「鯨波・西長鳥太陽光発電所」完成見学会
7月31日は柏崎市が建設した鯨波・西長鳥太陽光発電所の見学会に参加しました。
この2か所のオフサイト型太陽光発電所は、遊休市有地を活用して、竹内電設・丸高建設特定共同企業体と柏崎市が昨年(令和4年)6月8日に契約を締結(6月21日に議会が可決)し、工事を進めてきたものです。
議第64号契約の締結について ( オフサイト型太陽光発電設備整備工事 )
当初の工期は令和5年3月15日まででしたが、施工土地の埋設物撤去や送配電線への系統接続の遅れにより、6月30日まで延長されました。
またそれに伴い、令和5年4月1日から柏崎市の地域エネルギー会社「柏崎あい・あーるエナジー(株)」が、太陽光発電した電気を買い取り、柏崎市内37か所の公共施設に電力販売を行う予定も延期になりました。
令和5年5月1日からは柏崎あい・あーるエナジー(株)と契約し、株主であるパシフィックパワーを通して電力市場から調達し、市内公共施設に電力供給していましたが、8月1日以降はようやく、2か所の太陽光発電所がつくる電気を使えるようになったのです。
それぞれの発電所では櫻井市長から、紆余曲折を経てようやく完成したこと、設備整備には国の補助金を活用していること、脱炭素のまち柏崎を実現するための大きな前進であることが告げられました。
次いで柄澤議長、地元町内会長による祝辞、そして施工事業者である竹内電設・丸高建設特定共同企業体の代表から、本工事が両者にとって新たなチャレンジであり、今日に至るまでの苦労の大きさと、完成の喜びが伝わるご挨拶をいただきました。本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
また、柏崎市がふるさと納税寄付金を活用した「しゃっこい水」のミスト発生機が、現場の暑さを和らげていました。
【7/5報道発表】自慢の「しゃっこい水」をミストにして「涼」を届けます
2か所の概要は以下のようになります。
1 鯨波太陽光発電所
●旧かしわ荘跡地に設置
●両面パネルを採用(表裏で発電)
●太陽電池モジュール出力631.1kW
●蓄電池1,505kwh
●パワーコンディショナ650kw
●白い防草シートにより発電効率10~15%増
●塩害、強風対策を施したパネル、架台、蓄電池コンテナ
2 西長鳥太陽光発電所
●旧北条北小学校跡地に設置
●両面パネルを採用(表裏で発電)
●太陽電池モジュール 出力973.37kw
●パワーコンディショナ 900kw
(蓄電池なし)
●雪害を考慮した背の高い架台(積雪2.5mに対応)、パネル下を排泄スペースとして活用
●白い防草シートにより発電効率20~25%増
●地面に傾斜をつけ、雨水が外に流れる構造
さて、私自身は地域エネルギー会社「柏崎あい・あーるエナジー(株)」については、何度も一般質問で取り上げてきました。
令和3年9月一般質問「1,脱炭素のまち・柏崎の災害レジリエンス」
令和4年6月一般質問「1,地域エネルギー会社がもたらす市民福祉の向上」
令和4年12月一般質問「3『脱炭素のまち・柏崎市』実現に向けた戦略と取組」
令和5年6月一般質問「1『脱炭素のまち柏崎』のエネルギーミックス推進
2か所の太陽光発電所は、当時の国補助金の制度設計が自己託送(遠隔地にある自社発電所で発電された電気を、送配電ネットワークを通じて、自社設備に送電する仕組みのこと)にしか使えず、【設備は市が所有し、市の施設に電力供給する】という形態となっています。
ですが、今年度から新たに第三セクターによる売電であっても国の補助金を使えるようになり、今後は柏崎あい・あーるエナジー(株)が設備を所有し、民間事業者等にも売電していく方向性が示されています。
地元町内会長からは、「いつかは市民、地元の人達も、柏崎あい・あーるエナジー(株)がつくる(再生可能エネルギーによる)電気を使える日が来るよう願っている。」とのお言葉がありました。
柏崎あい・あーるエナジー(株)が、市民の皆様にとって有益な地域エネルギー会社となるよう、引き続き注視し、質問していきたいと思います。
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