対する市の対応について】

2020.2.28(金)15時~会派代表者会議に傍聴出席した内容です。

昨日の安部総理による休校「要請」を受け、柏崎市での対応は以下のようになりました。

<休業期間>

中学校→3/2(月)~休業

小学4,5,6年生→3/2(月)~休業

小学1,2,3年生→3/6(金)まで登校できる。
(ただし自宅待機を希望すれば休むことは可)

特別支援学級→学年に問わず希望すれば登校可

*3/9(月)以下のことは3/6(金)頃~各学校から連絡
*給食は提供する
*登下校方法は各学校から指示(投稿時間はおおむね通常通り)

<卒業式>

中学校・・3/3(火)に卒業生・在校生・教職員のみで行う。
    (保護者は出席できない。来賓も出席なし)

小学校・・未定。近日中に学校から連絡。

<その他>

児童クラブは通常通りの予定
・平日:午後1:30~午後6:30
・土曜:午前7:30~午後6:30
・日曜・祝日:お休み

*今回の件で緊急的に児童クラブ登録・利用は3/6までは不可。
(今後の受入体制は状況により判断)

16時~防災無線でこの件を周知する。

<質疑>

1、県立の学校・高校や近隣自治体の対応は?

→県は国の要請通り休業。近隣の情報は不明。
 全国市長会の会長市・相馬市からもFAX 3/4~23を臨時休校(金沢市も)。

2、小学校の卒業式は?

 →未定。できればやりたいが状況見極めたい。

3、中学部活動は学校に一任か?

 →学校にあわせて休みとなる。

4、特別支援学級 中学校も同様に希望者登校可か?
 
 →休業する。

5、児童クラブの利用については?
 
 →6年生まで通常通り

6、アルコールは足りるのか?
 
 →不足が心配される。医療・介護施設を中心に対応。
  
7、相談窓口は増やすのか?

 →新型コロナウィルスの窓口は保健所が管轄。
  健康推進課、国保医療課が一般相談を受けつける。
  重篤な場合は保健所へ。

8、中学卒業式の保護者出席なしの理由は?
 
 →昨日の発表を受け、国からも最小限度を要請。
  先行する大阪市、堺市も同様。

9、確認だが児童クラブに関しては全学年利用できるのか?
 (1~3年は登校、4~6年は自宅なのに)

 →全学年を対象とする。

10、3/6~は登校しないのか?
 →まだ決めていない。登校できるとしている。
  保護者が安心して休業できる状況になれば休業もありえる。

11、中小企業のほか飲食業への補償は?
 
 →市独自で対応する。

12、学校給食のキャンセル分は?

 →市で対応する

13、生徒の給食費は返還するのか?

 →修学旅行も延期によりキャンセル料発生している。
  その部分も含めて給食費の返還が可能か検討。
  できる限り保護者負担を軽減したい。

14、修学旅行の傾向は?

 →全般的に奈良・京都方面が多数。
  タクシー移動もあることから12校すべてキャンセル。

15、3/2~休業により授業は進まないとのことだが、教員はどう過ごすのか。
   休業する場合は一般的な休業か、自宅待機なのか。

  →国からも休業要請が来ている。不要不急の外出は控えていただく。

16、社会体育については?

 →市として強制できないが良識的に判断していただきたい。

17、市の危機意識を形として見せるためにもマスク着用で統一してはどうか?

  →マスクはあくまでもくしゃみ、咳による飛沫感染を防ぐ目的。
  原則的に手洗いを励行。市職員全員となると民間への影響も大きい。
  危機意識は防災無線含め、別のかたちで周知したい。

18、2/29~3/1の芸術祭は?

 →実行委形式で市が関係するものはすべて中止の方向。
  来賓としての市長出席もなし。

19、市の警戒本部は状況によっては対策本部に格上げとなるのか?

→新潟県内に1人でも感染者が出た場合は災害対策本部に格上げする。
 感染症対策のマニュアルはない。
 現在の感染症マニュアルを新型コロナに対応できるようアップデートしている。

20、市民全般が高ストレスであることを考えると、ときどき全戸放送を入れるなどガス抜きが必要ではないか?
   自宅待機中でもストレスは高まると予想される。

→市民の皆さんから安心していただけるよう随時対応していきたい。
 高柳中も今年度末で統合となり、本日が最後の登校日となってしまう。
 
 議員の皆さんからも市民の皆さんや事業者に対し正確な情報を周知していただきたい。

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以上、取り急ぎのご報告でした。

2020年2月 6日 (木)

DV防止・被害者支援のための講習会

本日2/6、柏崎市主催の子どもへのDV防止支援者セミナー「DVが子どもに与える影響」に参加しました。

講師は荻野茂子様(NPO法人女のスペース・ながおか代表理事)

保育士さんをはじめ子育て支援に関わる方々を中心に36名参加していました。

<主催者挨拶 柏崎市総合企画部 人権啓発・男女共同参画室 木村克己室長>

*千葉県野田市女児の虐待報道は記憶に新しいと思う。
実の父親による身勝手な行為、それを許した母親がいた。
通常、父親の行動を止めに入るはずだが、それができない精神状態になることが、DVの怖さだと思う。
程度の差はあれど、一般家庭内の家族間優位性が虐待につながると考えられる。
(柏崎市でも・・)
DV被害にさらされた家庭の子ども達への理解、家庭環境に恵まれない方々を適切な相談機関につなげたり、DV被害を受けた子供の精神的不安を理解し、子どもの行動から気付く知識の習得、演習を通して理解をつとめていただきたい。

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<講演 荻野茂子様>
3年連続の講演となる。基本は変わらないが最新情報をもとに進めていきたい。

NPO法人「女のスペースながおか:は今年6月で設立21年目を迎える。
昨年の相談件数が1511件。特徴はカウンセリング提供。

内訳はDV16% 離婚19% 夫婦関係13% 離婚後3%

●カウンセリングと相談の違い

相談・・心の問題まで手が広げられない
カウンセリング・・心の問題の焦点を整理し、生きずらさや傾向を解きほぐしながら、生きやすくしていく。

DVが子どもに与える影響・・DV防止、被害者支援のくくりの中での位置づけられる。

トラウマ・インフォームド・ケア(TIC)・・昨年から世界的に注目。

トラウマ=心の傷、インフォームド=医療 病状 自然に、ケア=手当

何らかの小児期逆境体験がトラウマとなり、PTSD→放置するとトラウマ症状が回復しない。

この前提のもとケア、支援をしていくとの考え方に基づかないと「この子(親)はなぜこんな行動をするか?」見えずらい。

◆小児期逆境体験

・喪失(死別、分離、離婚など)
*離婚が悪いのではなく離婚にいたる良心の両葛藤に、子供が巻き込まれることが問題。

 説明もないままある日突然、大好きな友達や家族と別れなければならない。

 ちゃんと訳を話して説明すればわかるが、何も言わないことが傷を深める。

●親の不適応(精神疾患、物質乱用、犯罪、暴力など)

親としてふさわしくない・親の機能果たせない、犯罪に巻き込まれる

子どもを持ったら親になれるか?そうではない。

親としての家族機能が不十分だと、子どもによくない環境を提供することになりがち。

●障害・・発達障害、愛着障害 引き起こしやすい

発達障害は脳の気質の問題→対応できずにいじめに遭う、対応できない→トラウマ

●虐待

●不適切養育(マルトリートメントとも)

小児期に逆境体験負ったまま手当されず大人になった人たちが、親となったときにおこりやすい。

子どものときにもわかってもらえない(何度やってもうまくいかない、叱られ体験)→社会の理解不足 

とりまく環境、社会をちゃんとしないとうまくいかない。

その子だけではダメ、地域全体をカバー。

 

幼少期の逆境的体験→人生に長期にわたる影響を及ぼす。

・社会人になったとき対人関係トラブルを抱えやすい。

・学業にも影響 成績下がり勉強に集中できない。

・情緒不安定、問題行動 トラウマ起因少なくない

・情動マネジメント不全 

なぜそうなったかわからない。
どう自分をコントロールすれば、行動を押さえられるかわからない(万引きなどもアピール行動)。

トラウマについての理解とその影響、対処療法を知ることが大切。

命にかかわる体験→トラウマ(災害でなりやすいが、災害だけが原因ではない)

社会全体、地域、小単位(保育園、幼稚園、家庭)でトラウマ・インフォーム・コンセントを実践。
→トラウマ・インフォームケア

●DVとは?

配偶者や恋人など親密な関係のある者の間で行われる暴力のこと。

社会的強者から弱者への支配とコントロール。

*家族間のパワーバランスはどうなっているか?(序列ではない)

 子どもは未熟なので親の保護が必要だが、支配とコントロールしようとするのがDV。

*日本の法律ではパートナー関係しかDV対象にならないが、本当は家族間すべてが対象になるべき(祖父母、叔父叔母など)

*言葉としては「ファミリーバイオレンス」総称

 親→子ども:虐待

 成人した子供→親、病気や介護必要な人に暴力:高齢者虐待

 子ども→親:家庭内暴力

*暴力のさまざまな形態の中で「子どもを巻き添えにした暴力」=児童虐待

●児童虐待

・暴力を見聞きさせる(直接でなくても、別室に移っても異様な雰囲気は感じ取る) 面前DV

・相手の悪口を吹き込む「母親なのに」等

・離婚、別居時「お前に子供を渡さない」威嚇 

・子供との対立をあおる(価値を下げる、相手の悪口にご褒美、えこひいき)

・庇うこと、見方になることを許さない =自分が絶対君主 
 関われば暴力エスカレート 見ているしかない(体験的に学ばされる)

・子どもへの虐待

 *精神的、心理的に追い込むことが脳にダメージ 

 *性的虐待 データとして出て来ない(氷山の一角)柏では性的虐待も・・

◆DVが子どもに与える影響

子ども・パートナーに測り知れないダメージをもたらす。*暴力の垂直化

●就学前
・暴力の垂直化・・より弱い存在、力のあるものからないものに→動物虐待・残虐行為
 しがみつき(幼児還り)、器物破損(モノにあたる)、不安、PTSD体験に

・怒りや攻撃性 不機嫌な方法で表現することを「大人から学習」
*冷静なケンカではそうならない

・暴力の原因は自分にあると思い込む 自分が納得

・誤った性役割 97%男性→女性であることから「男性は暴力を振るう」「女性は振るわれる」

 

●児童期

・いじめられたり、いじめたりする。(目に着けやすい)
 攻撃性はっきり、反抗期ではない反抗的態度、子どもでもうつ症状、学業不振、ひきこもり

*ひきこもり→人や社会を信じられない
 罵り合った翌日に平静に戻っている→どちらが本当の姿?社会は怖い場所→自分の身を守るためにひきこもる。

・暴力 尊厳を踏みにじる =殴られて当然、仕方ない存在=女性蔑視、ステレオタイプな思い込み
 「お母さんはどんなに仕事が忙しくてもきちんと家事を行うべき存在」

・暴力への自分の反応に意識 「家で起こったことを話すのは恥ずかしいこと」「人に言えない」

・暴力を正当化する耳学問に影響  女性、障害者、弱い存在が虐げられることは当たり前→女性への性暴力行動

 その一方で男女共同参画メッセージも出ているのだが、「絵空事」だと思う。

 不登校やひきこもり カウンセリングした子供たち
「テレビのドラマなんてありえないと思っていた。でも友達の家では両親の仲が良くてびっくりした」

*性暴力、デートDV、性犯罪

男らしさ=女性に性的アタック、嫌がっていても無理やり従わせる、嫌がっても行動に及ぶのは正しいと「勝手に」思いこむ。

いじめ、いじめられるリスク増大 →対人関係に自信持てない・・おどおどとした雰囲気や攻撃性の結果

●青年期

デートDVの被害者(女)、加害者(男)になりやすい。

思春期特有・・自尊心低い→アルコール、薬物に依存。自殺年齢低い。

反社会的行動・・仲の良い友達できにくい → 同じような仲間と結びつきやすい  

*「暴力の世代間連鎖」

皆がなるわけではないが、トラウマに対しなんの手当もされないと、自分の子や配偶者に対しても暴力をふるうことがある。

ひとりでも理解しようとする人・わかってくれる人(誰でもよい)、心配してくれる人がいるかどうか。

「部活の先生が気にかけてくれたから、高校に行けるようになった」等

 

◆PTSD症状(ポスト・トラウマティック・ストレス・ディスオーダー=障害)

・外傷(トラウマ)の再体験  意図していないのにその時と同じような恐怖がよみがえる
(大きな声が聞こえるだけでも体が固まる)

・侵入的回想 思い出したくないのに再映像化される 引き金になる何かはある

・フラッシュバック 映像が浮かぶ

・複雑性PTSD 無気力、抑うつ的 (いつも気分がすぐれない、頭痛・腰痛・腹痛、朝起きられない)

この状態で成長→保育園、幼稚園、学校、社会へ・・・社会的にうまくいかない。

◆気付きを得るためには

・反応の意味を理解
 不適応行動・・いじめる、いつも明るいのに心ここにあらず、急に無口、学校に行きたがらない

→何とかして生き延びるための手段 サバイバル・コーピングスキル ストレスや危機をやり過ごす

◆子どもたちがとる役割

1、養育者:年下のきょうだいや母親に対して親のようにふるまう(女の子に多い・・食事、入浴、相談相手など)

2、母親側近:母親の気持ち、心配、対応策に精通→起きたことへの証人役割(母は健忘)

3、加害者側近:加害者からましな対応をされている子どもは、母親への暴力を正当化する発言を効かされる。
  →行動の報告や監視役割 それによる恩恵がある 

4、加害者助手:加害者に取り込まれる。母親への暴力に加担。

5、完璧な子ども:暴力を防ぐために優等生であろうとする(過度のストレス、付加)。

6、壁のシミ:暴力の引き金になりたくない→存在を消す→主張も反抗もしない。

7、ピエロ:その場を和ませようとする。わざと失敗、笑いをとる。

8、調停者:メッセンジャー「お父(母)さんはこう言っていたよ」

9、いけにえ:ステップファミリー間で起こりやすい。夫婦間対立の責任転嫁される存在「あの子のせい」

 ↓

家の中を平穏化するため、子どもなりに自分ができることをしている。

子ども達がこのように頑張らなければいけないのは、おかしい。普通にわがままを言うこともあって、大人になっていく。

大人は子どものモデルにならなければならない。

子どもたちに暴力の責任はない!→加害者に責任

怒りは暴力行動ではない! 

暴力→ 自分の行動は100%自分の責任 ・相手の行動は100%相手に責任。暴力をふるっていい理由はない。

 

◆支援をしていくためには (カウンセリング・マインドを知る→対人・子どもとの向き合い)

・信頼関係を築く

①子どもの話を「聴く」・・安心安全な環境を用意(まわりに人がいる、誰かに聞かれるかもしれない、うるさい環境は×)

 耳を傾けて心をこめて最後まで話を聴く(傾聴) →支援者側に余裕も必要

 アドバイスや答が必要なのではない(話してくれてありがとう それ(暴力)はあなたの責任ではない といった言葉)

 子どもは自分が大事にされている、という感覚を持つ。

②感情や行動の言語化を促す(クールダウンのあと)

「あなたはそう感じたんだね」「そう、そんな風に思っていたんだ」と応えていく
 ↓
 自分を分かろうとしてくれる人の存在が大きな力に!

③養育者の理解者・支援者になる 

 支援⇒非加害親への理解者になる

 

*子どもを支援するためには、親に自信を取り戻してもらうことが最重要ポイント。それが親自身の自覚や養育力をアップさせていく

*ひとつの家庭の中ではパワーバランスがピラミッド構造。母親が動くことで暴力悪化することも。

 結愛ちゃん母は自ら児童相談所に行き、夫からのDV被害を相談していたが、「お母さんなんだからお子さんを守らなければならない」と諭されていた。

 裁判で「私と子どもを同時に助けると言ってもらいたかった」

自尊心を傷付けられる⇒「私がダメだからこうなっている」⇒助けてほしいと言えない。
夫につくことで、まだましな状態(これ以上エスカレートしない)と思い込む。

結愛ちゃん・・4月に学校に上がれば見つけてもらえるかもしれない→学校に上がるまで耐えようとした。

*DVとして相談すれば子どもへの影響に目が届くが、虐待側からつながると、親は「子どもを守る存在」として支援につながりにくい。

*加害者(父)は外面がよかったが、自分に都合が悪くなると豹変 ⇒威圧 (校長、児相職員、教育委を)

 

◆「子ども」と「親」への3つの心理教育

①わかるように説明 「あなたは悪くない」

②あなただけではない。これは社会の問題「あなたが悪いのではない」孤立感や恥辱間を持たなくてよい。

③先のことに焦点を当てる。不登校、ひきこもりなど サバイバルスキル「あなたがおかしいのではない、心配しなくてよい」
 こうすればいい、ああすればいい、ではなく「一緒に考えていく」ことが大切。

◆暴力は社会の問題・・暴力を容認している社会の責任が大きい。

*支援と啓発は両輪であるべき

*児童虐待の陰にはDVが潜む。親もまたトラウマを負っている。

 →暴力の根絶と、親子ともに救済、回復することが重要。

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後半の演習では、親が逆境的体験によるトラウマから回復しないまま親となり、DV・虐待を繰り返す事例を検討しましたが、非常に根が深く、こうした家庭はかなりあるのだろうと思います。

以前、保育園の園長をしていた方から、「入園式挨拶で保護者に必ず言うのは『子どもの前でお互いの悪口や批判は絶対に口にしないでください』ということ」だとお聞きしたことを、ふと思い出しました。

報道される虐待事例では、父親(義父ケースも)が子どもを虐待しているのを母親が止めなかったことについて、「なぜ夫の行動を止めなかったのか?自分の子どもを守らないのか」と憤りを感じてきました。

ですが今回の講演により、母親(妻)もまた暴力により支配され、父親(夫)を止めようとすれば余計に事態を悪化させるから・・という理由があることを知り、愕然としました。

配偶者によるDVの相談は児童虐待が発覚しやすいものの、児童虐待相談から入ると配偶者へのDVにつながりにくい、という状況を改善するため、柏崎市は新年度から機構改革により、児童虐待とDVの支援を連携できるような組織体制にしていくそうです。

暴力の根絶、トラウマからの回復支援など、多くの課題が見えた貴重な研修会でした。

2019年12月 3日 (火)

コミュニティセンター統廃合について

柏崎市には現在31のコミュニティセンター(コミセン)があります。

地域の特性を生かした住民を主体とする魅力ある地域づくり活動を実践できる施設で、多目的の集会・学習活動やスポーツ・レクリェーション活動の利用が可能です(会議室、図書室、調理室、体育館等があります)。

センター長、主事等が管理にあたり(市が雇用)、運営はコミュニティ振興協議会が行います。

地域コミュニティ活性化のために増設されてきましたが、現在は「柏崎市公共施設等総合管理計画」のもと、見直しが進められています。

柏崎市公共施設等総合管理計画では、人口減少や施設等の老朽化にともない、40年間で公共施設の床面積を20%削減することが定められ、コミセンもその対象となっています。

昨年は鵜川コミセンが野田コミセンに統合される方針が決まり、今年は令和4年までに西山地区にある6つのコミセンを3つ以下に減らすことが「モデル事業」として定められています。

選定は人口比によるところが大きく、多いところでは人口1万人に対して1コミセンであるのに対し、人口約5300人の西山地区に6つのコミセンは多すぎる・・というのがその理由だそうです。

これに対し反発する意見が多数ある一方で、コミセンは西山地区に1つでよいとの声もあり、意見集約が非常に難しい状況にあるようです。

これまで関係者や住民の方々のお話を伺い、財務部、市民生活部、危機管理部それぞれの進め方に整合性があるのか、また住民の皆さんの不安に具体的に答えられる状況なのか、疑問に感じています。

住民の皆さんは

1、これまで築いてきた地域コミュニティが巨大化し、うまくいかなくなるのではないか?

2、自主防災組織の核となる地域の防災拠点がどうなるのか?

といったことに不安を覚え、それに対して市当局が明確な答えを出せないことに不満を感じているのではないかと思います。

今回の一般質問では2について市の見解を問う予定です。

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