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2021年4月27日 (火)

高柳じょんのび村協会「社長」再募集について

4月27日に産業建設常任委員協議会にて、「じょんのび村協会社長 再募集について」報告がありました。

(以下、商業観光課からの説明)

株式会社じょんのび村協会社長の再募集の概要

株式会社じょんのび村協会(以下「協会」)の経営支援の一環として、社長候補 1 名の募集を実施したが、その結果、選考には至らなかった。
この結果を受け、次のとおり再募集を行う。

1 募集結果

⑴ 応募受付期間 3月 5日(金)~3月 26日(金)
⑵ 応 募 者 数 15 名
⑶ 審 査 結 果 第 1 次(書類)審査 該当者なし

2 再募集の概要

⑴ 応募受付期間 5 月 6 日(木)~6 月 4 日(金)(予定)
⑵ 採 用 日 10 月 1 日(金)
⑶ 選 考 日 程(予定)

ア 第 1 次(書類)審査 6 月上旬~6 月中旬
イ 第 2 次(プレゼンテーション)審査 7 月中旬
ウ 第 3 次(個別面談)審査・決定 7 月下旬

⑷ 変 更 点

ア 応募から採用までの時間の確保(前回:約 3 か月 → 今回:約 5 か月)
イ 求める人材の明確化(求める資質の重点化)
ウ 幅広く人材を募るためのエージェントの活用

3 協会への負担金の使途

協会が進める人材確保の支援を目的に議決いただいている既決予算(負担金 1 千万円)の一部を、協会においてエージェントに要する費用として活用できることとしたい。

経営改善最後のチャンスとして捉えている。

【質疑・意見】

(A委員)

●委員該当者なしは残念。じょんのび村の危機感考えればそれに見合う人材確保難しいことは理解するが、15名の中には若い世代や経験豊富な人もいたと聞く。多彩な人の応募ある中でも条件にあわないと言えるのか。

◆市内中心に幅広い年齢層の応募があり、熱い思いは感じたが、思いだけでは3年での赤字改善(黒字化)はできない。
応募いただいた方の経験が、黒字化に結び付くとは判断できなかった。

●再募集の中に「求める人材の明確化」とあるが、具体的な資質・条件は。

◆3月の募集要項における求める人材は、スーパーマン的な全てに長けた人と捉えられる内容。
再募集は企画力、マネジメント力、対人スキルは前提だが、求める経験を具体的に明示し、経験値から人物像を推し量れるよう切り替えたい。
エージェントは全国的に人材網羅。協議しながら求める人材が手を挙げるような募集要項にしていきたい。

●社長の資質90%以上。もっとも重要視するのが事業への情熱だと思う。地元愛や地元の意識に配慮できる人材も必要ではないか。全国からの募集で大丈夫なのか。

◆熱い想いは大切にしたい。地域活性化に取り組んだ経験を持つ人を選びたい。
ただしビジネスライクで原価率等も考えながら、地域を巻き込み成果を挙げられる人を求めたい。

(S委員)

●書類選考で終わったとの話だが、募集要項の基準が高すぎて落とされたのであれば、要綱にも問題あったのでは。

◆そこは否めない。また募集期間が短かった。県外から来ていただくには募集期間を長くとり、2か月でお勤めの方が退職することもふまえて募集したい。先回の募集要項にも配慮不足があったとの認識ある。

●再募集にあたりエージェントに依頼とのことだが、地元の想いよりも黒字転換させることを重視しての選考か。

◆その通り。

(A副委員長)

●当初はじょんのび村村長募集ということだったが、今回「社長」に変わった経緯は。

◆村長となるとイメージが明確にならない。経営者として招きたいことから、村長あらため社長として募集にした。

(Ⅿ委員)

●桜井市長の必ず残すという、いわば公約もあるが、経営だけでなく福利厚生面でも地域に役立つ。その観点からも選考に配慮してほしい。

◆まずは黒字化に重きを置いた人選が協会および市の考えである。あわせて存在意義は場所からしても離れたところから来ていただく有意義な施設、営業活動も含めて新しい人材を先頭に連携して進めていきたい。

(S委員)

●エージェントに関わる費用はどの程度なのか。また1千万円の使い方、構想は。

◆エージェント報酬は成功型といわれ、採用する企業と本人のマッチング成立し、採用に至ってから発生する。
具体的な額として、一般的には求めている人材の年収に対する35~50%と言われる。800万円が年収⇒40%程度だとすると、税込みで350万円を想定。エージェントにかかる費用は今年度のみとなる。

(S委員長)

●コロナ禍でどこの観光施設も厳しい状況だと思うが、アフターコロナで勝負をかけるのか、コロナ禍でもなのか。

◆厳しい条件ではあるが、コロナ禍での黒字化をはかれる人材を求めたい。

●スーパーマンがまさしく求められるが、全国に目を向ければ確保できるのか。

◆複数のエージェントと協議しているが、スーパーマンは確かにいるとのこと。そこに希望を持たせたい。

ーーーーーーー

毎年赤字が続く厳しい経営状況のじょんのび村を3年間で黒字化するとは、相当の経営手腕が求められます。

逆に村長あらため「新・社長」がどのような経営により黒字転換をはかるのか、大いに注目したいと思います。

高柳じょんのび村 公式サイト

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コメント

 数日前、友人からTELで「じょんのび村の社長を募集しているから、応募して再建を手伝ったら」と言われ、市のホームページ等で調べていて貴市議のこのページで詳しい経緯が分かりました。
 更に、市ホームページで昨年3月期の決算報告書を見つけ内容を確認しましたが、あまりにも経営内容の酷さに驚き、貴市議に知って頂きたくコメントを作成しています。
 前回の募集時に、市は応募者に数年間の決算報告書、再建に必要な実績数値・経営分析指数等を提示した上で募集したのですか?

 1期だけの決算書を見ただけですが、この会社は既に倒産状態です。合法的に粉飾していると同レベルかと推測します。数年前に既に倒産状態に陥っていたと推測します。根拠は下記の通りです。
1.累損(累積赤字)昨年3月期で1億400万円、売上1億7,900万円(年間売り上比58%)。  累損をここま で放置していたのはおかしい。なぜ議会で問題解決をしようとしなかっ たのか理解できない。
 今年の3月期決算では更に累損が増えて、14,000万円前後に増加すると推測します。
2.有形固定資産がほぼ0、土地・建物・機械設備は柏崎市の所有で、352万円の地代家 賃支払いで経 営している。減価償却費(経費)発生無しで経営~普通の民間企業で  は有り得ない。
3.資本金・資本準備金、合計額1億1,770万円まで食いつぶしている。特に資本準備金  5,670万円に手を付けている。既に現預金が3,850万円しか残っていない。
  推測ですが、金融機関からの借入が出来ない 為、資本準備金という名目で市から 赤字補填をして いたのでしょう。債務超過を隠せますから。
4.人件費が7,530万円で対売上比42%と比率が高い。しかし、賞与は総額で30万円と賞 与無しで従業 員を雇用している。(20年間賞与無しの会社の再建に取り組んだ事が ありますが、倒産一歩手前で買収された会社です)従業員を守れていない会社は倒  産に向かっています。
5.決算書に売上原価明細書が無い。製造業の「製造原価報告書」に相当する資料が無 ければ経営分 析すらできない状態。この状態では経営とは言えないです。

 以上が決算書から読み取った内容です。決算書は財務会計諸表ですので、経営分析や再建するには管理会計手法での数値管理が必要です。

 また現状分析には下記の様な内容が必要(現在思いつく内容です)
①従業員関係~人数(正規・非正規)・年齢分布・業務習得一覧表(多能工化・セクショ  ナリズム排除)・資格習得者、一人当り年収、給与体系及び評価基準etc 
②集客数関係~日帰り・宿泊別人数(1グループ人数・1グループ売上)、季節変動指    数、道の駅の1人当たり売上(客単価)etc
③地域内見学及び体験可能な企業や、お客様の行動範囲拡大施策の現状。
④経費等の勘定科目毎の分析資料etc
 
 再募集で気になる事項は次の通り
a.3年以内で赤字解消出来る人材
 私の過去の再建経験では、ここまで酷い経営状況で3年と云うヒステリックな目標は  考え物です。
  従業員の意識改革に3~4年掛ります。どんなに急いでも2年。
b.社長の年収を800万円となっていますが、現状でも毎年2,000~3,000万円の赤字を抱 えている会社が、更に赤字を1,000万円(法定福利費含む)上積する事は異常です。多 くても500万円以内です。
c.経営者の仕事は、従業員数×4の人達の生活を保障する事、従業員全員を一枚岩に する事、イエスマンを排除して後継者育成をする事、様々な仕組みを見直し柔軟な組 織を作るとうとう考えます。そ の為に、企画力増強、売上増加、社内改善の常態化、 多能工化、経費節減能力強化等々に力を注 ぎます。
d.相変わらずエージェントが好きな市政と思います。他力本願的な発想です。「株式会  社柏崎市」としてプロパーから選ばないと、いつまで経っても人材が育たないと思いま せんか?
 「株式会社柏崎市」というのは岸の持論です。そう考えれば方向性を誤らないと考えま す。
e.社長就任を10月設定で考えておられますが遅いと思います。集客力が落ちる冬に向 う時期ですよ、雪が積もれば現状把握も出来ない時期の設定は意味がないと考えま す。下半期の10月との考えかと推察しますが、緊急事態の現状を考えていないので はないですか?

※岸の再建経験からの人材選定の参考
  再建は、過去の失敗を分析しその失敗を直視し、取引先に頭を下げ、従業員に失敗を開示し頭を 下げ、自分のプライドを捨て馬鹿になり(馬鹿の解釈は1つではない)、泥臭くて、忍耐が必要です。
  「自分は絶対に逃げない」という強い信念が無ければ出来ません。これが無いと会社全体が一枚岩になりませんし誰も助けてくれません。
  岸は、年商17億、100名、実質赤字1億/年(合法的粉飾決算で表面は黒字)、借入金40億の会社に中途入社していまい、経営を引き継いだ時は借入金30億の時です。引継ぎ、5年で黒字化、10年で借入金20億返済、利益率5%(1億)まで回復することが出来ましたが、本当に大変なんですよ。代償も大きかったですし。

最後に、好き勝手な長文コメントお詫びします。貴市議のこのページが有ったので使わせて頂きました。お仲間の市議に見せても構いません。皆さんで再建してほしいと思います。岸は昨年で仕事をリタイアしていますので、電話して頂いても構いません。

 最後に苦言です。貴市議の最後のコメント「どのような経営により黒字転換をはかるのか、大いに注目したいと思います」・・・これでは傍観者ですよ! 本来は議会で議論し、結論を出し前に進むべきではないですか? 議会は企業の経営会議と同じですよ、結論の出せない経営会議は「株式会社柏崎市」の破綻に繋がります。

この内容について近藤議員はどんなアクションを起こしたのでしょうか。議員としてここまでひどくなるのを何もしないで見ていたのでしょうか。議員のむなさんは行政のチェックをきちんとしているのでしょうか。

岸様、コメントをありがとうございます。またご返信が遅れて申し訳ございません。

高柳じょんのび村の経営を巡っては過去から議会でも「質問」を通して指摘していますが、議員・議会には執行権はなく、経営に関与することはできません。
議員・議会の指摘をもとに、最終的に判断するのは市長当局となります。
議会としては「施設を維持するために公金を費やすかどうか」を含む予算案への賛否の判断をしなければならず、「じょんのび村を潰したくない」から賛成してきた経緯があります。
本記事の件はすでに市が決定した事項を報告する「産業建設常任委員協議会」にて伝達されたものをまとめました。
私自身はこの委員会に属していないため、意見は所属の同会派議員を通して市当局に伝え、傍聴出席して内容を記録し、本ブログを通して市民の皆様にお伝えしています。傍観者と言われればその通りであり、申し訳ありません。
尚、岸様のご意見は執行権をもつ市長部局の担当課にお伝えしておきます。

名無し様、コメントありがとうございます。

私自身のアクションは
・本件を取り扱う委員会所属議員を通して市当局に質問(指摘)
・議会での質疑を傍聴して記録し、本ブログにて公開

他の議員についても、経営状況の報告のたびに質問・指摘していますが、執行権はなく経営に関与はできません。
名無し様のご意見は市民の皆様の共通の思いとして認識し、市長部局の担当課にお伝えいたします。
力不足で申し訳ありません。

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