【総務常任委員会】水難救助訓練中の事故調査1
令和5年11月8日、柏崎市議会総務常任委員会において、10月13日に発生した柏崎市消防本部消防署職員の水難救助訓練中の死亡事故についての所管事務調査が行われました。
以下は主な質疑メモです。
Q1 事前の準備及び本人の健康状態・体質について
A1 準備運動は各個人の判断で行う。訓練前には上席職員が健康状態の報告を受け、健康チェックを行う。鼻出血や耳抜き不良といった症状が潜水訓練参加者に見られるのはまれではない。訓練には体質的な問題を発見する目的も含まれており、問題があれば資格取得を断念させることもある。
Q2 時間外勤務中の訓練について
A2 勤務命令に基づく時間外勤務としての訓練参加は、消防業務の性質上、一般的に行われているものと理解している。
Q3 AEDの事前配備について
A3 この度の現場にはAEDの事前配備はされていなかった。
Q4 第三者による事故調査・再発防止検討委員会の予算措置及び報告書の取扱いについて
A4 当面の費用は予備費にて対応したい。第三者による事故調査・再発防止検討委員会の報告書は、消防本部独自の調査内容も踏まえて作成され、公開する予定である。
Q5 訓練及び出動時の安全管理及び事故防止の取組について
A5 国からの通知等を鑑み、今回の事案に関する再発防止だけではなく、消防業務全般においてより一層の安全管理に努めたい。
Q6 惨事ストレス対策の詳細について
A6 消防本部における惨事ストレス対策要綱に基づき、グループミーティング、ストレスチェック、緊急時メンタルサポートチームによる面談、講義を受ける等のストレス対策を実施している。事故の1か月後には再度ストレスチェックは1か月後を行う。
Q7 消防職員のメンタル及びモチベーション維持について
A7 消防本部としてのダメージは大きいが、メンタルチェック等を行いながら、早く元の状態に戻したい。消防長及び消防署長が職員に対して訓示を行い、火災や緊急に対する業務に支障がないよう専念することが、市民への不安払拭、信頼回復につながることを伝え、モチベーションの維持を図っている。
Q8 消防職員安全管理規程に基づく対応について
A8 第三者による事故調査・再発防止検討委員会と並行して、消防本部内でも消防職員安全管理規程に則り、更なる安全確保に努めたい。
*******
本件については、第三者による事故調査・再発防止検討委員会が発足することから、そこでの議論の進捗に応じて適時適切に方向を受けることとなりました。
亡くなられた消防士長およびご遺族の皆様に心よりお悔み申し上げます。
このような痛ましい事故が二度と起こらないよう、再発防止の徹底に加え、日夜危険と隣り合わせである消防署職員の皆様の安全確保と意欲の維持に努めていただきたいと願います。
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