【会派視察】沼津市リノベーションまちづくり/沼津港における防災×観光の融合
令和7年11月11日、会派「明日への希望」で沼津市を視察しました。
◆沼津市リノベーションまちづくり
沼津市のリノベーションまちづくりは、人口減少や若年層流出が進む中で、従来の「行政主導・市民参加型」から「民間主導・公民連携型」への転換を図った取り組みです。
平成27年度の導入以降、空き家・空き店舗の活用を目的化せず、まちの価値向上やコミュニティ再生を狙いとした“まちの将来像づくり”を前提に進めており、遊休不動産を活用した小規模事業は初期投資が抑えられ、スピード感と収益性を兼ね備えています。
庁内では37名による横断的な公民連携体制を構築し、民間の挑戦を後押しするワンストップ窓口を整備しています。
リノベーションスクールやまち歩きを通じてオーナーやプレイヤーを掘り起こし、家守(エリアコーディネーター)を育成するなど、行政が「着火点」として後方支援に徹する姿勢が一貫しています。
その結果、商店街での新たな用途創出、川沿い空間の活性化、公共不動産の利活用、地域メディアや定期マーケットの誕生など、複数のエリアで連鎖的な変化が生まれています。
補助金に依存せず、金融機関と連携したファンドや企業版リノベーションスクールによって、地域企業が主体的にまちづくりに関与する流れが形成されつつある点も参考になりました。
柏崎市においても、民間の力を引き出し、地域の資源を再編集する仕組みづくりを進められるよう働きかけたいと思います。
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◆沼津港における防災×観光の融合
沼津港大型展望水門「びゅうお」は、津波防災機能を持つ大規模水門を展望施設として活用し、防災と観光を高い次元で両立させている点が大きな特徴です。
港湾地域を津波から守る防潮施設として整備されたもので、地震時には自動制御により港内への津波流入を防ぐ要となっています。
その一方で、平時には一般開放し、360度のパノラマや夜間ライトアップにより観光客を呼び込み、周辺の深海水族館や飲食施設とあわせて年間50万人規模の集客を生み出しているそうです。
防災インフラを都市の魅力づくりに転換した成功例であり、防災施設を「見せる」「体験できる」形にしたことで、市民の防災意識向上や子ども向けの防災教育にもつながっている点は、単なる観光活性化にとどまらない価値を感じました。
行政が維持管理を担いながら、観光収入や民間連携で一部を賄う運営手法も、持続性の観点から参考になります。
柏崎市においても、原子力災害や地震・津波への備えが重要課題である中、既存の防災施設や避難インフラを、学習・観光・体験プログラムとして有効活用する可能性は大きく、例えば、防災×地域産業×ツーリズムを組み合わせた周遊企画など、危機対応力の高さを「まちの魅力」として発信する視点は、地域の理解醸成にも寄与すると思います。
防災とまちづくりを一体で考える重要性を改めて認識しました。
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