1月15日、随時会議があり、物価高騰対策等を含む補正予算について審査しました。
令和7(2025)年度一般会計補正予算(第15号)
<概要>
国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、エネルギー・食料品価格等の物価高騰に直面する市民の皆様及び事業者の皆様を支援するための経費として、総額 9億6,708万3千円 を追加し、あわせて繰越明許費の設定及び債務負担行為を追加する。
<主な歳出>
◆職員人件費
一般職において、報酬26万9千円、職員手当346万4千円をそれぞれ増額し、総額373万3千円の増額
◆エネルギー・食料品等物価高騰支援金給付事業
・給付事業費3億5,000万円
・事務費4,171万円
エネルギー及び食料品等の物価高騰の影響を受ける市民に対し、1世帯当たり1万円の支援金を給付するための経費
◆生活交通対策事業(路線バス等確保事業)2,532万1,000円
公共交通事業者に対し、運行車両に応じて支援単価を定め、燃料価格の高騰に対する支援を行うほか、地域に不可欠な交通手段の確保を図るため、タクシーの効率的な配車を行うシステム導入費を補助
◆市民活動センター管理運営費 9万7千円
指定管理者に対し、施設の光熱水費等について、令和7(2025)年度下半期分を令和3(2021)年度と比較し、高騰した部分を追加措置(以下、指定管理料の追加は同様の計算)
◆灯油購入費助成事業
・助成事業費4,500万円
・事務費825万1,000円
令和7年度分の住民税均等割非課税世帯等を対象に、灯油購入費用として1世帯当たり5,000円を給付するための経費
◆原油価格・物価高騰等緊急対策事業 1,368万2千円
障害福祉サービス事業所及び救護施設に対し、物価高騰への支援
◆原油価格・物価高騰等緊急対策事業 5,108万円
介護サービス事業者等に対し、施設に応じた支援単価を定め、物価高騰への支援
◆総合福祉センター管理運営費 68万6千円
◆高齢者生活支援施設管理運営費 61万8千円
◆県立こども自然王国管理運営費 138万1千円
指定管理料の追加措置
◆私立保育園・認定こども園等への支援
・私立保育園運営経費1,164万2千円
・私立認定こども園等運営経費270万円
・小規模保育事業運営経費14万6千円
園児約1,300人分の給食材料費の物価高騰相当額、電気・燃料費等について令和7(2025)年度と令和3(2021)年度を月ごとに比較し、増加した分を補助するための経費
◆水道事業会計繰出金 2億5,270万円
水道基本料金負担軽減対策の実施に伴う水道事業会計補正に係るもの
◆物価高騰等対策(病院支援)7,315万円
病院に対し、光熱費等について令和7年度と令和3年度を比較し増額した分の2分の1を補助するための経費
◆物価高騰支援事業 32万5千円
水道基本料金負担軽減の対象とならない未給水区域の世帯に対し、1世帯当たり5,000円の支援金を給付する経費
◆物価高騰支援事業 7万5千円
水道基本料金負担軽減対策事業の対象とならない宮原小規模水道を利用する世帯に対し、一世帯当たり5,000円の支援金を給付する経費
◆漁業者物価高騰支援事業170万円
新潟県漁業協同組合柏崎支所正組合員に対し、魚を出荷する際に使用する魚箱(ぎょばこ)について、令和7(2025)年度と令和3(2021)年度の価格を比較し、高騰分を補助するほか、漁獲物の出荷に係る氷について、令和7(2025)年1月から3月までと令和8(2026)年の同時期の価格を比較し、高騰分を補助するための経費
◆ワークプラザ柏崎管理運営費83万9千円
◆柏崎さけのふるさと公園維持管理事業 18万9千円
◆モーリエ駐車場管理運営事業29万9千円
◆高柳町地域交流観光施設管理費2万7千円
◆コレクションビレッジ管理運営費21万3千円
◆海洋センター管理運営事業の海洋センター管理費55万5千円
◆じょんのび村管理費216万1千円
◆西山自然体験交流施設管理費10万7千円
◆大崎温泉雪割草の湯管理運営費77万9千円
◆西山ふるさと公苑管理費 66万1千円
◆柏崎・夢の森公園施設管理費41万1千円
◆文化会館管理運営費381万7千円
◆産業文化会館管理運営費122万4千円
◆体育施設管理運営経費1,553万7千円
指定管理料を追加措置
◆歳入
・国庫支出金7億5,847万7千円
・県支出金2,000万円
・繰越金1億2,860万6千円を増加し、歳出と均衡を図る
◆繰越明許費
・公共交通効率化推進事業費補助金
事業完了が令和8年度となることから、次年度へ繰り越すもの
・水道事業会計繰出金
令和8年2月検針分から6か月の水道基本料金の減額を行うにあたり、国交付金活用の関係上、令和8年4月検針分から7月検針分に係る必要経費を次年度に繰り越すもの
◆債務負担行為
放課後児童健全育成事業施設運営委託料について、令和8年度に運営業務委託を予定する児童クラブのうち6か所を、公募型プロポーザル方式で事業者公募するため、契約準備行為として債務負担行為を設定するもの
説明資料【子育て支援課】債務負担行為の設定について
物価高騰対策について、私は以下の質疑を行いました。
【近藤】
物価高騰が長期化する中、食料品やエネルギー価格の上昇は市民生活に大きな影響を及ぼしており、市民の皆様からも切実な声が寄せられております。

年末に国の補正予算が成立して以降、限られた時間の中で本市としても対応方針を決定し、今回、物価高騰対策を中心に約9億円規模の補正予算が提案されたものと承知しております。
緊急対応である一方、これだけの規模の財政出動となる以上、その判断過程や支援内容、期待される効果について、市民の皆様に分かりやすく説明していくことが重要と考えます。そこで、今回の物価高騰対策について、市の考え方を順次伺います。
1点目、財政規模について伺います。今回の補正予算は物価高騰対策を含め約9億円規模の増額となっておりますが、物価高騰に対する市民ニーズをどのように把握・整理した上で今回の規模となったのでしょうか。国交付金のほか、市単独での財政出動についても検討されたのでしょうか。
2点目、支援内容の判断について伺います。物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金は自治体裁量が認められた制度であると認識しております。国の推奨事業メニューでは、お米券や商品券等の現物給付も示されている中で、柏崎市は各世帯に対して1万円の現金給付を行う判断をされましたが、その理由は何でしょうか。
重点支援交付金 推奨メニュー
3点目、事業の開始時期について伺います。緊急対策として、支援金給付はいつ頃から市民に届くスケジュールを想定しているのでしょうか。
4点目、事業効果について伺います。今回の施策により、市民生活や地域経済にどのような効果・実感を期待しているのでしょうか。あわせて、効果検証の考え方についてもお聞かせください。
以上4点です。よろしくお願いいたします。
【市長】
4点ご質問をいただきました。順次お答えいたします。細部につきましては担当部局から答弁させていただきます。
まず1点目、規模と、市民の皆様のニーズをどのように把握したかというご質問でございます。
今回の補正予算は合計で約9億円余りであります。内訳は、国からの交付金が約7億5,000万円余り、市の一般財源が約1億2,800万円ほどであります。
ニーズ把握につきましては、昨年秋以降、市議会各会派から新年度予算に関してご要望をいただいた項目の中で、物価対策をしっかり盛り込んでほしいという要望が多く寄せられました。加えて、事業者からの声もございます。
例えば病院からは、光熱費が高騰する中で経営が厳しいという声、介護サービス施設や障害福祉施設等からも同様に支援要請がございました。
また交通事業者、具体的にはタクシー事業者等からは、燃料費高騰に加え、配車が困難で市民の皆様から「タクシーがつかまらない」といった声もある中で、困っているという声を伺いました。
さらに漁協からは、魚箱(発泡スチロール)の価格が上がっており、補助を検討してほしいとの要望を直接受けております。
加えて、水道基本料金の負担軽減対策を実施しますが、本市には未給水区域が約80世帯あり、水道が通っていない世帯からも「支援が受けられないのか」といった声も耳にしております。
これら、議会からの要望、事業者・関係者から伺った声等を踏まえ、今回約9億円余りの規模としたところでございます。
次に2点目、支援内容の判断についてでございます。
現物給付等の推奨メニューも国から示されておりますが、私どもが第一に重視したのはスピードでございます。現金給付の方が迅速に届けられます。あわせて、事務経費を極力抑えるという観点からも、現金給付を中心としたところでございます。
3点目、いつ頃給付となるかについてでございます。
今回を機に、公金受取口座の登録確認等も含め、できる限り早期に事務作業を終え、遅くとも年度内、すなわち3月下旬までに、1世帯1万円の給付は年度内に給付したいと考えております。灯油購入費助成金等については担当から答弁させていただきます。
4点目、効果についてでございます。
水道料金については、昨年は分割での実施でしたが、今回は連続して6か月分といたしました。実感を得やすくすることも意識したところでございます。
国の交付金と市の一般財源を投入する以上、その効果がどうであったか、どのような効果があったかを、議員ご指摘のとおり、しっかり検証してまいります。以上でございます。
【市民生活部長】
エネルギー・食料品等物価高騰支援金(1世帯1万円)について、スケジュールをお答えします。
マイナンバー口座登録者につきましては、3月下旬までに振り込みを完了する予定です。未登録の方につきましては、4月中旬に申請書を送付し、5月から6月にかけて振り込みを行うスケジュールとしております。
また、1万円の設定理由につきましては、国から交付される交付金を原資に、世帯の状況等を勘案し設定したものでございます。
【福祉保健部長】
灯油購入費助成金についてお答えします。こちらは本年1月1日を基準日として対象者に支給するものであります。対象者の把握や印刷作業等を直ちに進め、2月上旬に案内文書を送付いたします。
過去に給付金を受給した世帯のうち、振込口座を把握できる方につきましては、申請不要のプッシュ型で、2月20日頃までに支給できる見込みです。
口座が不明な方等につきましては、申請を受け次第、順次振り込みを進めます。迅速性と利便性を考慮して事務を進めてまいります。以上であります。
【産業振興部長】
漁業者支援についてお答えします。漁業者につきましては、魚箱等の資材(いわゆる漁箱)と氷について支援を行います。
漁箱につきましては、1箱当たりの高騰分として48円を根拠に補正額を計上しております。
氷につきましては、1kg当たり5円の高騰分を支援し、漁業者の経営安定化につなげたいと考えております。これまでも令和4年度、令和5年度に支援を実施しており、基本的な考え方は同様でございます。以上です。
【近藤】
詳細をご説明いただき、ありがとうございました。確認ですが、1世帯1万円給付の基準日も1月1日でよろしかったでしょうか。
また、今回国の交付金を中心に支援を組み立てているわけですが、市として単費を上乗せして支給額を増やすといった議論が庁内であったかどうか、伺います。
さらに、効果の検証について、現時点でどのような方法で検証していくお考えか、可能な範囲でお示しください。
【市長】
まず、単費の上乗せの議論についてでございます。
先ほど申し上げましたように、国の交付金に対し、市として一般財源を約1億2,800万円加えております。国の交付金だけで構成している自治体もございますが、本市は世帯への給付に加え、施設・事業者への支援等、なるべく公平に、困っている方には手厚くというメリハリをつけるため、市独自財源を加える必要があると判断したものであります。
次に基準日につきましては、1月1日でございます。
効果の検証につきましては、事業者からの聞き取り等も含め、必ず検証を行い、その結果も皆様にお知らせしたいと考えております。以上でございます。
【近藤】
議会からの要望や、市民・事業者の声を踏まえて組み立てられた旨をご答弁いただきました。それも含めて市民への周知にも努めていただきたいと思いますし、我々も取り組んでまいります。ありがとうございました。
相澤宗一議員、持田繁義議員からは以下の質疑がありました。
【相澤議員】
債務負担行為に関し3点伺います。
1点目、公募に至った理由。2点目、4月からの委託先変更に伴う準備・引き継ぎ。3点目、委託先の見込みと運営の質についてです。今朝、「1月臨時会議における債務負担行為の設定について」という資料をいただきましたので、それを踏まえ伺います。受託範囲の縮小の可能性に言及があったとの記載がありますが、縮小せざるを得ない理由を伺います。
2点目、4月から新たな受託者が運営する場合、準備期間が限られます。児童・保護者への説明、引き継ぎをどのように進めるのか伺います。
3点目、代替事業者が見つかるとの判断に至ったとありますが、支援員確保に加え、発達特性のある児童への対応など、多様化する運営に必要なスキルが担保されるのか伺います。
【市長】
3点ご質問をいただきました。配布資料に基づき答弁します。
1点目、公募に至った理由についてです。ここ数年、受託団体から児童クラブ運営が厳しいという声は伺っておりました。
端的に言えば、受託すると経費が増え赤字になってしまうこと、また、指導員確保が非常に難しくなってきていること、この2点です。市としても予算面で改善を重ねてきましたが、なお厳しいとの状況を踏まえ、すべてを他にということではありませんが、6か所について他の事業者候補を募り、受託団体の負担軽減も含め、プロポーザルを実施するに至ったものです。
2点目、委託先変更に伴う不安への対応についてです。実績のある事業者を前提に複数の事業者に当たり、プロポーザルに参加いただき、実績に基づき選定したいと考えております。保護者の不安が大きくならないよう、事業者にも十分に検討していただき、信頼できる事業者を選定してまいります。
3点目、運営の質・引き継ぎについてです。多様な児童が利用している実態を踏まえ、その点も含めて引き受けていただくことを選定事業者にしっかり伝え、保護者の不安を招かないよう、確実な引き継ぎをお願いしてまいります。スケジュールはお手元資料のとおりです。
【相沢議員】
引き継ぎの重要性は理解しました。利用者にとって不安が大きくならないよう、「変わらない点」「変わる点」を丁寧に説明することが大切だと思います。
確認ですが、6か所の選定は、社会福祉協議会側からの希望があったのか、それとも人数など基準があって選定したのか、その辺りを伺います。
【子ども未来部長】
6か所の選定について説明します。児童クラブは、平日に比べ土曜日の開所は限定的で、現在も23か所のうち9か所に集約して実施しています。今回公募する箇所についても、土曜の集約を考えながら、地域として一定のまとまりがあるエリアを中心に選定したものです。社会福祉協議会とも協議の上、管理のしやすさ等も踏まえて決定しております。
【相沢議員】
スタッフ変更は利用者の不安材料になりますので、引き継ぎを徹底し、スムーズな移行に努めていただきたいと思います。
【持田議員】
まず物価高騰対策について確認します。重点支援地方交付金は前年度より大幅に増え、全体で2兆円規模とも言われています。柏崎市の補正は9億余り、交付金が役7億円、独自で約1億2,800万円という構成です。
国は「できるだけ早く」「2025年以内」といった表現も使っています。市長答弁では「年度内」とのことでしたが、「年内」と「年度内」の使い分けをどう考えるのか伺います。あわせて、今回の交付金は全額活用し、残高はないと確認してよいのか伺います。
【市長】
国の推奨メニュー分として、予算書記載の交付金 7億5,847万7千円(うち食料品特別加算 2億4,401万600万円)を全て活用し、これに一般財源を約1億2,800万円加えたところです。加えた理由は先ほど近藤議員への答弁のとおりです。
【財務部長】
国からは早期から情報提供があり、「年内に予算措置することを望む」との表現でした。執行自体は年度内を基本とし、困難な場合は繰越明許により実施する予定です。
【持田議員】
市民に分かりやすくするため、国のメニューと市独自分を区分した一覧表などで説明するのも有効ではないかと思います。考えを伺います。
【市長】
ご指摘は大変重要です。交付金の一覧表は作成しておりますが、市民向けに、非課税世帯向け、事業者向け等、分かりやすい形で整理した一覧表を早急に作成し、市の税財源を加えて提供したメニューを含め、ホームページ等で提供してまいります。
【持田議員】
次に債務負担行為について、児童クラブは受託継続が困難とされていますが、委託費が少ないのではないか。なぜこの6か所なのか。昨年12月頃に議会報告がなぜなかったのか。経過も含め説明を求めます。
【市長】
児童クラブのみを行う法人ではなく、法人全体として児童クラブ運営が収支上プラスになっていないという状況があります。人材確保のため非常勤を常勤化する必要がある等の課題も、数年にわたり伺ってきました。
委託費についても改善を重ねてきましたが、昨年秋以降も厳しいとの話があり、他の実績ある事業者の可能性を調べ、実績ある複数事業者から参加が見込める状況を確認した上で、今回プロポーザルとしたものです。
【子ども未来部長】
6か所の選定は、エリアとして一体性があることを重視しました。社会福祉協議会とも協議し、管理の仕方等も踏まえ、地域的なまとまりをもつエリアとして選定したものです。
質疑は以上となり、本議案は可決されました。
令和7年度(2025年度)水道事業会計補正予算(第6号)
<概要>
国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、水道基本料金負担軽減対策事業として、令和8年(2026年)2月検針分から6か月分の水道基本料金を減額するに当たり、2月及び3月検針分の水道基本料金を減額するための予算を措置しようとするもの。
令和8年(2026年)4月検針分から7月検針分までの減額については、2月定例会議に上程する令和8年度水道事業会計予算に計上したい。
水道事業収益
◆営業収益 9,211万4千円の減額
水道基本料金の減額に伴い給水収益を補正する。
◆営業外収益 8,524万円の増額
水道基本料金減額に係る事務費相当分を一般会計から繰り入れるため、他会計補助金を補正する。
収益的支出
◆水道事業費用 営業費用 150万円の増額
電算処理に係るシステム改修費の補正によるもの。
質疑はなく、可決されました。
ーーーーー
本会議での即日採決ではあるものの、ある程度、細かい点まで確認することができました。今後も市民の皆様への説明責任を果たせるよう、気を抜かずに審査していきたいと思います。
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