柏崎ショッピングモール・フォンジェの現況とスーパー撤退後の買い物支援
先月、柏崎ショッピングモール・フォンジェ地下にあるスーパー(ピアレマート)が10/29に閉店することが、産業建設常任委員協議会の場で報告されました。
10/24には株式会社 柏崎ショッピングモール経営陣および柏崎市商業観光課による現況報告と今後の買い物支援について説明がありました。
以下は傍聴出席による内容メモです。
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◆代表取締役
いまだ後継テナントは決定していない。
リーシング作業を今も行う。
フォンジェの地下テナント・ピアレマート本社((株)スポット)からは8/22に撤退の届出があった。
地域の買い物需要に応えるため、柏崎市にも相談しながら行動している。
県内外複数のスーパーに打診、現地視察もしたが、いまだに決定しない。
決定しても開店までは半年かかる。
必要な食糧品の販売については、市内移動販売車業者により、フォンジェ前のもみの木広場にて計画的に販売、ニーズを捉えながら対応していく。
冬期はフォンジェ店内空きスペースで対応し、まちなかの賑わいを失わないようにしたい。
会社の経営状況はすでに27期がスタートして半年だが、純損失はテナント収入減により増大する。他のテナントの営業影響もはかりしれない。
柏崎ショッピングモールは平成9年に設立後、平成13年から民事再生法が適用され、経営再建に向けた取り組みをいまだ継続している。
後継テナントが決まらない現状は非常に厳しい。
スーパー撤退は周辺商店街への波及も避けられない。
基幹店舗失うことで空洞化進むことが危惧される。
中心市街地のランドマークとして今後も維持したい。
心配をおかけして申し訳ない。議会の皆様には現況に理解をいただき、引き続きご協力いただきたい。
◆商業観光課長
10/30(月)~移動販売車を手配する。
月~金 10:30-正午 日本海鮮魚センター
木 14:00-15:00 セブンイレブン柏崎新花町
木 15:00-16:00 さかた
市内で移動販売を営む全事業者に打診した結果、3社が対応。
住民ニーズを汲んで販売。
昨日10/23(月)~フォンジェ内にポスター掲示した。
本日正午にプレスリリース。地域の買い物需要に応えたい。
◆S委員
大変悩ましい問題である。率直に聞きたい。
平成13年度の民事再生法当時は、テナント組合・地権者から市への支援を要望。
今回も同じ思いだと考えるが、テナント組合や地権者の理解はどうか。
◆代表取締役
私たちが現在いちばん心配しているのは利用者。
毎日店内で問合せ、要望がある。
先月9時半にピアレマート撤退の発表、全テナントに周知。
テナントの不安を心配したが、励ましを受けている状況。
◆S委員
テナントが五月雨的に撤退することを心配したが、それはないと理解した。
◆代表取締役
飲食関係者からお弁当祭りなどイベント提案も受けている。実現に向けて努力したい。
◆S委員
新しいテナントが見つかっても半年かかるというが、その間の資金繰りをどうするのか。
◆代表取締役
ピアレ分の家賃が入らず厳しい状況だが、関係者の協力を得ながら経営改善を目指したい。
◆S委員
26期決算報告では売上高が伸びていたものの、光熱費や物価高が足を引っ張っていると理解している。
全体的な方向性として、他のテナントも右肩上がりに推移していく見込みなのか。
◆代表取締役
その方向を目指したいが市況は良くない。
後継テナントを探すにあたり、少子高齢化の影響も。
商店街とコラボして、一エリアとして集客したい。
大産業祭においても、もみの木広場に町内有志が出店。コラボしながら対応したい。
◆専務
ピアレ分の賃料が入らないことで弁護士と相談している。
275万円/月の資金がなくなる。
11月には資金ショートするので、役員で何とかしようとしているが、見通しは厳しい。
早期にテナントを見つけないと家賃が入らず、ショッピングモールとしては厳しい。
4月には弁済があり、大きな会社はともかく、地元の小規模テナントはそれを充てにしている。
そのような現状にご理解いただきたい。
オープン後、自分たちの資金を入れてきた。顧問も百何十万円入れて潰さないように頑張っている。
議会からも絶大なる支援をいただきたい。
◆A委員長
大変厳しい状況なのは承知している。
産業振興部への確認として、一時的な移動支援を行政として行うと捉えている。
移動販売車への支援(補助金)が現状はなくなっているが、支援をどう考えるのか。
短期的な支援として考えているのか。
◆商業観光課長
できるだけ早く後継スーパーが入るよう短期で終わることは願うが、やれるところまで続けたい。
一方で急ごしらえの体制でやっていただき、利用が少なければ撤退もあり得ると最初から言われている。
地域のために利用していただき、後継テナントにも早く決まっていただきたい。
移動販売は中央地区だけではなく、郊外でも利用がある。
市全体として需要があれば事業者補助もあるが、移動販売車購入は県補助制度があり、活用されている。
もし新たに移動販売車の希望があれば、県につなぎ、この話とは別に、買い物支援対策として移動販売事業者を支援する心づもりである。
◆代表取締役
後継テナントを探しているものの、交渉の中で守秘義務がある。
詳細・経過は申し上げられないことが多い。
◆M議員(委員外)
厳しい状況だが売上がなければ難しい。
民事再生法に適応されたのは全体の売上がなかったためだが、そこは変わらないのか。
◆顧問
収入の基本的構造は変わっていない。
◆M議員
ピアレは固定賃料制か売上による変動制か。
◆顧問
固定でやっていた。
◆M議員
ショッピングモールとして全体の売上を上げようとすれば、ピアレ撤退によって環境悪くなる。
他テナントの売上を伸ばして頑張ろうということなのか。
◆代表取締役
賃料を上げるのは難しい。現在テナントの再編成を考え、売上を上げていきたい。
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このように非常に厳しい現状が伝えられました。
第三セクターであり、経営安定化の途上にある(株)柏崎ショッピングモールにとって、最大の収入源であったスーパーの撤退は、重大な局面と言えます。
どのような打開策、改善策があるのか、また「フォンジェ」を今後どうするべきか、私自身もいまだ考えが定まらないものの、重要な情報として取り急ぎご報告いたします。
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