令和5年9月一般質問 3 高齢者にやさしいDX時代の対応
令和5年9月8日の一般質問の内容です。
最後の質問は 3 高齢者にやさしいDX時代の対応 です。
社会全体のデジタル化・DX化が進むにつれて、高齢者のデジタルデバイドが課題となります。
デジタルデバイドとは、インターネットやスマートフォンなどの情報通信技術(ICT)が使える人と使えない人の間に生じる情報格差であり、使えない人の生活や社会参画が不利になる可能性があります。
本市においては、オンライン申請の拡充や、オンライン診療の準備など、DX化を進めていますが、こういったものは本来であれば移動手段を持たない、あるいは体調の関係でなかなか外出できないような高齢者の方達に利用していただいてこそ、不便さの解消、市民福祉の向上につながると思います。
今年11月24日から運行するAI新交通あいくるは、高齢者が主要な乗客になると予想されますが、やはり先般、私が参加した地域懇談会では「デジタル機器に疎い高齢者が、インターネット上で予約できるのか」と、まさしくデジタルデバイドを心配する声がありました。
それに対して、市長は「電話予約も可能」だと説明されていましたが、本来はスマートフォンのアプリやLINEを使うことで、利便性が向上するものではないでしょうか。
また災害情報においても、防災行政無線は聞き逃すリスクがありますが、スマートフォンを通して得られた情報は、「届ける」という点において、より確実です。問題は「受け取る」側にあります。
本市では、新型コロナウイルス・ワクチン接種予約の際に、市内の企業・団体が高齢者のインターネット予約をサポートしてきました。
こうした温かい取組に加え、AI新交通スタートを契機として、今後は高齢者がデジタル機器に慣れ、DXによるサービスを自ら受けられるような施策展開が必要ではないかと考えます。
そこで質問です。デジタル化・DX推進による恩恵を市民全体、特に高齢者が享受できるよう、デジタルデバイド解消に向けた施策を進めていくべきではないかと考えますが、見解をお聞かせください。
総合企画部長
ご紹介がありましたように、本年11月から新しくAI新交通あいくるの運行が始まります。
オンライン申請など、既存のデジタル・サービスとは異なり、あいくるは市民が日常的に利用するサービスとなります。
高齢者の中にはデジタル・サービス全般の操作に苦手意識を感じる方が多いと思われますが、あいくるの予約の簡単さ、便利さを多くの方に実感していただくことで、デジタルに対する不安解消の足掛かりにしたいと考えております。
まず、あいくるの予約システム、特にLINEでの予約画面については、高齢者にやさしいシステムであることを第一とし、どなたにもシンプルでわかりやすく、ストレスなく予約できる画面を構築中であります。
また9月下旬から10月にかけまして、地域ごとにあいくるの説明会を予定しておりまして、予約から乗車・支払いまでの手順をわかりやすく丁寧に説明し、質問や疑問に直接お答えする機会を設けていきたいと思っております。
その際には、参加者の皆様からはご自身のスマートフォンをお持ちいただきまして、十分に理解が深まるよう説明してまいりたいと考えております。
さらに、あいくるの利用方法とあわせて、スマートフォン全般の操作が習得できるよう、スマートフォン教室を定期的に開催している柏崎市シルバー人材センター、また携帯電話事業者との連携を検討するなど、協力いただける企業・団体を募りながら、あいくるをはじめとした市のデジタル・サービス全般について、高齢者が日常的に相談できる環境整備に努めてまいりたいと考えております。
近藤
前向きなご答弁、これから高齢者の方々のデジタルデバイド解消のための取組をされるということで、安心しました。
これからぜひ、年を取られた方も、またどんな地域に住んでいらしても、皆さんが満足して生活していかれるような施策展開をお願いしたいと思います。
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今回の一般質問は、後半の時間が足りなくなり、内心冷や汗ものでした。反省しつつ、引き続き精進したいと思います。
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