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2021年7月10日 (土)

安倍前総理 時局講演

7月10日、細田健一衆議院議員の国政報告会に安倍晋三前総理が登場。時局講演を行いました。
開催前に市町村長・議員・自民党各支部長を対象とした懇談会も30分程度開催されました。

以下、双方をまとめての安倍前総理の講演内容メモです。

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<2区公認問題>
支部長が選挙時の公認になることは党の規約で決まっている。
鷲尾氏は自民党に入る時、細田氏が2区支部長であることを了解することを条件にしていたはず。
自民党は責任政党であり、時には国民にウケが悪いことも、将来の課題解決のためには訴えなければならない。
細田氏はこれまで責任政党の候補として、不人気な政策を掲げて厳しい選挙を戦ってきた。
鷲尾氏の能力を生かせるよう、県連と党本部で適切な処遇を考えていただきたい。

<新型コロナウイルス対策>
現在の最大の課題はコロナ・ワクチン接種を迅速に進めること。
65歳以上の6割が1回目接種が終わり、感染率は20%だったが、ワクチン接種以降7%に下がった。
ワクチンを供給できないことは申し訳ない。在庫を申込が上回ってしまった。
接種は120万回/日行っていて、世界的に見ても早い。

再び緊急事態宣言が首都圏で出され、大きな経済的打撃を受けている。支援をしっかり行うべき。
令和3年度の就職率は維持、失業率も3%だが、思い切った経済政策が必要。
政府は200兆円の事業規模予算を組み、100兆円の財政出動を行った。
政府が持ち株5割を占める日本銀行が札を増刷→国債を発行しているため将来的な負担は少ない。
インフレと円の下落が心配されたが今のところ落ち着いている。
これまでとは違う異次元の政策が必要。

<これまでの経済対策>
第二次安倍政権がスタートした2012年、経済はどん底だった。
デフレ不況で円高が行き過ぎ、連鎖倒産が続いていた。

アベノミクス3本の矢により金融政策を経済の柱にした結果、雇用が増えた。
元々の雇用400万人に加えて女性300万人、65歳以上300万人が働くようになった。
15~65歳人口が減っているが、女性と高齢者が働くことで労働力不足の解消に。
正社員の有効求人倍率も1.56→1.75まで上がった。
コロナ禍により観光が厳しい状況だが、下支えしてV字回復をはかるべき。

<外交>
外交面では2012年当時、日本は世界の中で希薄な存在。
アメリカとの信頼が崩れ、日米同盟が危うい状態だった。
日米同盟の本質は日本が侵略されたらアメリカの兵士が日本のために血を流すということ。
極東の平和と安全を維持するために、日本は基地を提供する。
互いに助け合う関係のために平和安全法制がある。
平和安全法制により日米共同訓練は年間29回から49回に増え、日米関係は改善されている。

トランプ大統領は拉致問題に理解を示した。
家族会との面会にも時間を割いて丁寧に訴えに耳を傾けた。
拉致問題解決のためには、北朝鮮の独裁者を追い詰めることが必要。
経済制裁に加え、現体制はもたないとの危機感を与えるべき。
トランプ大統領時代に対話型交渉に切り替えたが米朝合意に至らず残念。
しかし国際社会による経済制裁は生きている。
北朝鮮は海上ルートによる石油禁輸を行いたいが、海上自衛隊が抑えている。

外交面での最大の課題は中国とどう向き合うか。
経済成長の著しい中国が国際ルールを守れば日本も経済的なチャンスがある。
ここ30年間で中国の軍事費は42倍となり、連日尖閣諸島への領海侵入を行っている。
中国が間違った方向へ行かないよう、日本は強い態度で臨むべき。
中国のウイグル族への弾圧に対する非難決議を先の国会で提出見送りとなったが、次回では必ず成立させたい。

<憲法改正>
自衛隊は常に最前線で国民を守っているが、現行憲法ではいまだ違憲論争が絶えない。
中国、ロシアの領空・領海侵犯にスクランブルを出すのは自衛隊。
災害時にも最前線で救助・復旧活動にあたる。
自衛隊に対する違憲論争に終止符を打ちたい。
全国80校の高校生3000人に対するアンケート調査では、憲法改正の趣旨を説明する前と後では賛成が17%増えた。
丁寧な説明により国民理解のもとで進めることが必要。

<エネルギー問題>
熱海市の土石流起点付近に太陽光発電設備が設置され、現在調査が行われている。
山林を切り開いて太陽光パネルを設置すれば治水機能が低下し、土砂災害の要因となる。
日本での太陽光発電には限界がある。
再生可能エネルギーにおいては風力発電をメインに進めるべき。
再生可能エネルギーは周波数が安定しない為、工業製品をつくるには向かない。
ベースロード電源として石炭火力、原子力発電は必要。

<東京五輪>
オリンピック・パラリンピックは「自国ファースト」になってはいけない(ワクチンにも言えること)。
今だからこそ世界中が助け合い成功させることに意義がある。
世界に自由と民主、勇気、夢、希望を与えるオリンピック・パラリンピックであってほしい。

ーーーーーー

安倍前総理は少し瘦せられたもののお元気そうで、やはりオーラがありました。

日米首脳会談でのトランプ前大統領とのエピソードとして、「シンゾー(安倍前総理)にとって拉致は重要なことか?」と問われ、「日本にとって重要」と答えたところ、「よしわかった」と時間を割き、拉致被害者ご家族の話に誠実に耳を傾けたそうです。またご家族からの手紙も英訳して大統領室デスクの一番上に置くよう、その場で支持を出したとのこと。

こうしたお話を通して、安倍前総理の温かく誠実なお人柄が、各国首脳との信頼関係を構築してきたことが伝わってきました。

リーダーとは現実的な根拠・軸足のもと、希望につながる存在であることが望ましいのだと、あらためて感じました。

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