文教厚生常任委員会・分科会
6月16日は所属する文教厚生常任委員会でした。
6月定例会議から予算・決算に関する審査は「予算決算常任委員会」で審査することになりました。
そのため、補正予算関連などは「分科会」として審査し、それ以外の条例改正等は「委員会」で審査することになります。
実際は同じメンバーなので、会議の合間に「休憩」をはさむ形で行います。
<一般会計補正予算 第6号、第7号>
ひとり親家庭等医療費助成事業 165万円
★システム改修というが詳細説明を求めたい。
・18歳に達する3.31まで。
・一定の所得制限 子どもの医療費助成
・所得 春の確定申告所得税 基礎控除48万円 給与所得控除10万円引き下げ、公的年金控除10万円引き下げ
・所得金額調整控除に対応
★対象から外れる人がいるのでは
・人数は見えていないが、控除により去年と今年 所得金額変わらず影響出てこない
・今回の税制改正により給与所得、公的年金 所得アップ 10万円の調整控除を行うためのシステム改修
・両方とも控除下がる方に損ないようにするための調整
★平成30年度の税制改正なのになぜ今か
・県事業であり県からの指示が遅れたために補正での対応となった
・国事業はカシックスで対応するが、県は改修必要
★空白期間中の遡及適応あるのか
・平成30年度の税制改正は令和2年の所得税から適応させる
国保医療課 一般経費(非常勤職員人件費)160万2千円
健康推進課 保健衛生活動費(非常勤職員人件費)192万7千円
★それぞれの詳細は
・正職員の産休代替え要求。
・各課1名ずつ 国保は7月~3月、健康推進課8月23日~年度末(保健師)
★保健師の代替で専門性は保たれるか。
・募集では看護師資格で募集かける
新型コロナウイルスワクチン接種事業 4057万円
★6/14本会議場での質疑において「7月から外部人材を入れる」との話があったが詳細は。
・職員の時間外が見込みよりも多く発生。対応が厳しいことから一部外部委託する。
・あくまでも市の事業として職員主体で行う。
・人材派遣を利用し、集団接種会場に37名、病院接種の受付・入力事務に21名を予定。
★委託費用は本補正とは別個に発生するか。
・今回の補正はあくまでも職員時間外手当・休日給であり、外部委託費は別個となる。
・当初予算で確保した新型コロナウイルス関連経費の中の委託料でまかなう。
・委託料は会場設営などを想定したが当初予算よりも費用がかからなかったことから、流用の中で外部人材充てたい。
★現在の職員の負担状況は。
・接種3時間、事前の準備や後始末 13:15集合~
・3時間(14~17時)で700人近く接種するが、きっちり終わらない。健康観察長い人もいる。
・当初は終わりが19時頃のこともあった。
・日々のレイアウト変更は夜間に行うため、その後も残って作業した。
・ワクチン配当分を希釈充填する作業に当初は時間がかかった。
・集団接種だけでなく64歳以下の接種協議。様々な打ち合わせもありかなりの職員が残業。
★薬剤希釈の部分での人員補充は
・薬剤師の協力得て実施。
・日頃やらない業務、最初は慣れずに時間かかったが、最近は慣れて予想以上に早く進んでいる。
学校施設管理事業
小学校 1262万9千円(消耗品費275万4千円、手数料9866円)
中学校 569万1千円(消耗品費156万6千円、412万5千円)
★事業の詳細は。また昨年度後半に校内消毒ボランティア謝礼が補正予算で計上されたが、今年度は計上されなかったこととの関連は。
・消耗品費は学校への要望調査で感染症対策に必要な消耗品を補充。
・タオル、手袋等の物品が中心で今年度分の必要を見込む。
・国の追加補助金つくことから財源活用したい
・手数料は小中学校の消毒作業の協力員経費として計上。
・協力員は地域でボランティア募集(事前に見込みを各学校で調査)、議決されたら7月~3月まで。
★消毒の協力員の時間・金額設定は。また年度途中で消毒作業を行わなくなった場合、浮いた費用は各学校で流用可能か。
・1回あたり約2時間、1700円想定=時給850円
・昨年のボランティア謝礼と同じ単価設定
・各校での人員・時間に応じて配分。
・検討中の学校もある。
・使わない(余る)場合は執行しないでいただく。
★全市内の小中学校すべてに配置か
・定量調査による検証はないが、年度当初には教員が消毒していたので、新たな予算つけてもらうのは助かるとの声が高い。
・基本は各学校で協力員を見つけていただく状況だが、2~3校では確保できない。
★時間帯への配慮、金額への検討は
・作業時間は各学校に任せている
・金額は県の831円/時を参考にしている。
小中学校音楽関連事業 ー39万5千円
★各学校で動画を撮影し、市のHP(動画サイト)で流すなどしてはどうか。
・マーチングバンド研究会には伝えるが、あまり負担かけないように実施検討。
・小中合同音楽会も市内全生徒が集まる機会だが、3密回避などやり方に工夫が必要。
★マーチング中止時の発表の場は用意しているのか
・各学校で工夫して準備、学校に任せる
★マーチング発表の場がないことで、学習効果への影響は。
・練習の成果を大勢の人の前で発表する機会は大切だが、一堂に会するのは難しい。
・満足度の高い発表の場を用意したい。
公立学校施設災害復旧事業 1402万5千円
★比角小学校フェンスの改修費用と言うことだが、全体の災害状況は。
・全市の学校施設で何かしらの被害あったが、昨年の予算使い復旧完了。
・比角は他よりも大がかりな工事となるため、今年度の補正となった。
★工事期間と道路、生徒への安全性の確保は。
・工事期間 8月末~12月までに実施したい。
・今後同レベルの降雪でも倒壊しない、隣接する県道に雪がオーバーフローしないよう増強する。
・長さ46m、高さ2.45m(これまで1.8m)に増強。
・学校地内でもあり、県道に面するため、工事期間中、使用エリアを区画。
・児童生徒の通学や学校生活、周辺への安全配慮して実施。
★なぜ冬の災害が補正で対応か。応急措置が二次災害につながると考えなかったのか。地元の声は。
・時期:これまでよりも増強するために設計など時間かかった。
・二次災害への危険性として、屋根雪が道路におちてオーバーフローしないよう増強。
・学校、地域の声も確認 最低限の対処はしている。
★原因は体育館の屋根雪か。屋根の改修は考えないのか。
・落雪タイプの屋根だが今冬の大雪にフェンスが対応できなかった。
・今冬以上の大雪にも耐える強度・高さを持つフェンスを設置する。屋根改修は考えない。
西山総合体育館整備事業 530万円
★事業詳細と他の施設は
・1/7強風により天井窓が破損し、修繕工事
・最大風速4.6m/時 陸上競技場の瓦飛ぶ、白竜コートのフェンスゆがみなどもあった
・他の箇所は修復、撤去など
・施設管理は指定管理制度を導入しているため、ある程度は管理者から補修・点検
・ほとんどは指定管理者
・改修期間 9月下旬~
図書館管理運営費 46万4千円
★非常勤職員として計上されているものの小額であり内容は。
・非常勤職員のうち業務専門員2名が無資格者だったが、資格取得により月額が上がることになった。
また今回は加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度創設を求める請願が提出されました。
質疑を通して
・加齢による聴力低下がADL低下を招き認知症の原因になると考えられる。
・補聴器は片耳5~50万円と高額。
・どれだけの人が金額を理由に補聴器使用しないか実態把握はしていないが、公的助成制度ができれば補聴器の普及が進むのではないか。
という趣旨は把握しました。
お気持ちはわかるものの、以下の理由で反対させていただきました。
本請願の願意、特に後段部分の【加齢性難聴を生じた高齢者が生活の質を落とさず、心身共に健やかに過ごすことで、認知症の予防、健康寿命の延伸、ひいては医療費の抑制につながる】というお気持ちは、大いに理解・共感するところです。
しかし、現実として仮に本請願にもあるように、約1万1千人以上の加齢性難聴者に対して補聴器購入の公的補助を行うとすれば、その費用は膨大なものとなり、財源確保をどうするかという問題が生じます。
現在いくつかの自治体では補聴器購入に公的補助を行っていますが、購入する方の所得で区切ったり、上限を設けるなど、一定の線引をしています。
また補聴器の普及が進まない要因として、本請願では高額であることを特化していますが、実際には補聴器の効果や種類に対する理解がまだ進んでいないことや、販売者側に公的資格がなく、説明や調整が不十分なまま購入した場合に、使用者の満足度が低く普及が進んでいない、との報告もされています。
このように、補聴器の普及が進まないことには様々な要因がありますが、本請願にはそういったことが盛り込まれず、もう少し詳細を探る必要があると考えます。
以上の理由から今の段階では、本請願には賛成でき兼ねるものの、今後、補聴器の普及・促進に関する調査・研究を行う必要はあることを申し述べ、討論といたします。
結果は賛成3,反対4で不採択となりました。
賛成理由としては「社会的弱者の声を国に届けるべき」というものであり、「なぜ願意に理解を示しながら反対なんだ」と言われ心が痛みましたが、理由は上記討論の通りです。
尚、委員会の様子は以下で動画配信されています。
令和3(2021)年6月16日 文教厚生常任委員会 1(請願趣旨説明)
令和3(2021)年6月16日 文教厚生常任委員会 2(子ども未来部所管分)、予算決算常任委員会・文教厚生分科会 1(子ども未来部所管分)
令和3(2021)年6月16日 予算決算常任委員会・文教厚生分科会 2(福祉保健部所管分)
令和3(2021)年6月16日 予算決算常任委員会・文教厚生分科会 3(教育委員会所管分)
令和3(2021)年6月16日 文教厚生委員会 3(討論・採決)、予算決算常任委員会 4(意見集約)
« 新型コロナウイルス・ワクチン接種、検査体制について | トップページ | 医療従事者育成・確保の新らたな施策展開 »
「議員・議会活動」カテゴリの記事
- 【総務常任委員協議会】柏崎市内の路線バス減便等について(2024.09.19)
- 【総務常任委員協議会】地域公共交通ネットワークの再構築について(2024.08.26)
- 令和6年9月一般質問2「日常化する災害への対応力強化に向けて」(2024.09.15)
- 令和6年9月一般質問1「エネルギーのまち柏崎における市民福祉の向上」(2024.09.15)
- 川内原子力発電所・薩摩川内市 視察(2024.07.23)
最近のコメント