移動市長室 平成23年度
毎年恒例となった移動市長室を以下のように実施しました。
日時)平成23年9月28日(水)午後7時~9時
会場)柏崎産業文化会館 研修室(2F)
参加人数)10名
対話希望のテーマ
・・「次世代まで安心して暮らせるまち・柏崎」
移動市長室を開催したい理由
・・メンバーに若者が加わったことを契機に、「若い世代も希望を持って暮らせる柏崎」について考える機会をつくりたいと思います。
事前質問
①現在の柏崎市において就職支援、起業支援の取り組みとしてどのようなものがありますか?
【市長】
リーマンショック、中越地震以後、景気が低迷している。
雇用も厳しい状況が続いている。柏崎市は有効求人倍率0,51(県内ではワースト2or3)
今までも様々な対策を講じている。
雇用促進協議会で様々な取り組みを行っている。
高校生の求人を早く出してほしいと要望等している。
昨年より市の助成事業として、高校生の新規学卒者を雇用した企業に助成金を出している(一人につき一回15万円 一定期間継続して勤めるという条件付き)昨年、この事業で36事業所で53人の雇用があった。
今年度も継続して取り組む予定。
新しい雇用の創出を目的として市役所内にプロジェクトチームを作成。
介護、看護師の就職支援事業を行っている(県外から来た場合に一人につき30万円の助成)
中心市街地の空き店舗の活用事業を取り組んでいる。
農林業の支援事業(新しく農業を始める人を支援)
国の緊急雇用創出事業 非常勤15名 委託先7名
創業、起業した場合、金融機関の融資利率の1%以上の2%、500万円を上限として、5年分支援する(商工振興課)。
中小企業診断士による相談を商工会議所として連携して行っている。
空き店舗活用の補助金を出している。
日本の企業が海外に進出することにより、国内の雇用が無くなる(空洞化)。
景気回復は全国的な課題。
企業の中には正規の職員を雇用しないで、契約社員を継続していくという体質が見られる。
柏崎ではなくて、日本国内の問題。
【ステップ1】
助成金目当てで3ヶ月の雇用を繰り返す企業がある。
企業側のモラルが低下している。
②若い世代にもアピールできるような観光施策について、何かお考えはありますか?また取り組みはなされていますか?
【市長】
柏崎市の総合計画があり、前記計画、後期計画がある。
来年度より、後期5カ年計画を立てている。5つの柱を立てて取り組むが
その内の一つの柱に、若者が定着する町をつくる
イベントとしては風の陣、どんGALA祭り等の地域イベントに補助金を出して支援している。
大勢の方が外からきて楽しめる祭りに成長して来ていると思う。
若い人でいうと、海のレジャー。
平成19年に鵜川の川べりにマリンスポーツ交流センターをつくり、様々なマリンスポーツを楽しんでもらう。
安全対策を講じながらバラエティに富んだ活動を支援していきたい。
ウィンドサーフィンは、お金を落して行かない。
最近の観光の動向をみると、国内観光旅行が苦戦している。
20代の男性が旅行しない
若い人向けに旅ナビ柏崎というものをやっている。
事前に柏崎の観光情報をチェックしてもらい、現地のQRコードをチェックすると最寄の観光地がガイドされる。
【ステップ1】
ウィンドサーフィンの大会が全国的にない。
荒浜方面では盛んなので、なんとかならないか?
【市長】
寒いからこっちがまいっちゃう。
【ステップ1】】
やっている方との意見交換を持ってはいかがか?
【市長】
やったことがある。そのとき駐車場がないというので、駐車場やトイレを整備してやった。
その後何も言ってこないからわからない。
【ステップ1】
海の駅を利用してはどうか?
マリーナ周辺を有効活用してなにかできないか?
【市長】
県の施設なので、市の手を離れているのでわからない。
【ステップ1】
えんま市をもっとPRできないか?
【市長】
市内だけではなく、近隣の人が来ているのは理解している。
もう少し多様性があればいいと思う。
食べ物屋ばっかりだからつまらないと思う。
これから柏崎の景観まちづくりをしていこうと考えているが、長崎県の軍艦島が観光のメッカになっている。
地方の町なみがおもしろいという若者が多い。
NHKのブラタモリが人気がある。
そういう意味でいうと、今までと全く違う。
柏崎の自然、文化を大切にした町づくりを心掛けたいなと思っている。
これから景観町づくりをしていたいと考えている。
そこに住んでいる人達の生活文化そのものを観光資源として活用して行きたい。
単なる景色ではなくて、町なみ、生活感を大切にしていきたい。
【ステップ1】
お盆の行燈のイベントがあったが、シャッターが閉っていて暗かったのでイマイチ。
(商工会議所管轄)
花市があったが、参加者が減っていている。
長岡市では定期的に市があるが、柏崎市にも定期的にやってはどうか?
市が音頭取りをしてもらえないか?
【市長】
市から働きかけるというのは今までもやっているが、これからは民間が主導になってやっていってほしいと考えている。
【ステップ1】
以前商工会議所が復興祭を行った。
市民プラザの調理室を借りようと思ったら、ここは青少年のための調理室なのでりようできませんと言われ断られた。
市民プラザの調理室は学習団体のみにしか利用できない。
その他、こういった意見や問合せはどこの管轄か?
【市長】
何か相談あれば、秘書広報課の市民応接室へ。最適な部署へご案内します。
③東日本大震災以降、防災対策の見直しは行われていますか?見直されているとしたらそれはどの点ですか?
【市長】
地震と津波と原子力発電所の事故があったが、地震と津波は自然災害。一般防災にあたる。
地域防災計画に沿って行われる。
震災、風水害等様々なものがある。
平成20年に大幅な見直しを行っている。
市の職員のマニュアルを見直している
地域防災力(各地域の自主防災組織)は中越沖自信を踏まえて97%以上組織されている
地元のみなさんが助け合うのが大切。
老朽化した古い木造住宅の耐震化する場合の補助制度を設けている。
災害時の要援護者(高齢者、障害者)の追加。
地震については中越沖地震の時にやっている。
問題は津波
今年の2月に津波のハザードマップを作って、関係町内に配ったばかりで大津波がおこった。
新潟県が専門家に依頼して、想定したものをベースにして作成している。
4~6メートル弱の想定。
このままでいいのか?改めて検討が必要
県では津波検討対策委員会が発足して、来年の3月まで見直すので、市もそれに従って必要あれば修正したい。
原子力発電所について
津波による影響だと言われているが、本当にそれだけかは不明。
シビアアクシデント=起こる事は想定していない事が起きた。
未だに終息の目途がたっていない。
今までは、大きな事故がおきても10k圏内に納まると言われていたが、そうではなかった。
原子力防災計画を抜本的に見直す
国のほうで原子力防災指針があって、それができないと次のステップにすすめない。
県では修正することも含めて、独自にすすめている。
EPZの範囲を見直す。
逃げるのに時間的な余裕があると言われていたが、スピーディが機能しなかった。
避難する場所の問題、市役所(自治体機能)移転の問題。
オフサイトセンターがあるが、東日本大震災は機能せず。
柏崎市のオフサイトセンターは7kの場所にあるので、どうするか?
いざというときの道路をどうするか?大渋滞になる。
そういうことを色々含めて、抜本的な改革を行っている。
福島の事故原因が究明されていないので、どのような対策を講じて行けばいいのかなんともいえない。
国は津波対策、電源対策を行っているので、安全宣言を出した。
国も迷走しているので対策しにくい。
地域地域で原子力防災訓練を行っている。
実際は防災行政無線で指示する形になるとおもう。
地区毎に現在もやっている。
一斉に逃げだすと大渋滞がおこるので、どうしたらいいか考えている。
【ステップ1】
日を決めて、市全体の防災訓練をしないのか?
静岡では全市をあげてやっている。
中越沖地震の日を基点にやってはどうか?
【市長】
或る程度広域でやっているが、全市が終るまで何年もかかる。
夜間訓練などはリスクが高い上にコストもかかるので実施は困難。
様々な問題があるので、検討していく。
④現在の柏崎市の医療について市民は満足していると考えていますか?
また柏崎市の医療を更に充実させるために、市として取り組んでいること・取組もうとしていることはありますか?
【市長】
医療の問題については、力を入れてやっている。
自分が市長になるか、ならないかぐらいの頃に一番要望があった事。
医療の問題は総合計画後期の最重要課題
多くの市民は満足していない
平成17~18年にかけて、医療懇談会をつくり様々な検討をしている。
合併前の水原郷病院で十数名が一度にやめた。
市民の苦情が多くなり、医者がやりきれない気持ちになったのがその原因。
医療従事者の考えと、市民の目がかけ離れている。
休日夜間急患センターをはじめた。
開業医の先生が郡病院の先生が足りない部分を補う。
年間3000万程度出している。
高度な医療機器を揃えるのにも補助金を出している。
患者のためでもあるが、医者のためでもある。
医療機関を市民で守って行く。
1次医療、2次医療は柏崎市、3次医療は長岡、新潟になってしまう。
柏崎市民は日赤信仰があるんじゃないか?郡病院が劣っているということはない(医院長談)
今年は市が補助をして、MRI等の新しい機器を入れる予定。
郡病院が新患がダメということはない。
紹介状がなければ診てもらえないという噂があるが、整形外科を除いてそんなことはない。
(窓口で紹介状の有無を聞かれて、なければ診てもらえないと思いこむ人が多いのだろう)
【ステップ1】
これだけ医療に力を入れていながら、なぜ市民の不満は高いのか?
【市長】
柏崎で高度な3次医療を行えない(治療が市内だけで完結しない)ことが理由ではないか。
【ステップ1】
診療科目によっては新潟の先生が来るので、今日はダメですと言われる。
看護婦さんの態度が悪い。
居酒屋で酒を飲んでから夜勤に行くような看護師もいた。
看護師が不足しているため、容態が急変した場合に看護師が来なかったこともある。
【市長】
結局のところ看護師の不足が原因。
何とかしたいと思っている。
【ステップ1】
機器を導入することにより、医師の確保が緩和されているか?
【市長】
現時点でも足りないが、ある程度は確保できている。
日本の医療制度の問題。大都市の病院が地方にきて看護師を集めている。
国の医療行政の失敗。
【ステップ1】
看護師の子供の預かり所みたいなものを整備してはどうか?
【市長】
現在、検討に入っている。
【ステップ1】
看護師不足とのことだが、県立の看護師養成校生に対しては県内に就職できないか働きかけては?
【市長】
強制はできない
⑤拉致問題・特定失踪者の問題について7月の定例記者会見でお話しされていましたが、国への要望活動とは別に、
市民への周知・啓蒙活動を強化するお考えはありますか?
【市長】
毎年12月10日から数日間、北朝鮮人権問題啓発週間がある。
小さい記事だが広報かしわざきに掲載したりしている。
国民的にいっても、関心が薄れるのが問題。
蓮池さんの家族にとっては、自立して生活も軌道にのりつつあるが、国際的に何かあると引張り出される。
蓮池さんたちの考え方で一番気を付けていらっしゃるのは、言動。残されている人に何かされるのではないか?
そういうことに気を使っているので、拉致問題を扱うのは微妙な部分がある。
国への要望の中には①拉致問題 ②特定失踪者問題 ③北朝鮮への賠償 が盛り込まれていた。
蓮池さんは、日本政府から生活の保障をしてもらわなくていいが、北朝鮮に対しては賠償して欲しいと訴えている。
【ステップ1】
以前、内郷小で人権教育の一環として特定失踪者問題のパネル展を行ったと聞いている。
現在ソフィアセンターで原爆展をやっているが、同様に市民が足を運ぶところでパネル展示を行うだけでも市民の意識啓発になるのでは?
【市長】
特定失踪者問題についても微妙な部分があり、失踪者の多くが日本国内で見つかっている。
(つまり拉致、特定失踪者問題ともに積極的に取り組むには差し障りがある)
⑥市役所の庁舎に緑のカーテンが育っていますが、あのつる性の植物を植え、管理しているのは誰になりますか?
また実際に節電効果はありましたか?
【市長】
平成20年度から取り組んでいていて、つるは3Fまで伸びている。。
環境政策課の職員が中心に人事課の職員、新規採用職員が就業前後に水やりをしている。
緑のカーテンだけではないが、今年度は21%の節電になっている。
エコツープロジェクトを行っている。
市内企業60社が緑のカーテンを行っている。
市役所の冷房はガスだがファンの運転時間を節約(15分/時)している
緑のカーテンの内側が暗いと思う
その他質問
【ステップ1】
「市長への手紙」に名前や住所を書くのはためらわれる。匿名でも出せないか?
【市長】
匿名の手紙も来るが、勘違いや一方的に怒り付けるような非常識な内容がほとんど。
返事はHPで公表するように書いてあるが、問題にならない。
最後に(市長より)
質疑応答だけで時間が経ってしまった。次回は活発な意見交換ができるとよい。
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ということでした。
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