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2020年12月24日 (木)

反省すべきこと

12月22日、本会議最終日に可決した一般会計補正予算第20号について大いに反省しております。

それは「新型コロナウイルス感染症生活支援事業 2156万円」のことです。

この議案は最終日の直前に「委員会付託なしで即日採決してほしい」と市長から申し入れがあったものだそうです。

前日の12/21に会派代表者会議が開かれましたが、

「年末に向けて生活困窮している感染者とその家族にお見舞い金を出したい」

「濃厚接触者に対しては国などの支援策がないので、市独自で援助したい」

との趣旨説明があっただけで、事前審査にあたるとして詳細不明のまま、多少の意見交換をして終わったそうです。

そして本会議当日に受けた説明(再掲)は

新型コロナウイルス感染症に感染した方及びその方の濃厚接触者となった同居家族の方々対し
・感染に伴い発生する諸問題の相談窓口の設置(電話相談等もできるサポートセンター)
・諸支出への支援=市として市民からのお見舞いの気持ちを形とするための経費。
・支援金額についてはお一人につき5万円を基本として、陽性となった方、中学生以下のお子様及び65歳以上の方については加算する。

というものでした。

質疑は以下の通りです。


●今後も支援金は発生するのか。事情によらず支援するのか。(柏崎の風・阿部議員)

(市長)
・今後も支給する。
・事情にはよらない。
・4/1~に遡って支給する。

●多くの方々が感染防止の努力している中で、対象者にある程度の線引きは必要ではないか。(柏崎の風・阿部議員)

(市長)
・事情はともかく感染者に否はない。
・悪いのは感染症であり、病気に苦しむ方々にとって、いかなる事情あっても被害には変わらない。
・法の触れる問題あれば別だが、感染を受けた方に罪はない。

●相談窓口を通じて各家庭の状況にあわせて、生活支援のための見舞金が支払われるということか。(民友・近藤)

(福祉保健部長)
・その通り。

●感染者の中には柏崎市を勤務地とする市外在住の方も含まれるが、どこまでが対象か。(民友・近藤)

(福祉保健部長)
・柏崎市に住民票がある方および居住実績がある同居家族が対象。
(市外在住者は含まない)

●濃厚接触者の中には職場の同僚や学校クラスターにおけるクラスメイトも含まれるが、その扱いは。(民友・近藤)

(福祉保健部長)
・感染が確認できないのであれば対象とならない。

●金額設定における加算とは具体的にどうなるのか。(民友・近藤)

(福祉保健部長)
・感染者を含む世帯ひとりあたり5万円をベースに、陽性者・65歳以上・中学生以下については更に5万円をプラスして支払う。

●他の自治体での参考事例は。(柏盛クラブ・重野議員)

(市長)
・新宿区を参考に妥当な金額設定を行っている。趣旨は昨日の代表者会議で説明している。

この事業についての質疑はここで終わりました。

通常、制度設計など細かい点については委員会審査の中で確認しますが、本会議場では限界があります。

先輩議員の中からは「休憩をはさみ検討した方がいいのではないか・・」との声も聞こえたものの、結局すぐに採決となり、全会一致で可決しました。

議会終了後に福祉保健部長がマスコミ各社の囲み取材を受けていましたが、翌日の新聞記事(新潟日報2020.12.23朝刊)を見て、愕然としました。

新潟日報モア2020.12.23「柏崎市、新型ウイルスで支援金」

(記事引用)

柏崎市、新型ウイルスで支援金 感染者10万円、家族5万円

新潟県柏崎市は22日、新型コロナウイルスに感染した市民と、濃厚接触者とされた同居家族に、支援金を支給することを決めた。感染者本人に10万円、家族は1人当たり5万円を原則とし、年齢加算も行う。入院や外出自粛による光熱費の増加といった家計負担を支援する。月内にも支給を始める。

 年齢条件では、65歳以上か中学生以下の場合に1人5万円を加算する。該当する感染者本人には15万円、家族には1人10万円が支給されることになる。

 同市では4月以降、感染者が34人おり、その全員と家族を支給対象とする。感染拡大も想定し、市は34人を含む感染者50人分と家族の支援金として2100万円を本年度の市一般会計補正予算案に盛り、同日の市議会本会議で議決を得た。

 市は「切ない思いをしている感染者と家族へのお見舞いの気持ちを込め、生活を支援する」としている。

 

一瞬「答弁と異なるのではないか」と感じたものの、冷静に考えれば記事の通りであり、

・感染者 10万円 中学生以下・65歳以上の感染者は15万円

・同居家族(濃厚接触者)5万円 中学生以下・65歳以上の同居家族は10万円

の支給となります。

質問したように同居家族でない濃厚接触者もいて、生活に支障を来していたことも想像できますが、感染が確認できない濃厚接触者は対象外となります。

感染者やご家族が大変な思いをされたことは間違いないものの、濃厚接触者となった他人で厳しい状況に置かれた方々、感染防止の努力を続けながら疲弊している方々も大勢いらっしゃいます。

そうした状況下で、今回の支援事業が「市民からのお見舞い」となり得るかどうか、もっと深い議論が必要だったのではないか、時間をかけてもきちんと審議するために、委員会付託を申し入れるべきだったのではないかと、後悔しています・・。

今回このような状況になった背景として、早い時期に「新型コロナウイルス感染症の関連事業をスピーディーに進めるため、専決処分を認める」ことに議会として同意しており、それ以外でも議案を可決する前に市当局が先に周知していることが度々行われてきました。

「新型コロナウイルス関連について議会は反対しない・すべきではない」という雰囲気ができていたとしたら、議会の存在意義が問われます。

すでに多くの方々から「なぜこのような議案を通したのだ」「かえって感染者への反感・差別を招くのではないか」「この先さらにクラスターが発生した場合、『厳しい市財政』と言いながら続けるのか」等お叱りを受けています。

真摯に受け止めて猛省し、今後の議会活動においては是々非々を貫けるよう努力したいと思います。

そして賛成したからには、本議案が感染者や濃厚接触者を長期的にきめ細かくサポートする体制や、人権に対する配慮につながるよう、注視・検証していきます。

 

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