通学路の安全対策
6月29日、千葉県八街市で下校途中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷する痛ましい事故が起きました。
トラックのドライバーが飲酒運転だったことに加え、以下の点も問題となっています。
●2014年にPTAなどが現場の市道にガードレール設置を市に要望していた
●2016年11月にも国道を走っていたトラックが登校中の児童の列に突っ込み4人が重軽傷を負う事故が起きていた
●市は財源不足を理由に本市道への対応が先送りとなっていた
この事故を受けて
●菅総理が早急な対応を指示、現場に献花
●一億総活躍担当大臣(交通安全対策担当)が、通学路の安全確保と飲酒運転の根絶を柱とする対策を早急に取りまとめる考えを示す
●菅総理と八街市長が面会し、危険な通学路でのスクールバスの運行について、先行的に支援策を検討する考えを伝える
といった報道がなされています。
また新潟日報では2021.7.6「通学路の危険 隣り合わせ 千葉・八街の事故に不安の声多数」 との特集を組んでいます。
柏崎市における通学路の安全対策としては、平成24(2012)年に、全国で登下校中の児童生徒が死傷する事故が相次いで発生したことから、文部科学省の通知を踏まえ、同年8月に道路を管理する国・県・市・所轄警察署と、教育委員会、小学校、PTAなどの各機関が連携して、緊急合同点検を行いました。点検結果は関係機関で協議し、必要な改善を行っています。
平成26(2014)年11月には、関係機関が相互に連携し、通学路の交通安全確保に取り組むことを目的に「柏崎市通学路安全推進協議会」を組織し、「柏崎市通学路交通安全プログラム」を策定しました。
それ以降、毎年定期的に実態把握→対策の検討→定期合同点検→対策の実施→効果の検証→改善・充実と、PDCAサイクルを回しながら対策をとっています。
今般の報道を受けてのお問合せもいただき、担当課に確認したところ、今年度はこれまで8月に行っていた定期合同点検を夏休み前に実施するそうです。
この他にも通学路の交通立哨ボランティアを長年行う方々もいらして、頭が下がります。
ハード整備は大切ですが終わりはなく、時間と費用がかかります。
早急にできることは、交通安全ルールの順守・徹底ではないかと思います。
飲酒運転など言語道断ですが、道路を横断しようとする歩行者がいても止まらない、見通しの悪い道でスピードを出す、といった車は少なくありません。
また自転車運転も同様です。
自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~(警察庁)
私自身も気を付けなければ・・。
ハード・ソフト両面から歩行者そして児童の安全を守っていかなければならないと感じるところです。
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