農業者の誇り
今日は次回の議会だより特集のため、市内の田村農産さんにて、若手農業者の皆さんに取材させていただきました。
高品質の認証米「米山プリンセス」をはじめ、難易度の高い農作物にチャレンジしたり、IT化を進めて省力化に取り組むなど、とても意欲的な皆さんです。
◆農業のやりがいは?
・採れたての新米や新鮮な野菜を食べられること。自分たちが作ったものに価値がつくこと。
・コロナ禍の中でも仕事ができること、仕事を失わずにいられることに喜びを感じる。
◆苦労することは?
・天候に左右されやすい。
◆これからの農業は?
・IT化・機械化が進み、省力化・効率化が可能になる。
・若者が少しずつ増えているらしい。法人に就職しているとの話をよく聞く。
◆将来の夢は?
・子供たちにとって「なりたい職業NO.1」にしたい。
◆農業の素晴らしさは?
・新米をいちばんおいしい状態で食べられる・提供できる。
・成長を見守ってきた成果を実感できる。
◆市議会のイメージは?
・正直あまり関心がない、わからない。
◆市議会に関心を持っていただくには?
・ふるさと納税の返礼品種が増えるなど、自分たちの仕事に関係する話題(議案)が出てくれば、もっと関心が持てると思う。
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ちなみに米山プリンセスとは・・
柏崎市で収穫された「コシヒカリ」の中から、次の厳しい基準をクリアした一等米で、大変希少価値の高いお米です。
令和元年柏崎産コシヒカリの中で「米山プリンセス」の認定割合は僅か0.06パーセントでした。
⑴ 食味値85点以上
食味値とは「お米のおいしさを数値化」したもので、日本米標準値が100点満点中65点~75点であるのに対し、「米山プリンセス」は85点以上でなければなりません。
⑵ タンパク質含有率6.0パーセント以下
お米に含まれるタンパク質の含有率が高いと、お米そのものの「粘り」が減少し、「硬さ」が増してしまいます。日本米玄米のタンパク質含有量の平均値が7.4パーセント以下に対して、「米山プリンセス」は6.0パーセント以下でなければなりません。
⑶ ふるいの網目1.9ミリメートル以上で選別した米粒
お米を大粒にそろえることで、食感と食べ応えが増します。一般的なお米の粒体が約1.85ミリメートルに対して、「米山プリンセス」は1.9ミリメートル以上でなければなりません。
⑷ 良質で丹念な土づくりへのこだわり
良質な土がお米の品質を左右します。「米山プリンセス」を育てるためには、収穫後の晩秋までには、稲わらや有機100パーセント肥料を混ぜながら、田のすき込みを行い翌年の土づくりを始めなければなりません。
⑸ より安全・安心であること
消費者が求める安全・安心に応えるため、農薬や化学肥料の使用を制限した「新潟県特別栽培農産物」若しくは国が定める「有機JAS認証米」に認証された規格で「米山プリンセス」を栽培しなければなりません。
⑹ 収穫後から販売時まで低温保管で品質保持
一連の過程で「コシヒカリ」から選りすぐられた「米山プリンセス」は、お客様にお届けする直前まで玄米低温貯蔵施設で保管され、その品質が維持されています。
(以上、柏崎市HP参照)
これだけ手間とコストをかけても、基準から外れた場合は通常の「コシヒカリ」となるそうです・・。
その後は枝豆選別出荷調整施設(JA柏崎カントリーエレベーター敷地内)も取材させていただきました。
この施設は、令和元(2019)年度に国の「産地パワーアップ事業」「新潟県ほ場整備連携大規模園芸産地育成事業」および市の補助金を活用した総工費約1億8千万円を投じています。
この施設の導入により、柏崎の主要園芸作物である枝豆の品質向上と、生産者の所得増加が期待されます。
ほとんどオートメーション化されていますが、最終的な品質チェックは目視。最後は人の力なんだなあ・・。
ちなみに品質が良くない(はじかれた)枝豆は廃棄されるそうです。
加工用に使うためには、さやから豆を取り出す機械が必要となり、採算が合わないとのこと。
枝豆の収穫期が夏に集中しているという点でも、コストが合わないのでしょうね・・。
全体を通して若い皆さんの「農業への誇り」が伝わり、清々しく希望を感じる取材となりました。
ご協力いただいた関係者の皆様、ありがとうございました。
詳しくは11月初旬に発行される柏崎市議会だより「ギカイのとびら」をご参照ください。
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