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2022年3月 8日 (火)

令和4年3月 一般質問3「認知症と共に生きるまちへ」

令和4年3月8日に行った一般質問3の記録です。
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最後の質問は 3 認知症と共に生きるまちへ です。

広報かしわざき令和3年9月号では認知症の特集が組まれ、要介護・要支援認定者のうち、約7割に認知症が認められることが示されました。記事では認知症に関する情報の他、認知症のご本人とご家族からのメッセージが掲載されたことが印象に残ります。

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誰もが少なからず認知症になることへの恐怖感があると思いますが、認知症になっても自分らしく暮らすことができ、周囲も理解し支えてくれる・・と実感できれば、早期の相談や受診につながり、認知症の進行を緩めたり、生活を組み立てたりできるのではないかと思います。

柏崎市でも「認知症と共に生きる」という視点で進めているとは思いますが、東京都町田市は、かなりその点においては先進的な取組をしております。今回この質問をするにあたり、オンラインにて町田市様に調査をさせていただきましたが、非常に認知症当事者の視点や気持ちを重視した政策を進めていました。

町田市では、認知症当事者の視点から見た目指すべき地域・社会の姿を「16のまちだアイステートメント」として16項目の文章にまとめています(資料1)

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これをつくったのは、行政による認知症施策のゴール設定を、認知症の当事者や介護者・支援者の方と共有するためだそうで、2016年にワークショップを開催し、こうあってほしいまちの姿を、認知症当事者あるいは予備軍となる方々の一人称で定めたものです。一部をご紹介しますと

1,私は、早期に診断を受け、その後の治療や暮らしについて、主体的に考えられる
6,私の介護者は、その役割が尊重され、介護者のための適切な支援を受けている
16,私たちも、認知症の人にやさしいまちづくりの一員です  

といったように、当事者の望むまちの姿となるように設定されています。

またこれをもとにして、認知症当事者のインタビュー集「認知症になっても私はわたし~認知症と生きる希望とリアル」を策定しました。(資料2)

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この笑顔を見ていただきたいのですが、要は認知症当事者の方のインタビュー集を発行して広く頒布するということで、「認知症を笑い飛ばせるようになったら本望」だそうです。

町田市では、本市も行っている認知症サポーター養成講座の受講者にも、認知症当事者が含まれていたり、次の段階となるステップアップ講座で、認知症当事者が講師役となって、理解促進に協力する等もしています。
また、官民が連携も進み、市民ボランティアや協力事業者とともに高齢者の見守りネットワークを構築するなどして、認知症と共に生きるまちづくりを進めています。

そこで質問です。本市でも、認知症当事者の視点や気持ちに焦点を当てた啓発や、認知症当事者が活躍できる機会の創出、認知症サポーター養成講座の活用・発展も視野に入れた市民・民間事業者との連携を進めて、「認知症と共に生きるまち」の実現を目指してはどうかと考えますが、見解をお聞かせください。

市長
認知症施策の強化を図るため、柏崎市第8期介護保険事業計画において、施策の方向性のひとつに、普及啓発・本人発信支援を掲げております。

認知症になっても希望を持って、日常生活を過ごせる社会を目指して、認知症の方やそのご家族の視点を重視する支援が求められており、近藤議員のお話があった町田市の取り組みについても、先進事例として承知をしているところでございます。私も良くできたリーフレットだなと思い、手元で拝見しているところでございます。

当市では認知症について理解し、認知症の方やそのご家族を見守り、支援する人を増やすため、認知症サポーター養成講座を実施し、令和4(2022)年1月末現在で、1万448人の方を養成しました。

また昨年度に本人の意向を知るために、若年性認知症の方とそのご家族の方の集い「あすなろの会」のご協力を得て、認知症の方と介護するご家族にアンケートを実施しました。
実際に当事者の声としては、「社会と関わっていたい」「人に感謝されたい」「できることはやりたい」「役割を持ちたい」等があり、あらためてご本人の話を聞くことの重要性を認識したところであります。

そうしたことから、本人発信の場、本人ミーティングの開催を目指し、まずは柏崎市のHPや認知症ガイドに、当事者の声を掲載して、市民に向けて普及啓発、本人の発信支援に取り組んでまいります。

また認知症の方やそのご家族が、地域の介護・医療の専門家と、身近な場所で集い、交流できる場として、認知症カフェと呼ばれるオレンジカフェが市内に5か所ございます。コロナ禍で現在は開催されておりませんけれども、本人の社会参加、家族支援の場として、重要な取り組みであり、今後も継続していく予定であります。

他にも試行的ではありますが、認知症サポーター養成講座を受講済の方に、より実践的な内容であるステップアップ講座を、3月3日に民間の6事業所で行っております。
この講座は、見守りや話し相手をはじめ、本人のニーズが何なのかを見極めて、自らの活動ができる市民や民間事業者のメンバーを増やすことを目的としています。

この講座の受講生と認知症の方をマッチングすることで、認知症の方の活動できる機会を見出し、本人の意思を尊重しながら、住み慣れた地域で引き続き暮らして行けるよう、事業を進めて行きたいと考えております。

今後は認知症当事者からの発信支援も展開しつつ、認知症バリアフリーの推進として、認知症サポーターを中心とした支援をつなぐ仕組みを整備し、社会参加への支援や、若年性認知症の方への支援も視野に入れながら、たとえ認知症になっても安心して暮らし続けられるまち柏崎を目指して、施策を推進してまいります。

近藤
最後に前向きなご答弁をいただき、安心しました。色々と質問してまいりましたが、今後も市民の皆様が安心して、希望を持って暮らせるよう、私も調査・研究しながら、質問してまいります。ありがとうございました。

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本質問にあたり、町田市の高齢者福祉課様および議会事務局様には大変お世話になりました。ありがとうございました。

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