西山中学校「SOSの出し方教育」
9月19日、母校・西山中学校で行われた「SOSの出し方教育」を、所属する文教厚生常任委員会で見学させていただきました。
若年層の自殺・自傷予防の一環として、「SOS の発信の仕方 と受け止め方・つなぎ方」を生徒の皆さんから学んでもらうものです。
柏崎市では、本事業を通して、関係機関の連携強化による、若年層への自殺予防対策を推進しています。
<これまでの自殺予防対策>
平成 18(2006)年 :自殺対策基本法の施行
平成 22(2010)年 :市に自殺対策を所管する部署を設置
平成 27(2015)年~ 市内 2 大学で「こころのゲートキーパー養成研修」を開催
平成 29(2017)年~ 市内 2 高校で「こころのゲートキーパー養成研修」を開催
平成 30(2018)年 :市内 2 中学校で「SOS の出し方教育」を試行的に実施
令和元(2019)年:市内5中学校で「SOSの出し方教育」を実施(西山、第二、第三、第五、南中学校)
授業は50分間、全校生徒を対象に、以下のことを目的として行われます。
●悩んだとき、困ったとき、「助け」を求めることができる
●仲間や周りの変化に気付いた時の対応方法について理解できる
市・教育委員会職員による寸劇やグループワークを通じて、
●悩むことは特別(ダメ)なことではない
●悩んだら自分ひとりで抱えない
●友達の異変(SOSサイン)を見逃さない
という生徒自らの「気付き」を引き出しました。
さらには保健師の講話から
●悩んだ時や困った時
●悩みを打ち明けられた時
●SOSサインに気付いた時
↓
「信頼できる大人」(家族、先生、相談員など)に相談する
ということも伝えていました。
そして最後に、大人になっても悩みや困り事は尽きないけれど、適切に対処しながら生きていることも伝え、
●逃げていいんだよ!~辛すぎるときは、逃げることも大事~
●頼っていいんだよ!~サポートしてくれる人に相談しよう~
●話すしていいんだよ!~ひとりで抱えこまず、誰かに話そう~
とまとめていました。
生徒たちだけでなく、大人である私たちの心にも響く、素晴らしい授業でした。
自殺は10代の死因トップですが、柏崎市ではこうした取り組みの積み重ねもあってか、ここ数年間、10代の自殺者は出ていないそうです。
けれど全国的には約2万人(昨年度)の自殺者があり、「命の教育」を受けずにきた方々、また届かなかった方々へのフォローも必要だと感じます。
ひとりの大人として、また今の立場において、できること・やるべきことに想いを馳せながら、懐かしい校舎を後にしました。
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