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2020年8月29日 (土)

防災士フォローアップ研修

本日、防災士フォロワーアップ研修でした。

今年から仲間入りさせていただいた「女性防災士の会すてっぷ」のメンバーとして、お手伝いも兼ねての参加でした。

前半はコロナ禍における避難所対応についての座学研修でした。

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感染拡大防止のための分散避難や、避難所の開設数を増やすことが提唱されています。

自主防災組織の一員、あるいは防災士として、避難所運営を担うにあたり、避難している人達の自主性と協力を引き出すことがポイントとなります。

また避難所に真っ先に来るのは、元気な健常者であり、先に居心地のよい場所を確保し、高齢者や障がい者、乳幼児や妊婦など、避難に時間がかかる人達が避難所に着いたとき、不便な場所しか残っていないことがあります。

避難所運営にあたり、たとえば乳幼児がいる家族は出入口付近、高齢者はトイレの近くで過ごせるよう配慮すること等も必要だと学びました。

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後半はグループワークによる演習クロスロードでした。

クロスロードとは災害時に遭遇するジレンマ、究極の選択とその理由を説明しあい、最善策を皆で考えるゲームです。

ルールは、他の人の選択や考えを絶対に否定しないこと。多様な意見・価値観を受け入れるトレーニングにもなります。

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【質問1】

自分は92歳の母と二人暮らしの一般市民である。大雨で近所を流れる川が増水し、危険水域に達している。避難には近所の人達の手を借りる必要があるが、どうする?

●「避難しない」と答えた人の意見

・近所の応援を頼むには、日頃からよほど関係性が密でなければできない。また災害時は自分のことだけで手いっぱい。自宅の2階に避難した方がよい。

・少し前は「すぐに避難」だったが、現在は感染防止の観点から垂直避難や分散避難も推奨されていることから、自宅2階で待機する。

・実際に86歳の両親と同居し、日頃から避難の練習をしているが、なかなかスムーズにいかない。二人とも体重が軽いので、自分が背負って2階に上がることはできることから、自宅2階に避難する。

【質問2】

自分は地域の防災士。震度6強の地震があり、津波警報が発令された。自宅も近所も被害はなく浸水想定区域から少し外れている。近所の人たちが外に出てきて「避難した方がいいか?」と聞かれたが、どうするか?

●「避難した方がよい」と答えた人

・大事をとって避難する。もし何もなければそれでよい。

●「避難しない」と答えた人の意見

・震源がどこかにもよるが、津波リスクがないのであれば避難しなくてもよいのではないか。

*災害時は「とりあえず避難」を選ぶ。

【質問3】

自分は避難所の運営責任者。災害時に関東圏からGoToキャンペーンで旅行中の観光客30名を乗せたバスが避難所に来た。避難所にはまだ余裕があるが、受け入れるか?

●「受け入れる」と答えた人の理由

・もし自分が旅行者の立場だったら? 人道的見地からも受け入れるべき。

・コロナ感染対策をしっかり行い、避難所の別室に隔離、地元住民との接触を避ける。

・帰る場所がある人達なので、あくまでも一時的な避難として受け入れる。

・断られたら、受け入れ先を求めて動きまわり、渋滞や事故を招くかもしれない。

●「受け入れない」と答えた人の理由

・災害発生直後には余裕があっても、避難に時間がかかる要配慮者がまだ到着していない可能性もある。

・GoToキャンペーンは感染対策が前提なので、移動に使うバスのソーシャルディスタンスは保たれているはず。

・まずはバス内で待機してもらい、食糧や水、トイレ利用などの面で支援する。

*完全に拒絶するのでなく、隔離した上で支援は行う。

このように正解はひとつではなく、様々な角度から現実的な最善策を模索する演習で、とても勉強になりました。

防災・減災の知識と意識を広げていけるよう、これからもスキルアップしていきたいと思います。

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