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2020年1月30日 (木)

広報広聴常任委員会視察(2)埼玉県所沢市

広報広聴常任委員会視察2日目は、埼玉県所沢市でした。

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○議会の広報及び広聴について

議会報告会について

●広聴広報委員会の任務と活動内容

議会報告会を所管し、班単位で原則年4回開催。実施時期は広聴広報委員会で決定。
5月、11月それぞれ平日夜・土曜午後に実施。
*一般的には「広報広聴」だが、あえて「広聴広報」としたのは、市民の皆様の声を聴き政策に反映したいとの趣旨から。

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●当日運営と流れ

会場設営を含めて運営が議会が行う。8~9人×4班で構成。
議会報告30分・質疑応答30分・意見交換60分=合計2時間
議会報告を行う際は議員個々の意見・見解は述べない(個々の意見を求められた場合を除く)。
要望には個別に返答せず、班で整理して議長に報告する。
多くの市民に発言の機会があるよう運営に配慮する。

 

●議会報告会の評価と課題、今後の開催形態

H22年から継続して行ってきたが、参加者が固定化されてきた。
議会ウォッチャー・サークル(プロ市民)が必ず参加し、最初に難しい質問をしてしまい、素朴な質問が出にくい雰囲気に。
(議員を困らせて喜んでいる面もある)
質問というより持論を述べたい人が参加する傾向がある。

H30年度からは参加者を20~40代に絞ったワールドカフェ形式の懇談会「みみ丸カフェ」を開催。
早稲田大学との連携協定を活用して、ファシリテーターを教授が、テーブルホストを学生が務めた。
狭山茶や会場装飾によりアットホームな雰囲気を演出し、議員はコスプレをして気さくに話せるよう配慮した。
今年度2回目を開催。

 

●議会だよりへの掲載様式

「トピックス」として1ページ使い、意見を一部抜粋して掲載。

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● 議会報告会の実績(周知方法・実施回数・参加者数など)

事前に準備活度として、議会報告会日時を入れたティッシュを駅前で議員が配布。
H22年から通算36回実施してきた。参加人数はその時々により幅がある。
H30年11月は平日夜24人、土曜午後18人。R1年5~6月は平日夜47人、土曜午後22人、

 

●意見に対する集約方法とその後の展開

報告会の成果・報告は終了後に代表者が広報広聴委員長に提出→取りまとめて議長に報告。
内容はホームページで公開する。
市行政に対する要望・提言等で重要なものは、議長において取りまとめ、視聴に文書等で報告。

 

●選挙における投票率への影響

広聴広報活動を行っているものの、前回の市議会議員選挙投票率は約39%。
日常生活が忙しく、市政に関心を持たない市民が大半。

 

SNS(ツイッター・フェイスブック)について

● 開始した経緯及び運営方法

平成25年3月~議会情報をオープンにするために実施。
Twitterは即時性を重視した情報発信
・本会議情報・委員会情報など

faceboookは写真などの画像を活用した情報発信
・視察受入情報 ・議会開催 ・市議会だより発行 ・イベント開催・開催報告
*みみ丸(所沢市議会オリジナルキャラクター)のつぶやき

議会事務局が管理運営している。

 

●実施後の反響及び市民の反応

フォロワー数がTwitter471、faceboook497/人口34万人
あまり反響はない。

 

●意見に対する対応

議会事務局が対応している。

 

●課題と今後の展望

SNSが関心度向上につながっているとは言い難いことが課題。
Googleカレンダーで議会日程等を共有し、アカウントを同期すれば自分のカレンダーに載る仕組みをとっている。

 

<質疑応答>
●平日、土日の参加者に違いはあるか?

あまり変わらない。
開催場所により参加人数に差がある。
バスの発着時間を意識して時間設定するが、人口少ない地域での参加は少ない。

 

●政策討論会は政策に精通していないと難しいと感じるが、当局の参加は?

政策討論会は制作立案、政策提案を目的にH24年から実施している。
対立意見が出ず、かつ自分の意見を言いやすいテーマを設定してパネルディスカッション形式で行う。
ぶっつけ本番ではうまくいかないため、事前にシナリオを作成。テーマも事前に提示しておく。
最近は学識経験者の講演を前半1時間行い、後半に討論会を行う。
当局は参加せず議会だけで実施。

 

●議会報告会周知のためのティッシュ配布の費用対効果は?

最初はチラシを配布していたが手に取ってもらえなかった。
ティッシュに変えたところ、30分で1000~2000個がはけるようになった。
費用や約10万円で中に入れる案内は議会が作成する。
ティッシュに変えても参加者は増えていないため、効果があるかは?

 

●意見やアンケート結果はどのように公表しているか?

意見は基本的に持ち帰らず、その場で回答する。
アンケート回答の自由記述はそれほど多くない。
意見を言いなれている人、特定のテーマを持つ団体が参加していることを想定して対応。

議案への質問や意見は持ち帰り、正副常任委員長協議会で報告し、常任委員会で検討してもらう場合もある。

 

●みみ丸カフェを業種(保育士など)との意見交換へ発展させる考えはあるか?

市民全般とは別に学生、市PTA連合など、ターゲットを絞って実施することも協議している。
みみ丸カフェは議会報告会とは別であり、要綱(取り決め)のない中で嗜好的に行っている。
位置付けやあり方は今後の課題だが、継続すべき内容と考えている。

みみ丸カフェ1回目は無作為抽出した20~40代800人に案内を出し、返信は9人だったことから、早稲田大学に応援を要請した。
実施前にいくつかのワールドカフェを視察したが、議員の独断場になるケースも多々あった。
早稲田大学の先生からは、「議員がネクタイをして座っているだけで威圧感がある」と言われ、コスプレすることに。
議員が集まって何かしている雰囲気ではなく、気さくでアットホームな印象となるよう心掛けた。

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●議場コンサートの予算と参加状況は?

市政65周年をきっかけに、H27年~12月議会初日の冒頭30分(9:30~)コンサートを開催するようになった。
議場を身近に感じていただくためのイベントだが、現実問題として一般市民の参加がほとんど無く、市職員が聴きに来ている状況。
そのあと残って傍聴する人は数名程度。
予算は2万円/人で、上限4万円としている(著作権の問題もあるため)。

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●政策討論会の進め方、市民意見の集約は?また常任委員会からテーマを出すのか?

企画は広聴広報委員会だが各会派から代表が任意で出席する。
市民の意見は先に記述してもらい、討論会の中で発表する(その場での発言はなし)。
政策立案には至っていないが、政策形成サイクルは作っている。
市民が政策提案できる窓口があり、提案理由1000文字以上で、取り上げるべきと判断したものを政策につなげる仕組み。
現時点での提出は2件、内容は批判が中心であったため取り上げていない。

 

●政策討論会、議会報告会で預かり保育、手話通訳士の配置があるが利用は?

預かり保育は予約制だが利用実績があり、毎回お子さん連れで参加される方がいる。
聴覚障害者団体から毎回2~3名の参加があることから、手話通訳士は毎回参加する。

―――――――

所沢市議会では着実に議会改革を進めています。

議会報告会の他にも政策討論会、みみ丸カフェ、議場コンサート、SNSによる発信など、新たな取り組みを重ねていました。

議会事務局に極力頼らず、議会・議員自身が汗をかこうという姿勢も見習いたいと思いました。

ですが残念ながら投票率や市民全般の市政・議会への関心向上につながっているとは言い難い面もあり、これは柏崎市議会でも共通する課題ではないかと思います。

「継続は力なり」であると同時に、常に新たなチャレンジを続けること、また議会改革にもPDCAサイクルが必要であり、成果とあわせて何のために行っているのか、すなわち本来の目的を達成しているのか、見直すことも必要だと感じました。

今後の広報広聴活動の参考に、これまで行ってきたことの検証・見直しや新たなチャレンジにつなげられるとよいと思います。

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