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2019年11月

2019年11月30日 (土)

健康とアート

本日の午前中は刈羽村ラピカにて、悠遊健康村病院の整形外科・立川先生の講座

「伸ばそう健康寿命 100歳をめざして 刈羽百寿健康カンファレンス」

を拝聴しました。

最近すっかり定着した「健康寿命」(自立した日常生活を送れる年齢)を伸ばすための、食生活をはじめとする日常生活の留意点を、とてもわかりやすく教えていただきました。

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特に印象に残ったのは「腸は第二の脳」・・腸内環境を整えることがいかに重要か理解できました。

後ろに座ったおばあちゃん達との交流も楽しく、自分が「おばあちゃん子」だったのに加え、高齢者福祉の世界にずっといただけに、なんとも癒されたひと時でした。

午後からは社会福祉法人ロングランさんによる、TRY―tryフォーラムへ。

アールブリュット(既存の美術や文化潮流とは無縁の文脈によって制作された芸術作品の意味で、 英語ではアウトサイダー・アート)をテーマにした素敵な作品展と、映画「地蔵とリビドー」を鑑賞。

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「地蔵とリビドー」は知的障害や精神疾患を持つアーティストたちによる創作物の魅力を、アール・ブリュットに造詣の深いジャーナリストや美術関係者などのインタビューを交えて紹介するドキュメンタリー映像作品です。

「芸術は爆発だ!」と言ったのは岡本太郎氏でしたが、衝動やその時々の感情を結晶化できる才能は凄いと思います。

同時に毎年フォーラムを通して、ダイバーシティ(多様性)を推進・浸透させてきたロングランさんも凄いと、あらためて感じています。

夜は某所で意見交換会に出席。無責任な発言は慎んだつもりです。

2019年11月29日 (金)

12月定例会議・一般質問

12月定例会議がはじまります。(12/5~12/20)

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一般質問は12/10~12の3日間。
http://www.city.kashiwazaki.lg.jp/gikaijimu/shigikai/shitsumon/ippan/h29-30/r1tere_12.html

●傍聴(柏崎市役所5F議場)
●FMピッカラ76.3MHz(生中継)
●インターネット中継(プラウザはInternet Explorer)

により確認できます。

私の質問は12/10(火)15時頃~です(5番目/18人)。

1、安心して働ける職場づくりを目指して

(1)治療と仕事の両立支援
(2)職場を支える代替要員の確保
(3)骨髄バンク・ドナー登録者への助成

2、現実と向き合う災害対応

(1)女性と多様なニーズに配慮した災害支援について
(2)防災拠点のあり方について

思えば2008年から今年2月定例会議までの10年間、一般質問は必ず傍聴してきました。

(滞在時間はそのときの状況によりけりで、1日いたこともあれば半日、数時間しかいられない時もありましたが)

質問できる立場に就かせていただいたことを感謝しつつ、真摯に課題と向き合いたいと思います。

よろしくお願い致します。

 

2019年11月23日 (土)

市政報告&マジック

11月23日、ふるさと西山町坂田で市政報告会を開催させていただきました。

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久しぶりの晴天で、絶好の外仕事日和・・にも関わらず多くの皆様からお集まりいただきました。

この秋から新しい後援会長となった、青木理絵さんのお披露目の場でもありました。

子供の頃からの友達で、お祖父様が町議会議員をされたこともあり、選挙の苦しさ・政治の世界の厳しさをよく知っていて、私が選挙に出る前から今に至るまで、ずっと支えてくれているハンサム・ウーマンです。

市政報告では、一般質問、会派入り、視察や研修から学んだこと等をお話ししました。

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また特別ゲストの元長岡市議会議員・藤田芳雄様からマジックをご披露いただきました。

笑顔いっぱいの、楽しく温かい時間となりました。

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藤田様については、以下の記事を引用させていただきます。

盲導犬連れた市議勇退へ「議会にいた意義あった」/長岡市議会/11.02.02朝日新聞

 全国で初めて盲導犬を連れて議員活動を始めた新潟県長岡市の藤田芳雄市議(62)が4月の市議選に立候補せず、3期限りで勇退する。議員活動を通じ、バリアフリーの考え方を浸透させたとして障害者団体の高い評価を受けている藤田さん。引退後は本職の鍼灸(しんきゅう)師に戻り、「しばらく休んでいたマラソンに再挑戦したい」という。

 藤田さんは1999年4月、「障害者やお年寄りに優しい街をつくれば、だれにとっても暮らしやすい街になる」と訴え、合併前の市議選で3763票を集めてトップ当選した。前年秋に貸与された盲導犬オパール(雌、14歳)と「二人三脚」の選挙運動が話題を呼んだ。

 3期目の途中で相棒の盲導犬はウリエル(雄、4歳)に代わったが、これまでに一般質問に24回立ち、常任委員長も3度経験。2004年の中越地震の際には、障害者の福祉避難所の設置を働きかけ、市役所には触地図や点字掲示板が設置された。

 ただ、議会ごとに妻(59)らの手助けが必要で、「周囲の消耗は激しい」と昨年10月、引退を決意した。藤田さんは「障害者が議会に居続けた意義は十分にあった」と振り返り、今後も障害者の議会参加を期待している。(松本英仁)

多大な功績を残された大先輩ですが、気さくに優しく接していただき感動しました。

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「誰もが持てる力を生かして活躍できる社会」の実現に向けて頑張りたいと、あらためて強く感じる機会となりました。

足を運んでくださった皆様、そしてご支援・ご協力いただいている皆様、本当にありがとうございました。

2019年11月21日 (木)

柏崎市議会主催「意見交換会」

11月18~21日、柏崎市12中学校区で柏崎市議会主催の意見交換会が行われました。

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市議会を4班に分けて、計3校区の市民の皆さんと意見交換を行います。

以前は「議会報告会」という形式で、前段は議会からの報告、後段は質疑応答や意見交換でしたが、昨年からスタイルを変えて「意見交換会」になりました。

私が所属する班の担当区と参加人数は以下の通りでした。

11/18別俣コミセン(南中学校区)14名

11/20高柳コミセン(高柳中学校区)8名

11/21中央コミセン(第一中学校区)11名

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簡単なテーマ説明のあと、約45分間グループワーク形式で意見交換を行い、残り時間でまとめ発表という形式でした。

私は文教厚生常任委員会委員として「ひきこもり」「学校と地域とのかかわり」について意見交換を行いました。

意見交換といっても議員個人ではなく、あくまでも議会の一員として参加していることを意識しました。

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現在取りまとめ中のアンケートによれば、概ね好評でした。

柏崎市が抱える課題を市民の皆さんと共有しながら、少しでも改善・解決につなげていきたいものです。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

2019年11月15日 (金)

柏崎市議会「意見交換会」のお知らせ

11月18日(月)~21日(木)午後7時~8時30分、中学校区ごとに柏崎市議会主催「意見交換会」を行います。

①生活交通の確保(総務常任委員会)

②ひきこもりについて(文教厚生常任委員会)

③学校と地域のかかわりについて(文教厚生常任委員会)

④生産者、消費者から見た地産地消の現状と課題(産業建設常任委員会)

⑤地域での買い物支援について(産業建設常任委員会)

という内容で、関心あるテーマ別(委員会別)に意見交換を行う予定です。

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かつては「議会報告会」というスタイルでしたが、試行錯誤の結果として昨年秋から「意見交換会」に変わっています。

ちなみに一市民であった頃は、必ずどこかしらの会場に参加していました。

柏崎市が抱える課題について、市民の皆様からご意見をいただく場であり、注意点としては

●議員個人の主張を述べる場ではない

●陳情を聞く場ではない

ということになります。

私の所属するA班は11/18(月)別俣コミセン、11/20(水)高柳コミセン、11/21(木)中央コミセンを担当します。

ご都合つく方はぜひお出かけください。

2019年11月14日 (木)

山古志にて

数年ぶりの山古志にて、故・長島忠美先生(山古志村村長・衆議院議員)のご仏壇とお墓にお参りさせていただきました。

長島先生の秘書だった今村さん、ご家族の皆様とも久しぶりにお会いして、懐かしく温かい時間を過ごさせていただきました。

2008年~2017年(永眠されるまで)、長島忠美先生の後援会「柏崎・刈羽 長島クラブ」のメンバーであり、選挙区の垣根を越えて長島先生から様々なことを学びました。

私はクラブ内でも実働女性部隊の連絡役をして、選挙やパーティーの時は有志でお手伝いに伺ったものです。

長島先生は最初は比例区で出馬し、後半は新潟県第5選挙区から出馬され、常に真っ先に当確が出ることでも知られていました。

実際に演説会場に居合わせたときの映像です。

政治は公平であるべきですが、地域特性は公平ではありません。

雪国という大きなハンディキャップを背負う地域の痛みと誇りを知った上で、真の地方創生を目指した長島先生。

そのお志を思い出しながら、あらためて自分の使命とは何か、考えさせられました。

 

2019年11月11日 (月)

柏崎小学校クラブ活動

本日は柏崎小学校クラブ活動の講師ボランティアでした。(たぶん10年目くらいです)

私たちは「昔の遊びクラブ」を担当しています。

紙飛行機、貝がら工作、割りばし鉄砲、ぶんぶんコマ、そして今回は「おはじき」でした。

おはじきは奈良時代に中国から伝わった遊びとされ、貝殻や小石、また植物の実などを利用して遊ばれてきたようです。

現在のガラス製おはじきは、明治時代の後期から使われるようになったそうです。

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ルールは以下の通りです。

1、 おはじきを広げる。

2、 順番を決める。 

3、 広げたおはじきの中から、はじくおはじき(A)と当てたいおはじき(B)を決めて、2つのおはじきの間に指で線を引く。

※この時、おはじきAとBの間を通る指がどちらかにさわったらアウト!次の人に交代する。

4、 目的のおはじき(B)を目がけ、引いた線の反対側のおはじき(A)を、人差し指ではじく。

5、 はじいたおはじき(A)がおはじき(B)に当たったら、(B)をもらうことができる。
※はじく力が弱くて当たらなかったり、(B)が動いて他のおはじきに当たった時には、もらうことができない。
※狙いと違うおはじきに当たった場合も、もらえない。

6、 おはじきが1つ残るまで行い、最後にたくさんのおはじきを持っている人の勝ち!

シンプルながらも実は頭脳戦というこの遊びで、令和時代の子供たちは大いに盛り上がりました。

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俯瞰(ふかん:高いところから見下ろす=広い視野で全体を見る)すると、どう狙えばよいかよく見えるという点でも、なかなか面白い遊びでした。

 

2019年11月 9日 (土)

新潟県原子力防災訓練

11月8~9日は新潟県原子力防災訓練でした。

11月8日は災害対策本部設置訓練が市役所4F大会議室で行われ、午前中だけ見学しました。

11月9日は西中通コミュニティセンターの現地視察へ。
こちらは原子力発電所から5km圏内の即時避難区域(PAZ)にあたります。

震度6強の地震により運転中の原子炉が自動停止→炉心冷却機能喪失により全面緊急事態となる・・という設定です。

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9:00に防災行政無線による避難指示を合図に、訓練参加者は自宅から徒歩で移動。
安定ヨウ素剤(あめ玉で代用)配布後、9:30頃~県が手配したバスで避難先(西中通地区は妙高市)の避難経由所へ

→経由所では柏崎市と避難先市の職員による受付訓練が行われる、という流れでした。

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西中通コミュニティセンターでは、近隣町内会や自主防災組織の代表14名の方々が参加されましたが、飛び入り参加希望の方も来られて断られる一幕も。

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発電所から5~30㎞圏内の地区(UPZ)では防災行政無線による屋内退避支持を合図に、自宅の窓を閉める、エアコンや換気扇のスイッチを切るなど、外気を取り込まない体制で30分待機という訓練内容でした。

今回の訓練は県が原子力災害時の対応において、各手順を確認するのが目的と考えられますが、住民の皆さんには趣旨がわかりにくかったのではないかと思います。

今後の総括も含め、新潟県そして柏崎市の動向を注視しながら、原子力防災のあり方を考えていきたいと思います。

 

 

2019年11月 7日 (木)

文教厚生常任委員会・行政視察【千葉県松戸市】

11/7 千葉県松戸市「福祉まるごと相談窓口」

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概要は以下の通りです。

高齢者総合相談窓口を拡充し、平成30年度より設置。
福祉に関する困りごと(ダブルケアの相談、サービスや制度を知りたい、どこに相談して良いかわからない等)の相談窓口。
専門職が一緒に考え、必要なサービスを紹介したり、担当の課につなぐ。

・地域包括ケア会議にて8050問題(ひきこもりと親の高齢化)、ダブルケア(育児と介護)など、複合的な課題を抱えるケースが多く検討されるようになった。

・「福祉相談機関連絡会」での情報共有と連携、「地域づくりフォーラム」での地域課題抽出などを重ね、昨年度4月から設置。

・昨年の相談件数は197件。周知期間もあったことを考えると今後も相談が増すことが予測される。

・今年10月からは市内15か所の地域包括センターを束ねる3圏域にひとつ、「福祉まるごと相談窓口」を設置。
 市役所内の「福祉まるごと相談窓口」に来たものを地域別に振り分ける。

・医師会の協力により地域サポート医が医療面で補助。

・相談から支援にはスピーディにつなげる(翌日には対応)。

・相談は高齢者支援課から紹介されるケースが最多。

・原則としてしかるべき支援機関につなげるための窓口だが、「ひきこもり」と「高齢者虐待の加害者(おもに配偶者)」については長期抱えることが多い。
 理由は千葉県にひきこもり支援メイン機関(中核地域生活支援センター)があり、市は地域健康課が管轄となっているものの実際は障害と結びついたケースが多く対応できないため。
 また高齢者虐待については当事者が夫婦であるケースが大半であり、分けて対応する必要があるため。

・相談は公的機関につなげる。民間やNPOの支援機関には現段階ではつなげていない。

・「よろず相談所」ではなく、「からまった様々な問題をときほぐす相談窓口」であることはさらに周知が必要。

・市長としては全包括支援センターに窓口を設置したい意向だが、人材やスキルの問題もあり実際は難しい。3圏域に増設されたことから様子を見ながらやっていきたい。

・支援員、スタッフは全員非常勤だがスキルとモチベーションは高い。

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非常に画期的な取り組みであり、ワンストップで支援につなげる支援員さんの熱意とスキルに脱帽しました。

相談内容には生死に関わるヘビーな内容のものも含まれているそうで、かなり過酷な業務であることが伺えます。

社会問題化する事象は、家庭内で自己完結できない=家族間でフォローできないから顕在化する、という側面もあると感じました。

また松戸市にはひきこもりを専門とする課が実質ないことから、柏崎市のアマテラス(ひきこもり支援センター)に高い関心を示されていました。

松戸市は48万人都市でありながらも、支援員は1相談窓口あたり1~2名体制で、全体としては6名だそうで、人口8.3万人の柏崎市でもできないことではないと感じました。

 

4つの自治体に共通しているのは、先進的な取り組みをリードするのは「熱意あるひと」であるということです。

それだけに個人のスキルとモチベーションに頼りすぎないよう、仕組みづくりと人材育成が大切だと感じました。

3日間の行政視察で学んだことを議会・市政に反映させられるよう、精進したいと思います。

2019年11月 6日 (水)

文教厚生常任委員会・行政視察【千葉県我孫子市】

11/6千葉県我孫子市「我孫子市子ども発達支援計画に基づく、こども発達センターにおける支援」

概要は以下の通りです。

・成長や発達に心配のある子、発達に遅れのある子、どの子も家庭や地域で健やかに育つよう応援する。
・成長や発達に心配のある就学前のお子さんに、相談・外来療育・通園(ひまわり園)・相談支援(なの花)を実施。
・相談支援では児童通所支援を利用される方へのサービス等利用計画の作成や各種サービスの相談・その他児童に関する相談を行う。

◆相談(予約制)

運動に関すること
・まだ歩けない、転びやすいといったからだの動きのぎこちなさが気になる
・縄跳び、ボール投げ、はさみ、ボタンはめがうまく出来ない

言葉に関すること
・意味のある言葉が出てこない
・発音がはっきりしない
・言葉は出ているが会話になりにくい(会話のキャッチボールができない)
・言葉の理解が弱い(ダメと言われたことを、繰り返して何度もするなど)

行動に関すること
・落ち着きがない
・力の加減ができない
・家庭の中で身近な人をあまり気にしない、逆に、離れて遊べない

社会性に関すること
・人と目を合わせない
・呼んでも振り向かない、振り向くときと振り向かない時がある
・集団に入れない
・友達に関心を示さない
・集団場面で指示に応じられない
・家庭以外の場所ではしゃべらない

日常生活動作に関すること
・うまく眠れない
・夜泣きがひどい
・何度も目が覚める
・うまく食べられない
・好き嫌いが多い
・オムツがなかなかとれない

 

◆外来療育(予約制)

理学療法、作業療法、言語聴覚療法、家庭療育指導、集団療育を実施。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理相談員ほか各専門職が対応。

内容
・月1回50分程度、お子さんの発達を促す為に必要な療育を行う。
・家族に対しては子育て支援として、発達を促す介助方法、遊びの指導などを行う。

 

◆通園(ひまわり園)

児童福祉法に規定する児童発達支援事業。
利用に当たっては、利用者負担金と給食材料費を徴収。
時間は午前10時~午後2時。通所曜日は学年によって異なる。
保護者と一緒に通園。

内容
・基本的な生活習慣づくりに取り組む。
・遊びを通して成長を支援。
・個別に支援プログラムをつくる。
・保護者と共に子育てについて考えていく。
・保護者同士の仲間づくりを応援。

このほか保育園を巡回し、子育てに関するアドバイスや相談業務を行う。
(巡回時に発達の遅れや特性を保育士から指摘されるケースも)

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・740人が利用、ほとんどが療育手帳を持っていない。

・0歳児~就学前のお子さん達の約13%が利用。

・発見が早いほど適切な対応がとれる。

・子供の発達の遅れを認められない親、保育園を利用せず特性があっても支援につながらないケースもあり、今後の課題。

・就学後の支援は子ども相談課の管轄となるが、スムーズに移行できるよう小学校での引き継ぎ会やセンターでの訓練などを行う。

・専門職が多い分、人件費も高くなっている。

・人材確保、とくに保育士不足は深刻。専門職が管理職になると現場から外れるジレンマも。

・外来療育はあるものの、あくまでも「家庭での子育て・親子支援」機関であり、子供を預かって訓練する場ではない。

・発達の遅れや特性がある子供だけでなく、「すべての子育ての悩み・相談」を受け付けている。

・集団検診が「発見の場」になることもある。

・保育園の巡回支援とは別に、支援計画の一環として保育園訪問する場合もある。

・いわゆるフレーゾーンの子の発見:保育園の面接時に心理相談員も同席し、保護者の話や本人の様子からわかることがある。

・保育園入園時の丁寧な対応、検診前後のアプローチにより、保護者とのコミュニケーションをもち信頼構築につとめる。

・相談があった子の追跡は療育効果を見る手法を用いる。学校への引継ぎ時に調査の同意をとり、必要に応じて教育研究所などを紹介。

・虐待が絡む相談ケースは子ども相談課と連携しながら、「相談できる場所」として虐待を未然に防ぐ。

 

今回の視察を通して、「早期支援の重要性」・・いかに早い段階でその子の特性に気付き、適切な対応をとるかによって、お子さん・親御さんともにその後の人生が変わるということを理解できました。

また「家庭での子育てを支える」という芯がしっかりとあることで、重層的かつ一貫性(連続性)のある支援ができるのだと感じました。

柏崎市では元気館に療育支援とひきこもり支援、教育分館に就学支援があります。

次年度中に療育支援事業から「発達支援センター」へ変える計画があり、現在はその準備中となります。

事業とセンターの違いは、保育園循環など能動的な支援が行えるようになるとのことです(事業では行わない)。

文教厚生委員会の所轄としてしっかり審議できるよう、引き続き勉強していきたいと思います。

文教厚生常任委員会・行政視察【埼玉県戸田市】

11/6 埼玉県戸田市「ICTを活用した教育(PEERプログラム)について」

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・かつての戸田市は人口増にともなう教室不足、小中学校の学力・体力低迷、非行問題行動、不登校などの抱え、「戸田市=荒れた学校」として赴任を希望する教員がほとんどいなかった。


・児童生徒が関心を持って学べる授業を行うこと、未来のAI社会に対応できる子供たちを育てること、教員の働き方改革・環境改善を目的に、4年半前からICTを活用した教育改革を進めている。

・ICT化のための環境整備を行い、小中一貫した教育カリキュラム(PEERプログラム)のもと、産官学連携によりICTを活用した授業を行う。

・世界的企業が学校を実証の場(クラスラボ)として機器を貸し出し、学習効果を検討。データをエビデンスとして改良につなげる。学校側にとっては購入後の失敗がない。

・産学官連携により、民間の知見や手法を学校に取り入れ、学習効果の向上や教員の働き方改革につなげている。

・学力だけでなく、やりぬく力、協調性などの非認知スキルを可視化(データ化)し、授業の進め方や学習機器の効果との相関性を検討。

・英語検定を小6、中3に対して全額補助を出す。各小中学校にALTを配置し、英語以外の教科を英語で教えるイマージョン教育を実施。

・ICT導入により学力は全国トップクラスに。特別支援を要する児童生徒の能力発見・開発にも役立っている。教員の働き方改革にもつながっている。

・不登校は増えているが、学校復帰を目標とせず、ICTを使って家庭で学びながら、義務教育後の社会で自己肯定感をもって生きていけるよう、寄り添っている。

・学校現場を議会や当局財務部に見てもらうことで理解促進をはかっている。

・ICT活用はあくまでも手段であり、ベースには知・徳・体を育む世界に誇る日本の教育がある。ベテランのスキルを可視化し、若手教員に伝えていくべき。

・文科省の提言(柴山プラン)はすべて実施している。今後も国の動向を注視しながら教育改革を進めていく。

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教育改革を進める戸ヶ﨑教育長自らご説明いただき、まだまだ時間が足りない、熱い2時間となりました。

ICT教育を行う理由は、将来の社会構造が変化しても対応できる人材を育てるためであり、AIを使いこなすことで、AIでは代替えできない人間ならではの役割も見えてきます。

また従来の学習スタイルとの違いが、多様な児童生徒の意欲や能力を引き出す機会になります。

そして産官学の連携として、民間の知見をうまく活用することで、教員の働き方も変わってきます。

ICTを使った授業に関しては、何もかも教員が行うのでなく、民間に任せられるところは任せながら、教員は個別対応が必要な児童生徒をフォローすれば、円滑に進められるのではないかと考えます。

戸田市の教育改革はまさしく「次世代の育成」であり、これからICT教育を進める柏崎市にとっても参考にできる点が多々あると感じました。今後の議会活動に反映させていきたいと思います。

2019年11月 5日 (火)

文教厚生常任委員会・行政視察【東京都調布市】

11/5~11/7、文教厚生常任委員会による行政視察でした。

11/5 東京都調布市「子ども・若者相談事業ここあ」

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*調布市社会福祉協議会に委託

家庭の事情等により、進学や就職をあきらめてしまうことがないよう、子ども・若者に対して学習支援や居場所の提供を行うとともに、進学や自立に向けた相談支援を行う。

◆相談支援
対象:概ね中学生以上の子ども・若者、およびその家族
内容:電話、訪問等での相談に応じ、必要な支援機関への紹介等も含め、課題解決に向けた支援を行う。
開所時間:平日10~20時、木曜のみ10~17時

◆居場所支援
対象:不登校の中学生や、高校中退・ひきこもり等の状態にある、概ね15歳以上の子ども・若者
内容:他者との交流、調理実習などの活動を通して、社会経験や生活技術を得られる機会をつくる。
   また、復学や高校中退予防のための学習サポートも行う。
実施日:月・火・水・金 10~17時

◆学習支援

対象:児童扶養手当や就学援助等を受給している家庭の中学生
内容:学習コーディネーターと学生ボランティアによるマンツーマンの指導により、高校進学に向けた学習、及び学習習慣獲得のための支援を行う。
   少し年上の学生ボランティアと気軽に話もできる場。
実施日:月・水・金 18~20時

・いわゆる「生きづらさ」を抱えた子供・若者や、家庭の経済事情により塾に行けない子供たちに対する支援を行う。

・いったん進学・就職してもうまくいかない子供・若者が再相談するケースもあるが、「困ったときに相談してよい」と覚えてもらっているとして歓迎する。

・カウンセリングではなく、あくまで寄り添う支援。(臨床心理士は配置なし)

・特定のゴールを設定しない。個々のゆれている状態につきあい、「困ったら一緒に考える」ことを目的にしている。

・学習支援ボランティアは近隣の2大学の学生約100名が登録し、一所懸命教えている。中には教員希望の学生も。 子供たちにとって学生ボランティアは「憧れ・目指したい大人像」。

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ご説明いただいた社協の担当職員・田村様をはじめ、スタッフの皆さんの熱意と温かく寄り添う姿勢に「福祉」の原点を見た想いでした。

特に近隣大学生が積極的に学習支援スタッフとして参加し、子供たちは少し年上の先輩と関わることで、「将来なりたい自分像」を描き、学生たちもやりがい・喜びを見出しているという点には非常に感銘を受けました。

「学習支援を受けた子供たちが、いずれは教える側になると嬉しい」との田村様の言葉に胸が熱くなりました。

画一的なゴール設定をするのでなく、それぞれの成長や前進を促し、つまづいても再起する力を得る場所として、「ここあ」は重要な拠点であることを理解しました。

調布市の長期的な支援に対する取り組みを、今後の議会活動においても参考にしたいと思います。

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