一般質問の傾向
12/10、11、14の3日間に渡り行われた一般質問が柏崎市議会HPで映像配信されています。
質問項目を(勝手に)整理すると以下のようになります。
●市長選挙の総括と2期目の市政に向けた市長の見解
・櫻井市長2期目4年間に向けて(12/10柄澤議員)
●市長の選挙公約「約束11」についての具体策
1 新型コロナウイルス克服対策
・新型コロナウイルス感染症対策と令和3年度予算について(12/10柄澤議員)
・新型コロナウイルス感染症対策(12/10重野議員)
・新型コロナウイルス感染症対策について(12/11樋口議員)
・情報発信の在り方について(12/11佐藤正議員)
・厳重警戒の第3波に備える対策について(12/11佐藤正議員)
・今後の市主催イベント、事業等の対応について(12/11佐藤正議員)
・地域活動や市民同士の交流を支えていくことについて(12/11佐藤正議員)
・新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)について(12/11布施議員)
・LINE公式アカウント「新潟県-新型コロナ対策パーソナルサポート」等について(12/11布施議員)
・コロナ禍、市民の暮らし・営業を守る責務と実行について(12/14持田議員)
(答弁より)
現在、市内20か所の医療機関で新型コロナウイルス感染の有無が確認できるようになり、PCRセンターを休止している。
2 豊かな高齢化社会の実現
・豊かな高齢化社会の実現について(12/10春川議員)
・介護者支援の現状と課題(12/10近藤)
・在宅介護にどう備えるか(12/10近藤)
・介護人材確保策の新たな展開(12/10近藤)
・特別養護老人ホームの待機者への対応について(12/11樋口議員)
(答弁より)
現在の特養待機者は919人、そのうち191人が要介護4か5。待機者解消のためには介護人材確保が不可欠であるが、即効性ある方策はない。
新たな取り組みとして
・介護従事者(有資格)のお子さんが保育園に入園申込した場合に定員超過の場合、一定の加点により優先度を上げる。
・介護人材の供給元となる医療・介護系専門学校への求職活動を行う。
・夜勤手当増額補助の増額ほか、既存施策を見直し、県の介護人材確保事業(ロボット活用補助金など)に上乗せすることも検討。
3 高齢者、小さなコミュニティ、地域農業への配慮・支援
・地域おこし協力隊へのさらなる取組について(12/10春川議員)
・持続可能な地域コミュニティを目指して(12/10近藤)
・柏崎市公共交通の現状と課題について(12/11山本議員)
・柏崎市公共交通の今後の取組について(12/11山本議員)
答弁より)
・地域交通の確保や地域おこし協力隊の要請、外部との連携など、自ら努力し頑張る地域を応援していく。
4 さらに力強い産業支援
・園芸作物拡大について(12/10阿部議員)
・今後の米政策について(12/10阿部議員)
・鳥獣被害の現状と課題について(12/11山本議員)
・鳥獣被害の今後の取組について(12/11山本議員)
・港湾しゅんせつ砂の有効活用について(12/11布施議員)
・当市トップブランド米山プリンセスの在り方について(12/11布施議員)
・米山プリンセスの栽培管理や指導について(12/11布施議員)
(答弁より)
・猟友会への補助増額や、農地以外(住宅地など)での電気柵導入支援など、鳥獣被害対策にはさらに力を入れる。
・「稼げる農業」を目指して園芸振興に力を入れながら、米山プリンセスを柏崎産米のトップリーダーとすべく引き続き生産者への支援を行う。
5 健全財政の維持
・強くやさしい新年度予算編成と市政運営(12/10佐藤和議員)
・今後の財政見直し(12/10近藤)
(答弁より)
・新年度以降は普通交付税の合併算定替終了や過疎債の対象地域から外れるなど、歳入の減少による厳しい財政状況となることが予想される。財政調整基金を一定程度残しつつ、必要性を精査してメリハリをつけた予算編成としたい。
6 地域エネルギー会社の設立
・風力発電所建設について(12/11樋口議員)
・地域エネルギー会社への期待度(12/11相澤議員)
・太陽光発電の健全なる普及に向けて(12/11相澤議員)
・地域エネルギー会社について(12/11秋間議員)
・地球温暖化対策実行計画について(12/11秋間議員)
(答弁より)
国、県、関連企業・団体とともに現在、地域エネルギー会社設立の準備を進めている。再生可能エネルギーの中でも遊休地を使った太陽光発電に期待している。ゆくゆくは関東圏に送電し、エネルギーの集積地となることを目指し、まずはスモールスタートを切りたい。
7 教育環境の更なる整備
・人口減少と教育(12/10重野議員)
・柏崎市の教育の課題とその解決(12/10重野議員)
・少人数学級実現についての考え(12/10重野議員)
・子供の幸福度調査の捉え(12/10重野議員)
・教職員の働き方改革(12/10佐藤和議員)
・児童・生徒の部(クラブ)活動改革(12/10佐藤和議員)
・統合や学校区の見直しについて(12/10阿部議員)
・中学校の部活動について(12/10阿部議員)
(答弁より)
アナログ教育のひとつとして子ども達を船に乗せ、海からの柏崎やダムの源流を見せたい。
少子化・出生数の低下により5年後には新1年生の人数が半減する小学校が5校ある。統廃合や学区見直しの指針を市教委として示し、保護者や地域の合意形成をはかりたい。
教職員の働き方改革の一環として令和5年度から中学部活動を地域(社会体育)に移行する。
8 観光産業の高度化
・魅力あふれる観光産業の高度化とは(12/10春川議員)
(答弁より)
観光に「食」を取り入れ、3つの庭園を結ぶプランなど市内の地域資源を組み合わせ、事業者のアイディアも入れながら観光産業活性化をはかりたい。
9 原子力発電所の安全確保、安心向上
・柏崎刈羽原子力発電所7号機再稼働について(12/10柄澤議員)
・柏崎刈羽原子力発電所再稼働に対する今後の考え方(12/10佐藤和議員)
・核燃料サイクルへの理解促進(12/10近藤)
・NIMBY(ニンビー)を超えて(12/10近藤)
・原子力防災訓練から見える課題について(12/14持田議員)
・原子力発電所再稼働を進めることについて(12/14星野幸議員)
・再稼働に対する民意について(12/14星野幸議員)
(主な答弁)
原子力発電所については、市長選で示した「6.7号機の再稼働を限定的を認めつつ、徐々に廃炉を進める」という考えに対する支持が得票数として表れていた=民意だと考える。
10 医療体制の充実、確保
・医療体制の充実、確保について(12/10春川議員)
・医療機関の財政的支援について(12/11樋口議員)
11 子育て施策の更なる充実
・人口減少と出生率の増加について(12/11布施議員)
・子供の遊び場や遊具施設の充実について(12/11布施議員)
(主な答弁)
子どもの屋内遊び場としてフォンジェ内のキッズ・マジックを無料化する他、現庁舎跡地に建設予定のセントラルガーデン(仮)屋内運動広場の中に、子どもの遊び場を設置する。
課題全般について
・人口の流失、減少対策について(12/10春川議員)
・合併15年の総括(12/10近藤)
・立地適正化計画と合併地域の位置づけ(12/10近藤)
・補助金交付後の検証方法について(12/10阿部議員)
・海岸漂着ごみの現状について(12/11山本議員)
・海岸漂着ごみの今後の取組について(12/11山本議員)
・難局に立ち向かえる市役所組織に(12/11相澤議員)
これからの人材育成
職場環境の改善による健康管理
戦略的な人事管理
・市の組織・勤務体制等について(12/11佐藤正議員)
市組織の増強と専門部署の立ち上げについて
市職員の新たな働き方の検討について
県保健所の組織体制強化に関する要請の必要性について
・ガス事業民営化の検証について(12/11佐藤正議員)
・柏崎の魅力につながっている水道事業について(12/11佐藤正議員)
・水道広域化推進プランについて(12/11佐藤正議員)
・西山地域のコミュニティセンター問題について(12/14持田議員)
・現市役所庁舎跡地の有効活用について(12/14荒城議員)
答弁は
・市長自らの見解が示されるパターン
・市当局の担当部課から現状や方針が示されるパターン
に大別されます。
同じテーマの質問でも着眼点や考え方が異なりますし、議員それぞれのスタイルがあるので、色々と勉強になります。
ところで若い頃、物事を見るとき「鳥の目」「虫の目」「魚の目」を持つことが大切だという話を聞きました。
鳥のように俯瞰、大局からの視点、虫のように細やかで地に足をつけた視点、魚のように水面下の動きや時流を見る視点。
それぞれの視点を持ちながら、質問を組み立てることはもちろん、自分が取るべき行動につなげていきたいものです。
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