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2022年12月16日 (金)

マスクと黙食に関する請願審査

12月15日、所属する文教厚生常任委員会では3件の請願審査を行いました。
このうちの2件は同じ請願者・紹介議員によるものです。

〇請第3号 マスク着用・非着用による差別や誹謗中傷をなくす取組に関する請願
〇請第4号 子どもの黙食緩和を求める請願

しかし請願者と紹介議員は、11月24日に請願を提出後、12月7日に市および教育委員会に直接、同内容の申入れを行い、NHKニュースおよび新聞でも報道されました。

◆引用:NHKニュース 給食の「黙食」親が市に見直し申し入れ 柏崎 12月07日 18時48分

 新型コロナ対策として学校給食などで行われてきた「黙食」を見直してほしいと柏崎市に住む親たちが7日、市に申し入れを行いました。
学校給食などで行われてきた「黙食」について、県は今月2日、国の方針を受けて「一律に必ず黙食とすることは求めない」とする通知を県立学校や各市町村の教育委員会に出しました。
 こうした中7日、柏崎市で子育てを行う親たち6人が学校や保育所などでの「黙食」を見直すよう市に申し入れました。
 申し入れでは「本来楽しい給食のはずが、全員が前を向き一言も発することができない『孤食』の状態になっている」と指摘し、黙食をほめるなどの声かけをやめることや、現場の教員に対して感染を起こしてはいけないという過度のプレッシャーをかけないことなどを求めました。(以下略)

通常、請願は
〇議会を通して行政機関に要望してほしい
〇行政機関に要望したが通らなかったので、議会から要望してほしい

という目的で提出され、議会が妥当だと判断すれば採択して行政に届けますが、今回のケースは議会で審査する前に請願者が直接行政に要望し、1月中に回答することも報じられています。
このような状況の中、委員会の対応は以下のようにすることを決めました。

1 請願者から説明を聞き質疑を行う
2 参考人招致により教育現場の実態を確認する
3 討論・採決を行う

以下は委員会審査の概要です。

 

1 請願者説明・質疑

請第3号 マスク着用・非着用による差別や誹謗中傷をなくす取組に関する請願

 マスクをしている子・外せない子・できない子、それぞれが尊重され、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりを求めます。
 マスク着用については、今年の夏は熱中症予防の観点で、登下校や体育授業でのマスクを外すことが推奨されてはいましたが、多くの子どもたちが習慣化したマスクを着用している状況が見られました。外しなさいと言われても外すことができず、熱中症になった事例も発生しております。また、疾病や障がいなどのためにマスクを着用していない方々に対し、偏見を持たれたり、屋外などで息苦しいためにマスクを外しているにもかかわらず、周囲から心ない言葉をかけられるなどして、登校自体を拒むようになった子どももいると聞いています。
 本来マスクの着用は義務ではなく任意となっております。新潟市ではこのマスク着用・非着用による差別や誹謗中傷をなくすためのポスターが作成され、各学校から家庭に配布されたり、校内や他の公共施設に掲示されているそうです。ぜひこのような取組を参考にしていただき、それぞれが尊重され、大切にされる社会へとなるよう以下のとおり請願いたします。

 記

マスク着用・非着用による差別や誹謗中傷などがあってはならないことを、ホームページや町内会回覧などで周知するとともに、分かりやすいポスターなどを作成して教育機関、また市民に啓発し、差別や誹謗中傷をなくすための取組を行うこと。

以上

飯塚議員(紹介議員)
 願意を理解し、市民の多様な意見を政策に生かしていただきたい。願意を理解してほしい。

請願者・趣旨説明
 コロナ禍と言われ、もう3年が経とうとしている。大人はもちろん子どもも当たり前のように毎日マスクをしているが、そんな中、息苦しさや頭痛を感じてマスクをすることができない子ども、自分の考えでマスクをしたくない子ども、マスクを外したくない子ども、マスクに対する様々な声が聞こえてくるようになった。今年の夏には熱中症予防の観点から、登下校や体育の授業中にマスクを外すことが推奨されていたが、多くの子ども達はマスクが習慣化して外せず、着用する様子が見受けられた。運動会や遠足、マラソン大会等でも、教職員から外してもいいと言われても、マスクをしたまま学校行事を行う子どもの様子を心配しながら見ていた。また厚生労働省からは10月14日付で、本人の意思に反してマスクの着脱を無理強いすることがないよう、丁寧に周知するよう通達が出ている。しかし、これらの周知がなかなかされておらず、教育現場ではマスク着用の厳しい指導、行事でマスクを着用するよう地域住民から声をかけられたり、友達同士のトラブルもあると聞く。マスクをしていない人に不安を抱く気持ちもわかるし、自分もかつてはそうだった。しかし本来マスク着用は任意であり、マスク着用の有無で差別や誹謗中傷がないよう、子ども達それぞれの選択が尊重され、大切にされるよう丁寧な周知をお願いしたい。

<質疑>

(重野委員長)最初に確認するが、請願は議会に何を求めるものか。

(請願者)マスク着用による誹謗中傷・差別あってはならないことを、地域の方に周知してほしい。

(重野委員長)議会として周知のためにポスター制作をしてほしいということか。

請願者)教育委員会もそうだが、議会から様々な機関に働きかけていただけたら嬉しい。

(重野委員長)市当局への働きかけを求めているのか。

(請願者)その通りである。

 

(春川委員)請願を出したあと、12/7に皆様がすでに元気館に行き、市当局や教育委委員会に申入れを行ったと、新聞報道等で知った。また1月中に市側が回答することも報じられている。紹介議員はこのことをどう考えているのか。ルールに則ったやり方をしないと、我々も審査しづらい。紹介議員から話はあったのか。

(飯塚議員)請願者や気持ちを同じくする市民の皆さんはコロナ禍の教育・保育現場で起こっている様々なことに対して、息苦しさを感じている。様々な手段を用いて、関係者に協力を依頼し、子ども達を取り巻く課題を解決したいという気持ちは、議員も理解できるだろうし、市民の皆さんの行動としても理解できる。
当局の対応も紹介されたが、正式な場面で方針が明らかになったわけではない。二元代表制の一方である議会が十分討議し、市民の声として市当局に挙げることで、市当局側も市民の声として重く受け止め、課題解決に向けて前進すると考える。

(請願者)単純な理由であり、請願や請願者説明は初めての経験。市民の代表である市議会で受理されれば行政に渡るという仕組みを知り、請願の準備を進める中で、一刻も早く子ども達を取り巻く状況を改善したいとの思いも強く、子ども達に起きている実態を直接お話しできる場があるならば、そうしたいと、請願提出後に気が付き、教育委員会の方とお話しする機会をいただいた。二つ同時に働きかけた理由は特にないが、教育委員会に働きかければ、現場に声が届くと思った。議会に働きかければ、市民の声として、より多くの市民にこのことが届くのではないかと思った。ルール違反や順序において不手際で迷惑をかけていたら申し訳ない。

(飯塚議員)今回の請願手続きにルール違反があるのか。

(重野委員長)請願提出にはルール違反はなく正式に受理されている。

(春川委員)市当局に直接話をしに行くにあたり、紹介議員からは話はあったのか。

(請願者)今回は時間が無い中で私達が主体的に考えたこと。請願提出後に、教育委員会と直接話したらいいのではないかと自分達の中で話が出て、すぐ行動に移した。請願後の動きについて確認していないので、そこは反省している。

(樋口委員)午後から教育委員会を参考人招致してから判断したいと考えたが、こういう議論になってきたので一言申し上げたい。請願を出して正式に受理されたのだからルール違反ではないが、中身が「教育委員会など市の関係機関に議会として働きかけていただきたい」という趣旨・願意でありながら、一方で皆さんは実際に教育委員会=教育機関に働きかけている。通常は「自分達が行政機関に働きかけても改善が見られなかったから、議会から働きかけてほしい」という流れが社会一般常識に則ったやり方だと思う。

(飯塚委員)ルール違反だというなら指導してもらいたい。また市民がこの場で想いを伝えようとしているのに、決め事・ルールを盾に排除することは適切ではない。請願は審査すべきだ。

(請願者)教育委員会に話しに行ったのは、現場や子ども達に直接声が届くと思ったから。議会に申入れを行えば、より広く市民・地域に声が届くと思って双方に声を挙げた。

(重野委員長)請願提出後の行動については明記されていないが、それが議会としての取組や判断に影響があることは覚えておいていただきたい。

(近藤)事前にいただいた資料の中にアンケートがあったが、どの時期に誰に対して行われたものか。

請願者資料・アンケートpdf

(請願者)アンケートは9/29~10/31に配布した。新潟市で同じ思いで活動している方がつくったもので、紙媒体とSNSでのリンクのシェアになる。配布数は把握していない。回答数は622名で細かい市町村の選択はなく、平均的に配布されたものではないので、データとしてというより、こうした声があることを紹介したかった。

(近藤)願意についてはいまお聞きしたが、実際には市内で感染症が収まらない状況もある中で、お子さんの教育・健康的影響とのバランスで活動しているのだろうが、そうした中で新型コロナウイルス感染症について、どのように認識し、受け止めているのか。

(請願者)私にも基礎疾患を抱える娘がいるので、最初はコロナウイルスに対する恐怖心が大きかった。でもその後、世界的な状況や厚労省の発表をあわせて考えると、インフルエンザと同等またはそれ以下だと認識している。ただ制度や国の決まり事の問題で、感染者が増えると休校や休園しなければいけないことで、いまの状況は保護者への負担も大きいと受け止めている。だからといって、マスク緩和ができないだとか、マスクをしていない子の気持ちが理解できないというのは、ちょっと違うのかなと感じる。

(近藤)12/7に教育委員会に提出した要望書には請願よりも細かいことも記載されていたが、市議会に求めることと同様、重なるものなのか。

(請願者)本質として同じ訴えを考えているが、直接市議会が子ども達に指導できないと考え、教育委員会にはより細かいものを提出した。

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(樋口委員)コロナ感染が出現して3年以上経とうとしている中で、飛沫予防対策としてマスクは有効だとして、皆が着用しているが、請願者としては感染予防策としてマスクの有効性をどのように考えているのか。マスク着用・不着用による差別はあってはいけないと私も考えているが、その上での質問となる。

(請願者)マスクは飛沫には有効性があると考えるが、3月に国からコロナウイルスはエアロゾル感染が主であると発表された。マスクはウイルスの50倍の網目であり、咳症状や風邪症状がある人には有効性があると思うが、反対にマスクをすることで体の不調や、血中酸素濃度の低下、また同じマスクを7時間着用し続けると、90%以上の人から便と同じウイルスが検出されるという研究データもある。有効性や使い方等も含め、子ども達には自分で外して自分で交換して、着脱するのが低学年ほど難しい。大人は適宜判断して使用できても、一日中、学校や保育園で過ごす子ども達は、そういったこともわからないまま、床に落ちたマスクを当たり前のように着けたり、食事中に外したマスクをポケットに入れ、食後また同じマスクを着けたりすることが、当たり前になっている。マスクの有効性はわかっているが、使い方によっては大きなデメリットがあると認識している。

(樋口委員)アンケートや請願書に色々と書いているが「だろう」「お聞きした」ことばかりだが、ご自身やお子さんが実際に体験したことをご披露いただきたい。

(請願者)自分や仲間の体験をまとめたので読み上げたい。
・運動会の観覧席で頻繁にマスク着用の指導があった。
・鼻マスクの子に理由も聞かず、教員が直接マスクをずり上げた現場を見た。
・クラス内で「今日のミッション」がマスク着用として掲げられ、ミッション完了のため外せない。
・マスク不着用や鼻マスクの子が学年主任から呼び出され、着用するよう指導された。
・夏の暑い日にマスク着用のまま下校し、帰宅して頭痛があり熱中症の疑いがみられた。
・体育以外のマスク着用、流行中は体育の時間もマスク着用を強いられ、苦しい時は体育館の端で呼吸を整えてから戻ってくるよう指導があった。
・11月の感染流行時に音楽の歌の時間にマスク着用を指導された。
・保育園ではお昼寝時にマスク着用の園もある。
・下校時にマスクを外したら、友達から「マスクをしないなら一緒に帰らない」と言われた。
・下校時に地域の方からマスクをしなさいと言われた。
・マスク着用で頭痛がするため、校長・担任から非着用の許可をもらったが、非着用の場合は、座席は一番前で大声で話をしないことを約束させられた。他の親からのクレーム対応でこうさせてもらいたいと学校から言われた。
・下校時にマスクをしなかったら、「マスクをしないなら喋るな」と友人に言われた。
・体育の授業後に息苦しくなりマスクを外していたら、「マスクをしないなら教室から出て行け」と担任から怒鳴られた。
・保育園年長の子に対し、来年は学校に行くのだからマスクをする練習をしましょう、鼻は出さないでと言われた。
・娘は心臓に持病があり、マスクを外していたら外部講師からマスクを着用するよう指導された。苦しいから外していると言ったのに、それでも着用するよう強く言われたので、講師から離れたところで外した。

 

(近藤)学校現場も世間一般も、黙食もマスク着用・不着用による差別も望んでいないと思う。しかし感染拡大が収まらない中で、皆さんが求めることをすぐには対応できない現実があると思うが、早急に実現を求めるのか。

(請願者)子ども達の3年間は大人たちにとっての3年間とは比べものにならないくらい貴重で大切なものだと思う。黙食やマスクのことを、以前のように何も制約がない状態に戻してほしいわけではなく、友達と離れていればマスクを外して会話してもいいと国からも通達が出ているので、ぜひあらためて周知をすぐにお願いしたい。

飯塚議員)請願提出の際に言われたのは、決してマスクを着けなくてよいことにしてほしいわけではない。子どもは大人と違うこと、子どもの特性を理解していただきたいということだと補足させていただく。

 

(笠原委員)教職員の現場でも大変な場面が多いと聞く。今までもマスクの着用・不着用に対する子ども達の意志を尊重してきた。請願での要望は現場の状況を見てということでいいのか。

(請願者)感染が流行しているからマスクを一律に子ども達にさせるということが、そもそも良いことではない。マスクは本来、任意だと認識している。これからインフルエンザが流行る季節になれば、私も子どももマスクをして登校することになると思う。ただマスクをしていると、頭痛など体調の不安を抱える子もいると認識して、マスクをしていない子が風邪・咳症状があれば外す対応が必要であり、その場合は家庭と相談することが必要だと思う。マスクを着用できない子がいることも考えていただきたい。

(質疑終了)

続いて子どもの黙食緩和を求める請願について審査に入りました。

請第4号 子どもの黙食緩和を求める請願

現在、新型コロナウイルス感染症対策として、学校での黙食措置がとられて3年目を迎えます。現在は、全員が等間隔で前を向き、一言も話すことが許されない中給食を食べるという「孤食」となっています。食べている間、担任の先生からは会話をしないよう指導され、「これ、おいしいね。」と発しただけでも、厳しくとがめられた事例もあります。静寂の中での給食では、自分のそしゃく音が気になって食べられない子もいると聞きます。本来、給食の時間は子どもたちにとっても楽しい時間、「食育」という大切な教育の時間です。
医師、特に小児科医の 中には、この黙食を危惧している声が多く見られ、実際に 、 愛知県教育委員会では黙食を緩和するようガイドラインが改訂され、大阪や東京でも検討されています 。 そもそも文部科学省のガイドラインでは『「大声での」会話を控えるなどの対応が必要』とあり、一言も会話を許さないという指示ではありません。
このような理由から 柏崎の宝である子どもたちの健全な成長を守るため、黙食について以下の請願を致します 。

  記

給食時間において、机の配置を工夫する等の飛沫対策をしつつも、食育の観点から、黙食指導の緩和を求めます 。

以上

(飯塚議員)子どもの育ちに思いを寄せ、子どもの特性を考えていただきたい。

(請願者)机の配置を工夫するなどして、食育の観点からも黙食指導の緩和を求めたい。11/25に国のコロナウイルス感対策の基本的対処方針の変更で、「飲食はなるべく少人数で黙食を基本」とする記述が削除され、11/29には文部科学省から、「以前から必ずしも黙食を求めてはいない」とした上で、「適切な対応を講じた上で給食時間の会話を行うことは可能とする」通達も出た。請願提出はこの通知が出てからだが、通達から2週間経っても現場では大きな変化はない。この3年間、子ども達はたくさんの我慢を強いられて過ごしてきた。楽しいはずの給食の時間は、今はそうではなく、一言も許されることなく、さらにはパーテーションで仕切られながら食べるという孤食となっている。少しでも喋れば「喋ったらおかわりなし」や、逆に静かに食べていれば「黙食ができて偉いね」等の声掛けがあることは、子ども達の心の成長において適切と言えるのか疑問に感じている。このことについても現場の先生方は感染者を出してはいけない、休園・休校にしてはいけないという責任やプレッシャーの中、たくさんのことを考えて過ごしてくださっていると思う。新潟県としては、感染者は増加傾向にあり、まだ緩和は難しいということも新聞やニュースで知った。だからしない、できないではなく、どのようなかたちなら、どの程度ならできるのか、すぐに以前のように机を向き合わせて食べることを求めてはいない。どのようにしたら子ども達の給食の時間が、美味しくて楽しくて、マナーを学びながら過ごせる給食の場となるのか、一緒に考えていただきたい。私にとってあっという間の3年だったが、子ども達にとって何ものにも代えがたく、比べ物にならない大切な時間。取り戻すことはできないが、学び直すことはできると思う。子ども達が豊かな経験を得て健やかに育てるよう、皆さんのお力をお貸しいただきたい。

質疑

(重野委員長)この請願は議会に何を求めるのか。

(請願者)現場の現状を把握し、改善点やできることを一緒に考え、教育現場に伝えていただきたい。

(重野委員長)マスクに対する請願と同様、市当局・教育委員会等に働きかけてほしいということか。

(請願者)その通りである。

 

(近藤)黙食についても12/7に教育委員会に要望書が提出され、パーテーション撤去等、具体的なことが書かれているが、これを早急に行うよう議会からも働きかけてほしいということか。

(請願者)パーテーションについては園によって異なる。幼稚園や学校に直接働きかけたところ「上からの指示で」と言われた。上からの指示があれば緩和されるのかと思ったことと、教育現場では感染者を増やしたりクラスターを起こしたりしたら何か言われるのではないか、とのプレッシャーの中で過ごしていると思う。上から明確な指示があれば教育・保育現場も対策を考えやすいと思う。

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(樋口委員)給食が食育にとって大切な場というのは私もその通りだと思う。ただ、請願の願意のところで「黙食緩和の指導を求める」と書いてあるが、中身は働きかけを求めるという。議会として住民と意見交換等を行うことはできるだろうが、黙食の緩和を求められても議会としてはできない。願意はわかるが請願の趣旨と相容れない。あらためて議会にこうした請願を提出したことの意味を説明していただきたい。

(請願者)確かにこれを読むと議会が黙食緩和を指導することはできない。黙食緩和を求めるのは私達で、議会の皆様には行政・市教育委員会にそういった内容の働きかけをしていただきたいということになる。内容としては、黙食に関する行き過ぎた指導や、厳しい指導がないよう、教育現場に理解の統一・周知し、どのようにしたら子ども達が給食の時間を楽しいものにできるのか、行政と考えて降ろしていただきたい。

(樋口委員)お気持ちはわかるが、そうであれば請願の文面に「議会として働きかけてほしい」と今おっしゃったことを文面に記して提出すべきであり、原文では我々としてはどうしていいかわからない。紹介議員からこのことについて助言があったのか。紹介議員はどのように考えているのか。

(飯塚議員)紹介議員として自覚が足りず、不徳の致すところである。私としては請願者の皆さんや協力している市民の皆さんの主体的な考えを尊重している。議会としてこの願意を受け止め、政策化・取り組み化していただけるように考えていただきたい、ということが請願のひとつだと思う。ひとつひとつ、箸の上げ下げを市民に求めるのではなく、子ども達や教育・保育現場の皆さんのために何ができるか、議会の皆さんにも考えていただきたい。私は指導などできない。あくまでも請願者の皆さんが主体的に考えたことなのだから、議会の皆さんからも主体的に考えていただきたい。紹介議員に対するご批判は甘んじて受け止めさせていただく。

(樋口委員)紹介議員に対して云々をこの場で申し上げるつもりはないが、そういった願意を持った上での「記」であり、議会はこの部分を審議する義務がある。そういうことであるならば、「こういうことを議会として働きかけていただきたい」と記載していただかないならば、議会としては審議できない。その点は承知していただきたい。

(飯塚議員)委員長に取り計らいいただきたいが、先ほどの樋口委員による「審議できない」発言は議員個人のものなのか、委員会して審議に入られないということなのか。

(荒城委員)紹介議員の言う通りである。樋口委員の言うことにはそれなりの理屈はあると思う。ただし、この請願は受理されて、それぞれ請願者が出席・傍聴されて審査に入っている。「記 〇〇」という文言の部分を訂正あるいは書き直すことで了解を得られるなら、書き直して審査すべきである。皆さんそれぞれ忙しい中で出て来られ、時間的制約もあるのだから、効率的な議会運営をお願いしたい。

(重野委員長)請願の方向性は確認している。文言が記されていないから審査できないということはない。内容について、当局に働きかけてほしいということを受けての審査であるので、そのように進めさせていただきたい。委員会としての審査終了や書き直して新たに提出するという受け止めではないものとして、委員会を続けたい。

(荒城委員)そうであれば、いま委員長がおっしゃったことを「記」に追加するか否かをはかっていただき、私は追加すべきだと思う。

(重野委員長)これについて皆さんのご意見は。

(近藤)請願の文面から読み取れないことを質疑でお聞きしているので、そういったことは必要ない。今ある文面とこれまでの質疑で判断すべきだと考える。

(荒城委員)私の意見をあらためて申し上げる。請願は願意を含めてそれが文章となることで審査するべきものである。いくつかの意見を検討した上で、より請願として完備するものであれば、冒頭で委員長が確認し、請願者が答えたことを1~2行付け加えれば完璧になる。そうすべきである。

(飯塚議員)できるだけ質疑をしていただいて、請願の内容について明らかにする質疑をしていただきたい。荒城委員からは色々と付け加えたいとの話があったが、質疑を通して、気付いた点や膨らませたいことがあるなら、議員間討議や討論の中で、その文面を豊かにしていただきたい。

(休憩)

(重野委員長)先ほどの質疑の最後に、請願の文面を書き直すことは制度的にできない。願意を損ねる可能性もあり、実際にできないということを確認させていただきたい。

(荒城委員)今の委員長の発言を理解し、先ほどの発言は撤回したい。

質疑再開

(笠原委員)請願を出された後に国の状況も変わってきたわけだが、現場ではコロナウイルス感染が増えている中で、学校によっても対応は様々だと思う。緊急に、どうしてもすぐにやってほしい、ということなのか。

(請願者)先ほども申し上げたが、以前のように机を向き合わせて皆でワイワイ言いながら食べる雰囲気に戻していただきたいわけではなく、皆が前を向いたままでも、隣の子と「これ、おいしいね」と話しかける一言から、まずは子ども達に経験してもらいたい。

 

(荒城委員)先ほどから不都合・不具合が出てきた、大人の思考・目線から考えてもおかしいということだが、不登校や食事を食べられなくなったなど、具体的な事例があったら教えてほしい。

(請願者)これも実際に私達の子どもが経験した事例を紹介したい。
・友達が先生から「喋ったらおかわりなし」と言われているのを見た。
・少しでも喋ると注意されるから絶対に喋らない、という雰囲気になっている。
・人数が多いのでコロナ以降はクラスを半分に分けていたが、先日同じ教室に戻った。しかし皆が前を向いて食べている。
・幼稚園・保育園ではパーテーションを使用している園もあり、静かに食べると「黙食、上手だね」と声を掛けられる。
・パーテーションは5人テーブルだと目の前に仕切りがあり、他の子がまったく見えない状態で食べているのを見た。
・保育現場では子ども達には黙食を指導しているが、職員は休憩中にお菓子を食べながら談笑している。

(荒城委員)保育園、幼稚園、学校では不都合を先生方も知っているはずだが、国の指針も出ている中で、変化を感じ取っているのか。

(請願補完者)小学校の遠足ボランティアで、外で昼食を食べているときに、小学4年生の子から「いつもは静かに食べなければいけなくて給食の時間が楽しくない。今日はとても楽しいし美味しい。」と聞いた。個人面談で担任、校長に現状を伝えたが、返答としては「上からの指示がない」「新潟県では感染拡大が続いているので、しばらく黙食を続ける」との返答だった。現場で起きている子ども達の心の中を先生方にももう少し見ていただきたい、議会からも働きかけていただきたいと思い、今日こちらに来ている。

 

(春川委員)「喋ったらおかわりなし」等の事例は、一部の学校なのか、市内全体のことなのか。

(請願者)こういった事例は私達が直接経験したことのひとつだが、教職員によっても考え方は色々あるので、それが全学校かどうかは把握していない。ただこうした実態があり、こういう経験をした子ども達がいることは事実である。

(質疑終了)

2 参考人招致(学校教育課長、学校教育課主幹)

 

 

 

(委員長)請願3号について4点伺いたい。①小・中学校におけるマスク着用の現状、②マスク着用による熱中症発生の有無、マスク非着用のため登校を拒む子どもの有無、③マスク着用・非着用による誹謗中傷をなくすポスターの作成と、それによる教育機関や市民への啓発、及びそのポスターの配布と学校や公共施設への掲示の予定、④マスク着用・非着用による差別がないように、HPや町内回覧などでの周知の予定 

(学校教育課)説明は簡潔にさせていただき、質疑で補完していただきたい。

(学校教育課主幹)
①小・中学校におけるマスク着用の現状
 国が示す基本的対処方針に基づき対応している。方針では、屋外でのマスク着用は基本的に必要ないが、会話をする場面ではマスク着用を推奨する。屋内では他者との距離(目安は2m以上)が確保され、会話がほとんど無い場合マスク着用は必要ない。距離が確保できない場合で会話を行う時は、マスク着用を推奨することになっている。各教室での授業は原則としてマスクを着用している。体育の授業においては屋内外を問わずマスク着用は必要ない。

②マスク着用による熱中症発生の有無、マスク非着用のため登校を拒む子どもの有無
 マスク着用による熱中症の事例は報告されていない。またマスク非着用のため、例えば地域の方に怒られたことにより登校を拒むといった事例も報告されていない。

③マスク着用・非着用による誹謗中傷をなくすポスターの作成、教育機関や市民への啓発、ポスターの配布と学校や公共施設への掲示の予定
 予定していない。コロナ禍における差別・誹謗中傷の防止は園、学校はもちろん、市民全体への広報を通じて啓発している。マスクだけではなくワクチン接種、感染、濃厚接触者になられた方に対する言動を含めて啓発に努めている。

④マスク着用・非着用による差別・誹謗中傷がないように、HPや町内回覧などでの周知の予定 
 学校では差別や誹謗中傷のない集団づくり、人間関係づくりに向けて、様々な場面において色々な視点から指導を行っている。マスクによる差別や誹謗中傷の防止に向けた指導もその一つである。また校長会において、市内の全小・中学校校長にマスクを着用する場面、外す場面を明確にするとともに、その目的や利用を児童・生徒に理解させる指導を徹底させるよう繰り返して指導している。

 

(樋口委員)請願者からはマスク着用により熱中症になったという事例や、マスク非着用に対し着用するよう強い指導があったとの話があったが、今の説明ではマスク着用による熱中症や非着用を怒られたことにより不登校になる事例は報告されていないとのことが現状なのか。

(学校教育課長)午前中に請願者や紹介議員から報告された事例が柏崎市内のものなら、ぜひ学校名を教えていただきたい。私自身が校長会で6月も7月も徹底して指導してきたにも関わらず、そういう事例があったというなら、私どもの不徳の致すところであり、十分に反省しなければならない。娘さんのお話しもあったが、小学校に在籍してマスクをしていたら苦しくなったので外して、「苦しいので外している」と訴えたら、先生が「でも、またしてくださいね」と言ったとのことだった。たしかにそういう場面では外すことを認めて、皆のところに戻る時には、マスクをするよう指導することはあり得ると思う。
 例えば6月22日には各学校から保護者に充てて文書を出し、今後のマスク着用について、屋外、体育の時間、登下校中にはマスクを外すことを徹底しましょうと呼びかけている。なので、もし悪い事例があったらぜひ学校名を教えていただきたい。これまでにも厚生労働省と文部科学省が出している客観的なポスターを掲示して周知をはかってきたし、人権に配慮した指導も行ってきた。至らないところがあればぜひご指摘いただきたい。

(重野委員長)今から紹介された事例がどこの学校か追及することはしないが、今の説明にあったように、教育委員会ではそれだけ自信を持って対応してきたと受け止める。

 

(春川委員)今の文書は保護者に届いているのか。子どもが学校から持ち帰り保護者に渡さないこともあるのではないか。

(学校教育課長)たしかにそういうこともあるかもしれないが、学校は間違いなく保護者に向けて、マスクを外してもよい場面があることをアピールしていることはご理解いただきたい。

 

(近藤)もうすでに学校現場では、マスクが息苦しい、体調の関係でマスクを着用できない、したくないといった子ども達は、マスクを着用せずに過ごしている状況なのか。

(学校教育課長)実は教職員も困っているところがある。マスクを外すよう指導しても、本人の意思や体調の関係でマスクを外したくない子や、保護者がマスクを外させないでほしいという子もいる。つまり今回の訴えとは逆のケースもある。実際に先日、要望書を持ってこられた様子がテレビで放映されたが、それを見た市民の方から、市長への手紙が来ている。それは「市の施設なのに、マスクを外している人からの要望書受理や面談を、市として受け入れたのか。それはおかしいのではないか。」というご指摘をいただき、それに対して回答させていただいた経緯もある。
 やはり色々なお考えの方がいらっしゃるし、私どもも強制はできない。マスクを外しましょうと指導はするが、絶対外せとは言えない、そのあたりで教職員もジレンマを抱えている。もちろんその子の健康面を考えて、体育の時間など外すべきところは強く指導はする。そうしないと心肺機能など体の面で心配なことがあるから。
 付け加えれば、飯塚議員の発言の中で「マスクを着けることも着けないことも認める」というものがあったかと思うが、まさに私達はそういう考えで指導してきた。これからも、もちろん外す場面では外してくださいと指導するが、どうしてもそれを強制することはできないので、私は着けたいという子が着けていることは認めるし、外したいという子には、どうぞ外してくださいと引き続き指導していく。

(近藤)今のお話を伺い、マスクを着用したい子もしたくない・できない子も同様に、その子の状態や気持ちを配慮する教育を続けてきたことを確認した。

 

(笠原委員)父兄宛のチラシが保護者宛に出ていることは承知した。請願者は保護者以外の地域住民にも周知してほしいと願っているが、その点はどう考えているか。

(学校教育課長)私どもは文部科学省、厚生労働省の指針をもとに、義務教育の子ども達の安心・安全を守るためにこういった指導を行っているが、市民の視線や立場で考えると、多様な価値観の中で色々なお考えの方がいて、中には「うちの子にマスクはさせない」という方もいらっしゃると思う。それが学校に通わせていないケースだとすると、またそれも別の考えがあるだろうが、学校のような集団で何かをする場合は、集団感染を抑えなければならないという、私どもの責任もある。個人としてのマスク着用・不着用は個々の判断であり、福祉保健部の判断もあるが、そこまでは教育委員会としては干渉できない。

 

(荒城委員)課長の説明に嘘があるとは思わないが、請願者や傍聴された皆さんにも嘘があるとは思わない。それなのになぜこのような請願が出たのか、どうすればいいと思うか。皆さんも困るだろうが私も困る。

(学校教育課長)請願審査のインターネット中継を視聴し、請願者の想いは伝わったし周囲の方々への想いも感じた。皆さんが納得できるように柏崎市として進めていきたいとは思うが、私どもとしては学校での感染拡大を防がなければならない責任がある。

 マスクについて有効性云々の話もあるが、それは着けなければならない場面では着けてほしい。それが濃厚接触者の判定においても関わってくる。その子や周りを守るためにも、場面・場面に応じて、マスクの着用に理解・協力していただきたい。

(荒城委員)私どもと教育委員会の認識は近付いていると思う。率直にこういう請願を受けた。学校はこういう姿勢で取り組んでいる。そこには齟齬もなければ、若干の見逃しはあるにせよ、ほぼ共通の方向で対応していると思いますという文書を全市的に発表・周知文書を出してはどうか。

(重野委員長)今は請願について学校の状況を伺う場面であり、これからの方針を質す場ではないとご理解いただきたい。

(荒城委員)そういうことであれば発言を撤回するが、そのように思ったので、別の機会にしたい。

 

(樋口委員)請願者が教育委員会に要望したあと、年明けに回答すると報じられているが、今お聞きした内容と同様なのか。

(重野委員長)それは学校の方針であり、個々で話すことではない。

(荒城委員)おそらくどちらも同じ方向に近付いていると思うが、子どもや保護者の受け止めとズレがあり、両者の言い分や認識が違う可能性はないのか。

(学校教育課長)それを私自身は心配している。校長会で徹底していても、全学校でひとりひとりまで行き届いているかまで検証できていない。例えば担任の誰かが心無い対応をしたのであれば、反省すべきところなので、教えていただきたい。

 

(重野委員長)次に黙食緩和の請願に移る。私からは2点伺いたい。①小・中学校における給食での黙食の現状 ②黙食緩和の今後の予定

(学校教育課主幹)
①小・中学校における給食での黙食の現状
 今般、小・中学校における黙食緩和について、11/29に文科省から通知が出された。地域の感染状況や実状に応じて検討することとなっているが、教育委員会としては、市内小・中学校における感染者数が多い状況や、実際に教室内で感染が広がった現状を踏まえ、当面の間、落ち着くまでは黙食の継続を周知させていただいた。
 黙食の様子は、コロナ禍の前のように机を向かい合わせた状態で会話をしながら食事をすることについては、どの小・中学校においても控えている。机は向かい合わせず、一方向を向いた食事となっている。しかしこれは小さな声を含め、一言も発してはいけないということではない。実際に静かな中にも校内放送やBGMが流れる中、和やかな雰囲気で給食を楽しんでいる。したがって「孤食」と表現されている状況ではないと捉えている。また一言発しただけで、厳しくとがめたという事例も承知していない。状況に応じて適切に学級指導を行っているものと認識している。

②黙食緩和の予定
 市内の小・中学校における感染の状況が落ち着いてからになる。ただ黙食緩和後であっても、感染症対策には工夫しなければならない状況は続くと判断する。

 

(春川委員)請願者は「喋ったらおかわりなし」、「黙食できて偉いね」という事例が柏崎市内でもあったと言っているが、実際にはどうなのか。

(学校教育課長)教育委員会には報告されていないが、そのような指導はあり得ないのではないかと考える。子ども達にはなぜ黙食をするのか説明し、それを受け入れているので、感染防止のために静かに黙って食べることは理解してもらっていると思う。

 

(近藤)請願の中に「食育」との文言が出ている。【本来、給食の時間は子どもたちにとっても楽しい時間、「食育」という大切な教育の時間です。】とあるが、コロナ禍でも食育を行ってきたと思うが実状は。また、先ほどの答弁で校内放送やBGMの話が出たが、どの学校でも黙食であっても給食時間の和やかな雰囲気づくりを心掛けているのか。

(学校教育課長)ご指摘の通り、食育はコロナ禍でも行ってきた。子ども達は喋らないが、栄養教諭がその場に来て、食事の栄養バランスやマナーについての指導をすることは、給食の時間やその他の時間も含めて実施している。また校内放送やBGMもあるが、実は小学校では給食時間のタイムスケジュールを示しており、「もぐもぐタイム10分間」を設けている。実はコロナ前からこの指導は行っており、日本人は食事の時にぺちゃくちゃ喋るものではないというのがマナーであり、10分間は静かに食事を食べ、その後は喋ってもよいことにしてきた。そうしないと喋っていて食事をとらない子が出て来る。食べるものを食べて栄養をとることも大事な食育。
 学校現場の話を聞くと、子ども達は色々なことを考えて対応しており、声に出さずに身振り手振りで友達同士が意思疎通している場面もある。子ども達は臨機応変に色々なことに対応できる力を身に付けている。
 請願者の想いは理解できるし、私達も状況が改善すれば、一日も早く楽しい給食の時間を取り戻したい。そのためにも今、一生懸命に頑張って、マスクや消毒などをしっかりして、早く以前のように戻れるよう努力しているとご理解いただきたい。

 

(樋口委員)先ほどの説明の中で、11/29に文科省から黙食緩和の通知が来たものの、新潟県では感染が増えているので、引き続き黙食を続けると言われたが、このことは保護者に伝達されているか。

(学校教育課長)通知が出たあと私達も協議したが、11月だけでこれまでで最大の400人を超える小・中学生が感染しており、私達も楽しい給食の時間を取り戻したいものの、あの状況下ではとても黙食緩和はできないと判断した。黙食を継続するよう、すぐに各校長に連絡し、保護者に対してもメール配信を行った。12月に入っても感染は収まらず、本日2校、明日さらにもう1校、学級閉鎖が決定した学校がある。連絡はPTAメールシステムを利用しているが、希望する保護者には電話で伝えている。

 

(春川委員)給食時にパーテーションを使っているのか。

(学校教育課長)教壇にはパーテーションを設置しているが、給食時に使用する学校は把握していない。ランチルームにおいても同じ方向を向いて食べている。

(重野委員長)問い合わせたところ、保育園では食事時にパーテーションを設置しているところもあるとのことだった。
 
(質疑終了)

3 討論・採決

【請第3号 マスク着用・非着用による差別や誹謗中傷をなくす取組に関する請願】

(白川副委員長:柏崎の風)
不採択の立場で討論する。質疑を通して請願者の願意は、学校現場における早急な対応および市民・地域への働きかけを市議会に求めるものだと確認した。しかし、新型コロナウイルス感染症のまん延が続く現状において、国・県の方針も確認しながら対応せざるを得ない状況であり、尚且つマスク活用基準はその都度広報されている。
 また学校教育課長等から学校の実態や予定を聞いて、マスクだけでなく多様な場面で誹謗中傷が起こらないような学校への指導、厚生労働省によるチラシの周知を保護者に確実に行っていること、現状として熱中症、登校を拒むケースなどの報告がないことを確認した。
 12月7日に請願者から教育委員会とこども未来部に、ほぼ同内容の意見申入れが提出され、1月中旬の回答が予定されている現状、および午前中の委員長による確認により、請願書に記述された内容と、願意に差異があることから、採択に値しないものと判断した。

(樋口委員:日本共産党柏崎市議員団)
 不採択の立場で討論する。参考人招致の説明の中で、請願者が言及したマスク不着用に対する大声での指導等は、学校現場では確認されておらず、マスクをしないでいい時の周知もきちんと連絡されている。請願者のおっしゃることと、教育委員会の対応に齟齬があり、全てが請願者の言う現状ではないことがわかった。
 また、請願の中の「記」として議会に対する要望、議会が何をやらなければならないか不明確である。この点においても議会としてどうしていいのかわからないような請願を受けるわけにはいかない。さらにもう一点、議会に請願した後に、同内容の要望を行政に対しても行ったことがわかった。行政に働きかけた上で不十分であり、その上で議会を通して行政への働きかけを求めるのが、社会通念上の筋だと思う。そのやり方についても疑問である。以上3点において納得できないので不採択とする。

(笠原委員:社会クラブ・柏崎のみらい連合)
 不採択の立場で討論する。請願者の願意は納得できたし、参考人招致では教育現場の話を伺い、請願者が望む方向で進んでいることを理解した。請願者は早急な対応を求める願意であることを確認したが、現在の学校教育現場の感染拡大状況を考えると、早急にお願いすることはできない。もう少し状況を見た中で出された請願であれば通すこともできたが、今この時期においては通すことはできないと考える。

(荒城委員:無所属)
 採択の立場で討論する。請願者、紹介議員、参考人それぞれの話を聴き、質疑をして、どちらの言い分にも嘘はなく、事実に基づいていると思った。同じ現象に対する捉え方の違いであり、受け止め方が違う恐れがある。両者の言い分について教育委員会・行政のあるべき姿は、共通の現実を正面から捉えて素直に検討することが一番大切との結論に達した。もう一つは、請願は議会のルール・形式云々する以前の問題で、請願者の願意や真意を素直に汲み取り、生かす方向で議会として検討することが市民にとって適切な議会の対応の仕方だと考える。

採決 (*委員長は加わらない)
採択1名(荒城委員)
不採択6名(笠原、春川、上森、白川、樋口委員、近藤)
賛成少数で「不採択」

 

請第4号 子どもの黙食緩和を求める請願

(白川副委員長:柏崎の風)
 不採択の立場で討論する。学校教育課長等から学校の実態や今後の方向性を聞き、文部科学省からの事務連絡に従い、感染状況の抑制期を見極め、その時点では黙食緩和がなされることを確認した。
 また12月7日に請願者から教育委員会・こども未来部に、ほぼ同内容の意見申入れが提出され、1月中旬に回答期限が設定されている現状、請願に記述されている内容と行政への働きかけという内容に差異があること、さらに11月29日に文部科学省から、新型コロナウイルス感染症の基本方針の事務連絡があり、飲食の場面における対策として、「飲食はなるべく少人数を基本とし、会話においてはマスクを着用する」との記述が削除された現状を鑑み、採択する必要がないと考えた。

(樋口委員:日本共産党柏崎市議員団)
 不採択の立場で討論を行う。参考人招致において、11月29日の文科省からの黙食緩和の通知はあったものの、今の新潟県の感染者数が増大する現状の中で、黙食を継続する方針をPTAメールで伝達したことがわかった。請願は早急に実現を求めているが、黙食を継続する方針の中で不可能だと思う。また、白川副委員長の不採択理由3点と同様である。

(荒城委員:無所属)
 採択すべきとの方向で討論する。請第3号とまったく同じ理由である。

(笠原委員)
 不採択の立場で討論する。自分の娘も学生なので黙食が子ども達のストレスになることは理解するが、参考人の話を聴き、現場の指導はそこまで厳しくないことがわかった。感染者がいない状態なら黙食緩和してよいと考えるが、現状では感染拡大が続いており、早急な黙食緩和はできないことから不採択とする。

採決 (*委員長は加わらない)
採択1名(荒城委員)
不採択6名(笠原、春川、上森、白川、樋口委員、近藤)
賛成少数で「不採択」

以上が2件の請願審査の概要でした。私自身も「不採択」と判断しました。理由は各々の討論で述べられた不採択理由と同様です。

尚、請願は12月20日の本会議で採決となります。

議会での仕事は、多様な意見を客観的・総合的に判断し、結論を出すことの積み重ねだと感じています。

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